フランス語で「夏」を表す単語とフレーズ、その意味と発音、読み方とは?
ここではフランス語で「夏」を表す単語とフレーズ、「夏」に関するさまざまなフレーズについて紹介していきます。
フランスには日本と同じように「四季」があり、暑い「夏」の季節もあります。
フランスの夏は、日本の夏よりは過ごしやすい気候ですが、昨今では温暖化の影響もあり、猛暑のような暑さになることも増えているようです。
ここでは「夏」の暑さを表す表現やフランスの夏についての情報も簡単に紹介をしていきます。
フランス語で「夏」を表す単語とその正しい読み方
ここではフランス語で「夏」を表す単語について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
夏
フランス語で
été
と
l’été
という男性名詞の単語になります。
「l’été(レテ)」は定冠詞「le(ル)」が付き、単数の男性名詞と女性名詞の母音の前では「l’」に変化するため「l’été」となります。
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⬇️l’étéの発音の確認はこちら⬇️
夏に
フランス語で
en été
という単語になります。
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この夏
フランス語で
cet été
という表現になり、「今年の夏」という意味としても使われます。
「cet(セット)」は「この〜」「その〜」「あの〜」という意味の指示形容詞になり、ここで形容する名詞が男性名詞であるため、男性形になっています。
【指示形容詞 cetの変化と使い分け方】
- cet(セット) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- cette(セット) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが、発音は同じであるため文章で使うときに変化に注意しましょう
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夏の
フランス語で
estival
という形容詞になり、「夏向きの」という意味でも使います。
形容詞であるため、修飾する名詞によって変化します。
【形容詞 estivalの変化と使い分け方】
- estival(エスティヴァル) 男性形 男性名詞を修飾する形
- estivale(エスティヴァル) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが、発音は同じなので文章での表現のときに気をつけて使いましょう。
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フランス語で「夏」に関連した短いフレーズ
ここではフランス語で「夏」に関連した短いフレーズや表現、また夏の暑さを表したり、夏特有の会話で使う短いフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
サマータイム
フランス語で
l’heure d’été
という表現になり、日本語では「夏時間」という意味になります。
フランスの夏は太陽が出ている時間が長く、21時頃まで明るいためサマータイムがあり、冬時間よりも1時間前倒しする時間の切り替えが行われます。
フランスのサマータイム期間は、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までとなり、冬時間に比べて会社への出勤や学校への登校が早くなり、終わる時間も早くなります。
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夏休み①
フランス語で
vacances d’été
という表現になり、他に「夏季休暇」という意味もあります。
「vacance(ヴァコンス)」はここでは「休暇」という意味の女性名詞の単語になります。
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夏休み②
フランス語で
grandes vacances
という表現になり、こちらも「夏季休暇」という意味で使われることが多く、主に「学校の長期の夏季休暇」を表現するときに使われます。
「grande(グラォーンドゥ)」は「大きい」という意味の形容詞となり、「vacance(ヴァコンス)」が女性名詞であるため女性形の形容詞に変化しています。
【形容詞 grandの変化と使い分け方】
- grand(グラォン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- grande(グラォーンドゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なっていますので、使うときには会話、文章ともに変化に気をつけましょう。
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夏祭り①
フランス語で
festival d’été
という表現になります。
「festival(フェスティヴァル)」は「祭典」「お祭り」という意味の男性名詞で、主に芸術に関連する祭典やお祭りを表す単語になります。
そのため、「festival d’été」は主に夏に開催される映画や音楽、美術などの祭典やお祭りを表す表現です。
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夏祭り②
フランス語で
la fête de l’été
という表現になります。
「fête(フェトゥ)」はここでは「祝宴」「祝祭」「祭り」という意味の女性名詞になります。
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避暑地
フランス語で
station estivale
という表現になります。
「station(スタスィヨン)」はここでは「保養地」「リゾート」という意味の女性名詞になります。
そのため、「夏の」という意味の形容詞「estival(エスティヴァル)」は女性形「estivale(エスティヴァル)」に変化しています。
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毎年夏に
フランス語で
chaque été
という表現になります。
「chaque(シャキュ)」はここでは「毎〜」「〜ごとに」という意味の単語です。
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暑い
フランス語で
Il fait chaud
という表現になります。
「chaud(ショ)」はここでは「暑い」という意味の形容詞となり、「Il fait chaud(イル フェ ショ)」はそのときの天候や場所が「暑い」と表現するときに使うフレーズです。
英語の「hot」と「warm」と同じ意味となり、気候や気温の状態を表現する「暑い」、飲み物などの状態を表す「熱い」と、どちらの状態も表現する単語として使われます。
【形容詞 chaudの変化と使い分け方】
- chaud(ショ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- chaude(ショドゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
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ひどい暑さだ!
フランス語で
quelle canicule !
という表現です。
「canicule(カニキュル)」は「真夏」「猛暑」という意味の女性名詞になり、定冠詞「le(ル)」がついた「le canicule(ル カニキュル)」も「猛暑」という意味になります。
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蒸し暑い①
フランス語で
Il fait chaud et humide
という表現になります。
「humide(ユミドゥ)」はここでは「湿度の高い」「じめじめした」という意味の形容詞です。
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蒸し暑い②
フランス語で
Il fait lourd
という表現になります。
「lourd(ルゥォ)」は「重い」「重苦しい」という意味の形容詞で、「うっとうしい天気」という意味になります。
夏の暑さや湿気の多さを「うっとうしい」と感じることから、夏の蒸し暑さを表現するときに使われる表現です。
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フランス語で「夏」を表す単語とフレーズのまとめ
ここではフランス語で「夏」を表す単語や、夏の暑さを表現するフレーズ、「夏」に関連するさまざまなフレーズについて紹介してきました。
フランスの夏は日没が遅くなり、21時くらいまで明るいため、夏場にフランスに旅行するととても長い時間観光を楽しむことができます。
そして3月最終日曜日から10月最終日曜日まで「サマータイム」に切り替わり、会社やお店、学校の始業が早くなり、終業も早くなります。
フランスの「夏」は過ごし方や生活習慣が日本と異なる部分がありますので、言葉を覚えるのに併せて、日本とフランスの「夏」の違いについても知っておきましょう。