フランス語で「青」を表す単語やさまざまなフレーズの読み方とその意味、発音とは?
ここではフランス語で「青」を表す単語や「青」に関連するさまざまな色の表現、また「青」という色を表す単語を使ったさまざまなフレーズや表現について紹介をしていきます。
「青」という色はフランス人が最もよく好む色で、フランス語の「青(bleu)」という単語は、サッカーフランス代表チームを表す単語としても使われるほどです。
フランスで「青」という色が普及したのは中世以降、赤や白に次いで急速に「青」の地位が向上、フランス王家の色としても使われるようになったためです。
また、フランスの国旗トリコロールの3色のうち1色に「青」が使われており、白はブルボン朝の象徴となる白百合の色、赤と「青」はフランス革命軍の帽章の色に由来しています。
余談ですが、フランス国旗のトリコロールカラーは、フランス王家とパリの和解を示し、共和制を勝ち取ったシンボルとして存在います。
「青」が好きな人が多いのは世界中の国や民族で同じですが、特にフランス人はその傾向が強いと言われており、2人に1人は「青」を好むと言われるほどです。
フランスにおける「青」という言葉の意味や背景を理解し、「青」という単語やなまざまなフレーズについて覚えていきましょう。
フランス語で「青」を表す単語とその意味、発音と読み方
ここではフランス語で「青」を表す単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
青
フランス語で
bleu
という男性名詞の単語になり、「青色」や「青い服」を表すときに使われます。
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青い
フランス語で
bleu
という形容詞の単語になり、顔色などが「青ざめた」という表現でも使われます。
また、修飾する名詞の性が男性名詞なのか、女性名詞なのかによって、下記のように変化をします。
【形容詞 bleuの変化と使い分け】
- bleu(ブルゥ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- bleue(ブルゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に気を付けましょう。
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青みがかった
フランス語で
bleuâtre
という形容詞の単語になります。
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青くする
フランス語で
bleuir
という動詞の単語になり、「青くなる」「青ざめる」という表現でも使われます。
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「青(bleu)」に関連するさまざまな色の表現
ここではフランス語で「青」に関連するさまざまな色を表す表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
スカイブルー
フランス語で
bleu ciel
という表現になります。
「ciel(スィエル)」はここでは「空色の」「スカイブルーの」という意味の形容詞となり、修飾する名詞の性による変化はありません。
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ライトブルー①
フランス語で
bleu clair
という表現になります。
「clair(クレィア)」は「(色が)明るい」「淡い」「薄い」という意味の形容詞になり、修飾する名詞の性が男性名詞なのか女性名詞なのかによって下記のように変化します。
【形容詞 clairの変化と使い分け】
- clair(クレィア) 男性形 男性名詞を修飾する形
- claire(クレィア) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに注意しましょう。
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ライトブルー②
フランス語で
bleu pâle
という表現になります。
「pâle(パァル)」は「(光が)弱い」や「ほのかな」という意味の形容詞となり、修飾する名詞の性による変化はありません。
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濃紺①
フランス語で
bleu foncé
という表現になります。
「foncé(フォンセ)」は「(色が)濃い」「暗い色の」という意味の形容詞になり、修飾する名詞の性が男性名詞なのか、女性名詞なのかによって下記のように変化をします。
【形容詞 foncéの変化と使い分け】
- foncé(フォンセ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- foncée(フォンセ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときには変化に気をつけて使いましょう。
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濃紺②
フランス語で
grand bleu
という表現になります。
「grand(グラォン)」はここでは「広い」「大きい」という意味の形容詞になり、「深く大きな海の青」のような「真っ青で濃い青」を表現するときに使われます。
リュック・ベッソン監督のフリーダイビング世界記録に挑む2人を描いた映画「グラン・ブルー(Le Grand Bleu)」のタイトルにもなりましたね。
また「grand(グラォン)」は修飾する名詞の性によって下記のように変化します。
【形容詞 grandの変化と使い分け】
- grand(グラォン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- grande(グラォンドゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルと発音の両方が変化しますので、会話と文章ともに使うときに注意して使いましょう。
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マリンブルー
フランス語で
bleu marine
という表現になります。
「marine(マリィーヌ)」はここでは「マリンブルーの」という意味の形容詞となり、修飾する名詞の性による変化はありません。
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インディゴブルー
フランス語で
bleu indigo
という表現になります。
「indigo(アンディゴ)」はここでは「藍色の」「藍色に染まった」という意味の形容詞となり、修飾する名詞の性による変化はありません。
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ロイヤルブルー
フランス語で
bleu de roi
と
bleu roi
という表現になります。
「roi(ロワ)」は「国王」や「王」「第一人者」という意味の男性名詞の単語になります。
この表現が表す「青」はフランス王家の紋章や王家の軍隊の軍服の色に使われている色であり、「ロイヤルブルー」とも言われます。
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コバルトブルー
フランス語で
bleu de cobalt
という表現になります。
「cobalt(コバルツ)」は「コバルト」という意味の男性名詞の単語になり、コバルト顔料を使った青で、強く明るい青を表現するときに使われます。
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ターコイズブルー
フランス語で
bleu turquoise
という表現になります。
「turquoise(トゥルクォワズ)」はここでは「トルコ石色の」「青緑色の」という意味の形容詞となり、修飾する名詞の性による変化はありません。
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「青(bleu)」を使ったさまざまなフレーズ
ここではフランス語で「青」を表す単語「bleu」を使ったさまざまな表現やフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
フランスチームがんばれ!
フランス語で
Allez les Bleus!
という表現になります。
サッカーなどの応援でよく使われるフレーズです。
サッカーのフランス代表のユニフォームの色が「青」であることから、「bleu(ブルゥ)」という単語自体が「フランス代表チーム」という表現として使われることもあります。
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地中海
フランス語で
la grande bleue
という表現になります。
また「mer Méditerranée(メェル メディテラネ)」という表現もあります。
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料理の名人
フランス語で
cordon-bleu
という男性名詞になります。
「cordon-bleu(コルドォン ブルゥ)」は主に料理が上手な女性を表現するときに使われるフレーズになります。
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オーベルニュ産のブルーチーズ
フランス語で
bleu d’Auvergne
という表現になります。
「Auvergne(オゥヴェルニュ)」はオーベルニュというフランス中央部の以前の都市名を表す単語です。
オーベルニュはとても豊かな自然があり、牧畜や農業が盛んな地域で、ブルーチーズに限らず様々なチーズを生産しており、「チーズの宝庫」とも言われるほどです。
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フランス語で「青」を表す単語やフレーズのまとめ
ここではフランス語で「青」を表す単語や「青」関連するさまざまな色の表現、またフランス語の「青」という単語を使ったさまざまなフレーズについて紹介してきました。
「青」という色はどの国でもどの民族でも好きな色として親しまれていますが、特にフランスではその傾向が強く現れ、2人に1人は「青」を好む傾向があると言われています。
また、フランス語の「青」を表す単語「bleu(ブルゥ)」はサッカーのフランス代表チームを表すときに使われるほどです。
フランスの「青」という色に対する思いもしっかりと理解して、単語やフレーズを覚えていきましょう。