「100」はフランス語で「cent(ソン)」?数字表現の正しい発音と使い方
ここでは数字の「100」を表す単語や、「100」に関連するフランスの日常でよく使う言葉やフレーズについて紹介していきます。
フランスの日常において、「100」という数字は日常生活や学校の行事、広告、スポーツなど、さまざまな場面でよく目にします。
特にフランスでは、バーゲンセールや消費にゃサービスの広告のキャッチで、「100%」という数字をよく使います。
それは「100」という数字が、フランス人にとって「完全な」や「最高の」「特別」というニュアンスを持っているため、お客様へのキャッピコピーやアピールとしてよく使われます。
「100」という数字が持つニュアンスをしっかりと意識して、ここで紹介している言葉や単語を身につけていきましょう。
数字の「100」を表すフランス語の単語と関連する言葉
ここでは数字の「100」を表すフランス語の単語や言葉を紹介していきます。
100
フランス語で
cent
という単語になります。
数字の「100」を表す単語になり、数量や価格などを表すときに使う数詞になります。
日常生活でとてもよく使う機会が多いので覚えておきましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
100万
フランス語で
un million
という言葉になります。
「un(アン)」は、ここでは数字の「1」や「1つ」「1個」という意味の数詞の男性形になります。
「million(ミリオン)」は「100万」という意味や、「多数」「無数」という意味の男性名詞になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
100回
フランス語で
cent fois
という言葉になります。
「100回」や比喩的に「たくさん」、「何度も何度も」という意味でも使います。
「fois(フォワ)」は物事の頻度など「〜度」「〜回」「〜の時」という意味の女性名詞になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
「100」を表す「cent(セント)」を使ったフランス語の言葉と使い方
ここでは数字の「100」に関連して、日常生活でよく使うフランス語の言葉や表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
とても早く
フランス語で
À cent à l’heure
という言葉になります。
直訳の意味は「時速100キロで」という意味になり、比喩的に「とても早く」「急いで」「すごい勢いで」という意味でも使います。
「À(ア)」は「〜で」「〜に向かって」「〜の中で」という意味の前置詞になり、ここでは速さや速度を表す意味になります。
「l’heure(ルール)」は「la + heure(女性名詞に付く定冠詞+女性名詞)」の組み合わせの縮約形になり、定冠詞の直後の単語の語頭が母音であるため、エリズィヨンとなって縮約形となり、「l’heure」の形に変化しています。
「heure(ウール)」は「時刻」「〜時」や「時間」という意味の女性名詞になります。
ここでは「à l’heure(ア ルール)」の形で、「毎時」「1時間あたり」や「1時間単位で」「時間決めで」「定刻に」という意味になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
お返しに同じことをする
フランス語で
Rendre la monnaie de sa pièce
という言葉になります。
直訳すると「彼(または彼女)にお釣りを返す」という意味になり、比喩的に「仕返しをする」や「同じやり方で返す」という意味で使います。
「rendre(ラォンドル)」は「〜を返す」「〜を戻す」という意味の動詞になります。
「la(ラ)」は単数形の女性名詞に付く定冠詞になります。
「monnaie(モネ)」は「通貨」「貨幣」や「硬貨」「コイン」「小銭」「釣り銭」という意味の女性名詞になります。
「de(ドゥ)」は「〜の」という意味の前置詞になります。
「sa(サ)」は「彼の」「彼女の」という意味の所有形容詞になります。
「pièce(ピエス)」はここでは「硬貨」という意味になり、他の意味はアパートなどの「部屋」、「書類」、機械などの「部品」文学や音楽の「作品」「戯曲」という意味の女性名詞になります。
この表現は、他人にされた悪意のある行為や攻撃に対し、同じような方法で返すことを意味していて、ほとんどの場合、ネガティブなニュアンスで使うことが多いのですが、信頼関係のある相手や仲の良い友達に対して、軽い冗談のような仕返しを表すときもあるため、使うときには相手にどう伝わるのかを注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
行ったり来たりする
フランス語で
Faire les cent pas
という言葉になります。
直訳では「100歩を踏む」という意味になり、一般的には比喩的に、不安や退屈な気持ちから「行ったり来たりする」や、「そわそわして歩き回る」という意味で使います。
「faire(フェール)」は「〜を作る」「製作する」や、行動や動作など「〜をする」「行う」、「〜を引き起こす」「〜もたらす」という意味の動詞になります。
「les(レ)」は複数形の名詞につく定冠詞になります。
「pas(パ)」は「歩み」「歩(ほ)」や「足跡」「足音」、「歩幅」や目標や夢などへの「一歩」「進歩」という意味の男性名詞になります。
「Faire les cent pas」は動詞句として使うことが多く、主に感情的な状況や状態を表現するときに使います。
単純に「歩く」という行動ではなく、落ち着きのない様子や焦りなどの感情が伴った歩きや行動を表すときに使うので覚えておきましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
100%確信している
フランス語で
Je suis cent pour cent sûr
という言葉になります。
「私は100%確信している」という意味が直訳になり、比喩的に「完全に確信しています」「絶対に間違いない」という意味でも使います。
「Je(ジュ)」は「私は」「私」という意味の主語代名詞になります。
「suis(スュイ)」は「〜である」「〜です」「〜だ」という意味の一人称単数形現在の動詞になり、原形は「être(エートル)」になります。
「pour(プール)」は、ここでは「〜につき」「〜ごとに」という意味の前置詞になり、数字の「割合」や「パーセント」を表すときに使います。
「sûr(スュール)」は「確信している」「信頼している」「自信がある」や「確かな」「確実な」という意味の形容詞の男性形になります。
この表現は、物事に対する信頼や信念がほぼ確信に近いことを強調したいときに使います。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
100人に1人
フランス語で
Un sur cent
という言葉になります。
直訳では「100人に1人」や「100個中1個」「100分の1の割合で」という意味になり、比喩的に「極めて稀なこと」や「珍しいこと」という意味でも使います。
「Un(アン)」は「1」「1人」「1個」という意味の数詞になります。
「sur(スュール)」はここでは「〜のうちで」「〜につき」「〜に対して」という意味になり、他に「〜の上に」「〜の上方に」や「〜を身につけて」という意味の前置詞になります。
ここでは分数や割合を示す働きになり、「1つの~に対して」「~分の~」という意味で使っています。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
完全に
フランス語で
À cent pour cent
という言葉になります。
直訳では「100%で」という意味になり、比喩的に「完全に」「全力で」「全身全霊で」という意味で使います。
「À(ア)」は「〜で」「〜に」という意味の前置詞になり、状態や割合を表す働きになります。
「pour(プール)」は「〜に対して」「〜につき」という意味の前置詞になり、ここでは数字同士の関係性を表す働きをしています。
「À + 数値① + pour + 数値②」の形は、数字の割合や比率を表現するための定型句になり、「数値」の箇所に任意の数字を入れることで、「数値②に対する数値①」という意味で使います。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
百日天下
フランス語で
Les cent jours
という言葉になります。
直訳では「100日間」という意味になりますが、歴史的な出来事の意味で「百日天下」という意味でよく使います。
これは、ナポレオン・ボナパルトが1815年にエルバ島から脱出し、フランスで再び権力を掌握した期間(3月20日から6月22日まで)が100日であったことを表しています。
この期間にはナポレオンの復権とワーテルローでの戦いの最終的な敗北が含まています。
「jours(ジュール)」は「日」や「日々」、「1日」という意味の男性名詞の複数形になります。
この表現は、歴史的な特定の出来事を指しているため、一般的に「100日」という表現として使うことは少ないので、覚えておきましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
「100」を表すフランス語「cent(セント)」のまとめ
ここではフランス語で数字の「100」を表す単語や関連する言葉について紹介してきました。
フランス人にとって「100」は、単純に数字の「100」の意味だけでなく、達成感や完全性、特別さを表すポジティブなニュアンスが含まれていることを紹介してきました。
また、ナポレオンが1815年に復権してから再び退位するまでの期間が100日間であったことから、フランス史においても重要な数字として認識されてきました。
このようなニュアンスや背景があるということも含めて、フランス語の「100」という数字について学んでいきましょう。