「こんにちは」とフランス語で伝える挨拶の単語や関連するフレーズとは?
ここではフランス語で「こんにちは」と伝えるための単語やフレーズ、「こんにちは」と挨拶をした後に続くフレーズを紹介していきます。
フランス語の挨拶でとても有名な言葉は「Bonjour(ボンジュール)」だと言っても過言ではありませんが、では実際にどういう場面で使うことができるのか、というと、なんとなく知っているという程度なのではないかと思います。
また、「こんにちは」の挨拶だけでなく、その後に続くフレーズについても、挨拶をする相手との関係性によって使うべきフレーズは変わります。
ここで紹介する挨拶の単語やフレーズと、その後によく使うフレーズについて、コミュニケーションをとる相手との関係性や状況に応じたフレーズについても紹介していますので、しっかりと覚えて使いこなして行きましょう。
フランス語で「こんにちは」と伝える単語やフレーズ
ここではフランス語で「こんにちは」と挨拶をするときに使う単語やフレーズについて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて紹介していきます。
こんにちは①
フランス語で
Bonjour
という男性名詞の単語になり、「こんにちは」だけでなく、「おはよう」や「おはようございます」と挨拶をするときにも使う単語になります。
また「bonjour(ボンジュール)」は、汎用性がとても高く、朝から夕方までの時間のさまざまな場面、初対面の相手、会社の同僚や上司、部下、家族、友人、恋人などさまざまな関係性の相手に対して使うことができます。
【 bonjour が使われる場面例の一覧】
- 朝、午前中の挨拶として「おはよう」と言うとき
- 午後の挨拶として「こんにちは」と言うとき
- 家や会社などに戻ったとき「ただいま」と言うとき
- 家や会社などに戻った人に「おかえり」と言うとき
- カフェやレストランに来店したお客様に「いらっしゃいませ」と言うとき
- 初対面の挨拶で「よろしく」や「はじめまして」のニュアンスを伝えるとき
- 道を訊ねるなど、街中で道ゆく人に声をかけるとき
気軽な気持ちで、笑顔で使ってみましょう。
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こんにちは②
フランス語で
Salut
という男性名詞の単語になり、仲のいい友人同志など親しい関係性の相手に対して使います。
「salut(サリュ)」は、会話やコミュニケーションの中で時間帯を気にせずいつでも使える挨拶になり、友達への声かけとして「やあ」や、別れ際に「じゃあね」「またね」「バイバイ」というニュアンスで使います。
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こんにちは③
フランス語で
Coucou
という間投詞になり、先に紹介した「salut(サリュ)」よりもさらにカジュアルで、くだけたニュアンスの挨拶をしたいときに使う単語になります。
日本語では、「こんちは!」や、「やあ」、「おーい」、「バァ」というニュアンスになり、相手の注意をこちらにむける目的や、親しい関係の人に手紙やメールを送るときの挨拶で使うことが多い言葉になります。
しかし、フォーマルな場面や街の中で使うと、人によっては、品のない人、言葉使いが雑な人、というみられ方をする可能性もありますので、使う状況や相手との関係性は注意しましょう。
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「こんにちは」と一緒に使うことが多いフランス語のフレーズ
ここではフランス語で「こんにちは」と挨拶するときによく使う言葉について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナを含めて紹介していきます。
お元気ですか?①
フランス語で
comment allez-vous?
という表現になり、「お元気ですか?」、「いかがお過ごしですか?」、「調子はどうですか?」という意味でも使います。
「vous(ヴゥ)」を使った表現のため、主に初対面の相手や、会社の上司、まだ関係が浅い取引先の人、目上の人に対して使うのに適した、少し堅苦しい表現になります。
「comment(コマォン)」は、ここでは「どのような」や「どんなふうな」という様子や状況を表す副詞の単語になります。
「allez(アレェ)」は「aller(アレェ)」が原形の動詞になり、ここでは健康状態などが「健康である」「調子がいい」「〜である」、物事や仕事が「うまくいく」「調子が〜である」という意味という意味の単語になります。
「vous(ヴゥ)」は「あなた」や「あなた方」という意味の人称代名詞になり、相手との関係性がまだ出来あがっていない、または目上の方や初対面の方に対して使う単語になります。
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お元気ですか?②
フランス語で
vous allez bien?
という表現になり、こちらもそれほど親しくない関係性の相手や、目上の人に対して「いかがお過ごしですか?」や「ご機嫌いかがですか?」というときに使います。
もしあなたが「お元気ですか?」と声を掛けてもらったら、以下のように返答をすると相手とのコミュニケーションがスムーズに進みます。
【「お元気ですか?」と声を掛けてもらった後の返答】
- とても元気です、あなたはいかがですか? Très bien merci, et vous?(トレ ビヤン メルスィ エ ヴゥ)
このようにお礼を言い、相手にも質問をしてあげることで会話が弾みやすくなります。
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元気?
フランス語で
Ça va?
という表現になり、会話で「元気かい?」「大丈夫?」という意味でも使い、友人や会社の同僚など、親しい関係性の相手に対して使う表現になります。
また、疑問形でない場合「元気だよ」「大丈夫だ」「うまくいってるよ」「問題ない」という意味でも使います。
もしあなたが友人から「元気?」と声を掛けてもらったら、以下のように返答をすると喜ばれます。
【「元気?」と声を掛けてもらった後の返答】
- 元気だよ、君はどう? Je vais bien, et toi?(ジュ ヴェ ビヤン エ トゥワ)
友人や同僚など親しい人が声を掛けてくれたら、しっかりと相手の状況も聞いてコミュニケーションを取っていきましょう。
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ようこそ
フランス語で
bienvenue
という女性名詞の単語になり、「よく来てくれましたね!」「〜へようこそ!」「さあどうぞ、入って!」という意味としても使います。
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はじめまして
フランス語で
enchanté
と
enchantée
という単語になります。
初対面の相手に対して「はじめまして、こんにちは!」や、単純に「はじめまして」という意味を込めた挨拶に使う単語になります。
2つの単語の使い分け方は以下の通りになります。
【enchantéの変化と使い分け方】
- enchanté 男性形 「はじめまして」と、男性が挨拶に使うときの形
- enchantée 女性形 「はじめまして」と、女性が挨拶に使うときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが、発音は同じであるため、手紙やメールなどの文章で使うときに変化に注意して使いましょう。
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どうしてますか?
フランス語で
Qu’est-ce que vous devenez ?
という表現になり、「最近どうですか?」「いかがお過ごしですか?」と相手の近況や状況を伺う表現になります。
「vous(ヴ)」を使っている表現なので、関係性が薄い相手や目上の方とのコミュニケーションに適したフレーズになります。
「devenez(ドゥヴネ)」は「devenir(ドゥヴニール)」が原形の動詞になり、「〜になる」という意味で使います。
疑問詞の「Qu’est-ce que(ケ ス ク)」や「Que(クゥ)」との組み合わせで、相手の状況や環境に変化があるかどうかを尋ねるために「〜ありませんか?」と言うときなどに使います。
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最近どう?
フランス語で
Quoi de neuf ?
という表現になり、主に会話で「何か変わったことはあった?」「何か新しいことある?」という意味で使います。
「quoi(クォワ)」は「何」という意味の疑問を表す代名詞になり、英語の「what」と同じ意味の単語になります。
「neuf(ヌァフ)」は「新しい」「目新しい」や「新品の」という意味の形容詞になります。
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もしもし
フランス語で
Allô !
という単語になり、電話で「もしもし」というときに使います。
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「さようなら」のニュアンスで伝えるフランス語の挨拶
ここではフランス語で「さようなら」のニュアンスで使う別れ際のポジティブな挨拶について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて紹介していきます。
良い午後を
フランス語で
Bon après-midi
という表現になり、「楽しい午後を」という意味でも使います。
「bon(ボン)」は「良い」「いい」や「楽しい」という意味の形容詞の単語になります。
「après-midi(アプレ ミディ)」は「午後」や「昼」という意味の男性名詞の単語になります。
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ではまた
フランス語で
À la prochaine
という表現になり、会話で「じゃあまたね」や「また今度ね」という意味で使います。
「prochaine(プロシェーヌ)」は「今度の」「この次の」「次の」という意味の形容詞になり、女性形の形になっており、「À la prochaine(ア ラ プロシェーヌ)」は会話の中で使う成句であるため、女性形の形で固定して使います。
念のため「prochaine(プロシェーヌ)」の男性形と女性形の変化についても以下に紹介します。
【形容詞 prochainの変化と使い分け】
- prochain(プロシャン) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- prochaine(プロシェーヌ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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⬇️prochainの発音の確認はこちら⬇️
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またね
フランス語で
À bientôt
という表現になり、「また近いうちに!」や「ではまた!」という意味でも使います。
「bientôt(ビヤント)」は「近いうちに」「やがて」「すぐに」という意味の副詞の単語になります。
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さようなら
フランス語で
Au revoir
という表現になり、他に「さよならの言葉」、「別れの挨拶」、「別れ」という意味で使います。
「revoir(ルヴォワール)」は、ここでは「再会」という意味の男性名詞の単語になります。
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無理しないでね
フランス語で
Ne vous forcez pas
という表現になります。
「ne(ヌ)」は「ne ~ ~ ~ pas」 の形で「〜ない」という否定を表す表現になります。
「forcez(フォルセ)」は、「forcer(フォルセ)」が原形になり、「無理をする」「力を振り絞る」という意味の動詞になります。
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フランス語で「こんにちは」を伝える単語やフレーズのまとめ
ここではフランス語で「こんにちは」と挨拶をするときに使う単語やフレーズだけでなく、「こんにちは」と挨拶をした後に続くフレーズについて紹介し、解説をしてきました。
「こんにちは」と挨拶をするにも、挨拶の言葉を掛ける相手が誰なのか、自分とどんな関係なのかによって、適切な単語や表現を使う必要があります。
単語やフレーズを使い間違えてしまうと、「仲良くなりずらい人だな」や「馴れ馴れしい人だな」と思われたり、最悪の場合「この人失礼だな」「言葉の使い方もわからないのか」と思われてしまったりすることもあります。
出会った人や親しい関係の友人や同僚とのコミュニケーションを価値のあるものにするために、相手との関係性に適した単語や表現をしっかりと選んで使うことがとても大切です。
ここでは、「こんにちは」とフランス語で挨拶をするいくつかの単語や表現を紹介し、それを使うのに適した相手との関係性についても解説していますので、しっかりと覚えて使いこなせるようにしていきましょう。