フランス語で時間を伝えるときと聞くときの正しい表現とは?
ここではフランス語で時間を確認したいときによく使うフレーズについて紹介していきます。
フランスに旅行で訪れたときや留学で訪れたばかりのとき、電車の来る時間を聞きたいけどどう聞いたらいいんだろうと困ったり、約束の時間を確認したいけどどう聞いたらいいんだろうと困ることもあると思います。
そんなときに役にたつ正しい時間の聞き方や、時間を尋ねられたときに相手に正しく時間を伝える表現について、よく使う表現やフレーズを厳選して紹介をしていきます。
ここで紹介しているフレーズをしっかりと覚えることで、困ることはなくなりますので身につけていきましょう。
フランス語で「時間」を聞くときに使う表現の読み方と発音、意味
ここではフランス語で相手に時間を尋ねるときによく使う表現について、丁寧に尋ねるときによく使う表現と相手と深い関係ができているときに使えるフランクな表現などさまざまな表現や言い回しについて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読みk他を含めて解説をしていきます。
いま何時ですか?
フランス語で
Quelle heure est-il ?
という表現になります。
「quelle(ケル)」は「何」「どんな」「どの」「どれだけ」という意味の疑問の形容詞で、英語の「what」「which」と同じ意味の単語になり、ここでは修飾する名詞「heure(ウール)」が女性名詞であるため女性形の形になっています。
「est-il(エッティル)」は英語の「is it」と同じ意味になり、「est(エ)」は英語のbe動詞と同じ働きで原形が「être(エートル)」という単語、「il(イル)」は英語の「it」や「he」と同じ意味の代名詞の単語になります。
英語の「What time is it ?」と同じ意味の表現になります。
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いまの時刻をご存知ですか?
フランス語で
Avez-vous l’heure, s’il vous plaît ?
という表現になり、「今何時か教えてください」と言いたいときにも使います。
「avez(アヴェ)」は英語の「have」と同じ働きの単語で原形が「avoir(アヴォワール)」になります。
「vous(ヴ)」は英語の「you」と同じ働きの単語になり、「あなた」「あなた方」という意味の2人称代名詞になります。
目上の相手やまだ関係が浅い相手に対して丁寧な表現で「あなた」というときに使う単語になります。
「s’il vous plaît(シル ヴ プレ)」は「お願いしいます」「どうぞ」という意味になり、疑問文の後ろに付けて丁寧な表現にしたいときよく使います。
また、文章や手紙の中では「SVP」と略して使われることもあるので覚えておくと便利です。
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いま何時?
フランス語で
Il est quelle heure ?
という表現になり、友人や家族など親しい関係の相手に対して使える表現になります。
同じ意味でも、先に紹介した「Quelle heure est-il ?(ケラー エッティル)」は丁寧な質問表現になり、「Il est quelle heure ?(イ レ ケ ラー)」はフランクな表現として友人や家族、同僚など親しい相手との会話で使う質問表現になります。
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いま何時か分かる?
フランス語で
Tu as l’heure, s’il te plaît ?
という表現になります。
「tu(テュ)」は「あなた」「君」「お前」という意味の2人称代名詞になり、「vous(ヴ)」と比較して友人や家族など親しい相手に対して使う単語になります。
「as(ア)」は英語のbe動詞と同じ働きの単語で、原形が「avoir(アヴォワール)」になります。
「s’il te plaît(シル テ プレ)」は「お願いします」「どうぞ」のフランクな表現になり、親しい友人や家族に対してよく使う表現になります。
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何時から開きますか?
フランス語で
Quand est-ce que ça ouvre ?
という表現になります。
「quand(カォン)」は「いつ」「何時」という意味の疑問を表す副詞になり、英語の「when」と同じ意味の単語になります。
「ça(サ)」は「これ」「あれ」「それ」「ここ」という意味の指示代名詞になり、英語の「this」「that」「it」と同じ働きの単語になります。
「ouvre(ウゥヴル)」は、ここでは店や会社など「〜が開く」「〜を開ける」「〜を開店する」という意味の動詞になり、原形は「ouvrir(ウヴリール)」になります。
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何時で閉まりますか?
フランス語で
Quand est-ce que ça ferme ?
という表現になります。
「ferme(フェーム)」は、ここでは店や会社など「〜を閉める」「〜を閉店する」「休業する」「閉鎖する」という意味の動詞になり、原形は「fermer(フェルメ)」になります。
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何時に着くのがいいですか?
フランス語で
A quelle heure vaut-il mieux arriver ?
という表現になります。
「vaut(ヴォ)」は「〜の価値がある」「〜の値打ちがある」「〜する価値がある」という意味の動詞になり、原形が「valoir(ヴァロワール)」になります。
「il(イル)」は「それは」「彼は」という意味の代名詞になり、英語の「it」「he」と同じ意味の単語になります。
「mieux(ミユ)」は、ここでは「より良い」「より良く」という意味の副詞になり、英語の「better」「best」と同じ意味の単語になります。
「vaut-il mieux(ヴォティル ミュ)」で「〜する方が良い」「〜するのがいい」という意味になります。
「arriver(アリヴェ)」は「到着する」「着く」「来る」「やって来る」という意味の動詞になります。
フランスで家に招待されたときは、集合時刻を伝えられていても、事前にホストに何時に着くのがいいのかを確かめておくことをおすすめします。
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どれくらいの時間がかかりますか?
フランス語で
Combien de temps cela prend-il ?
という表現になります。
「combien(コンビヤン)」は「どれだけの」「どっれくらいの」という意味の疑問を表す副詞になり、英語で「how much」「how many」と同じ働きになります。
「combien de + 無冠詞名詞」で物の数や量を尋ねる「どれくらい〜」「どれだけ〜」という意味で使います
「temps(タン)」は「時間」「時」や「時期」「時代」という男性名詞の単語になります。
「cela(スラ)」は「あれ」「それ」「これ」という意味の指示代名詞になり、英語の「that」「it」と同じ意味の単語になります。
「prend(プラン)」は、ここでは時間や空間など「〜をとる」「〜をかける」「〜がかかる」という意味の動詞になり、「prendre(プラーンドル)」が原形の動詞で、英語の「get」「take」と同じ働きの単語になります。
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何時に着きますか?
フランス語で
A quelle heure arrivez-vous ?
という表現になり、「いつ来ますか?」という意味でも使います。
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どれくらい遅れますか?
フランス語で
De combien de temps serez-vous en retard ?
という表現になります。
「serez(スレ)」は「être(エートル)」が原形の動詞で、英語のbe動詞と同じ働きの単語になり、ここでは「〜である」「〜になる」という意味になります。
「retard(ルター)」は「遅延」「遅刻」「遅れ」という意味の男性名詞になり、「en retard(アン ルター)」で予定や決まった時間に「遅れて」という意味の表現になります。
「être en retard de + 時間」で「〜分または〜時間だけ遅れます」という意味になり、よく使うので覚えておきましょう。
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よく使う「時間」に関連するフランス語の表現の読み方と発音、意味
ここでは時間に関連するフランス語の表現の中で、何かの目的をもって相手に時間を伝えたり、確認したりするときによく使う表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
5分前に来てください
フランス語で
Venez cinq minutes avant l’heure
という表現になり、医者の診察や美容院の予約をしたときに、受付との会話でよく使われる表現です。
「venez(ヴネ)」は原形が「venir(ヴニール)」という動詞になり、「来る」「〜しに来る」という意味の単語になります。
「avant(アヴァン)」は「〜より前に」「〜までに」「〜の前に」という意味の前置詞になります。
約束の時刻より早く来てほしいことを伝えるためによく使う表現になり、「時間 + minutes avant l’heure」で「〜分前」という意味になります。
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10分後に電話してください
フランス語で
Téléphonez-moi dans dix minutes
という表現になり、電話がかかってきたときに、「今取り込み中なので後で掛けなおしてほしい」と頼むときに使う表現になります。
「téléphonez(テレフォネ)」は原形が「téléphoner(テレフォネ)」の動詞になり、「電話をかける」「〜を電話で伝える」という意味の単語になります。
「moi(モワ)」は「私」という意味の1人称の人称代名詞になります。
「dans(ダン)」は、ここでは電話している現在を起点として「今から〜後に」「〜分後に」「〜時間後に」という意味の前置詞になります。
「dans + 時間」で「〜分後に」「〜時間後に」という意味で使います。
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15分経ったら教えてください
フランス語で
Dites-moi au bout de quinze minutes
という表現になり、お店や職場などで指定の時間になったら知らせてもらえるよう、相手に頼むときの表現です。
「Dites-moi(ディトゥ ムワ)」または「Dis-moi(ディ ムワ)」は、相手に声をかけるときに気がついてもらう目的で「あの」「すみません」「ちょっと」「ねえ」と声をかけるときに使うフレーズになります。
「bout(ブゥ)」は「終わり」「端」「先」という意味の男性名詞になり、「au bout de 〜」の形で「〜後に」「〜の終わりに」という意味で使います。
「quinze(カーンズ)」は「15」という意味の男性名詞になります。
「au bout de+(時間)」は時間を表す表現で「(時間)が経ったら」と訳すことができます。
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30分後に来てください
フランス語で
Venez dans trente minutes
という表現になります。
「trente(トラントゥ)」はここでは「30」という意味の男性名詞になります。
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出発の1時間前に来てください
フランス語で
Venez une heure avant le départ
という表現になります。
予定時刻に出発できるよう早めの到着してほしいときに使う表現です。
「heure(minute) avant le départ」 は「出発時間より〇時間(分)前に」を意味し、時間表現でよく使われますので覚えましょう。
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2時間後までに終わらせてください
フランス語で
Terminez-en en moins de deux heures
という表現になります。
「terminez(テルミネ)」は、原形が「terminer(テルミネ)」という動詞になり、「〜をやり終える」「〜を終了する」という意味になります。
「moins(モワン)」は、「(〜より)少なく」「(・・ほど)〜ない」「〜以下の」という意味の副詞になり、「en moins de + 時間表現」で「~以内に」「〜以内で」という意味の表現になります。
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営業時間は、10時から19時までです
フランス語で
Les horaires d’ouverture sont de dix heures à dix-neuf heures
という表現になります。
「horaire(オレール)」は「時刻表」「日程」「スケジュール」「労働時間」という意味の男性名詞になります。
「d’ouverture(ドゥヴェチュール)」は「de + ouverture」の組み合わせになり、ここでは「de(ドゥ)」の直後の単語の語頭が母音のため、エリジオンとなって「d’」になっています。
「de(ドゥ)」は「〜から」「〜の」という意味の前置詞になり、英語の「from」「of」と同じ働きの単語になり、「ouverture(ウヴェルチュール)」は「開けること」「開店」「開場」「開会」という意味の女性名詞になります。
「de + 時間 + heure à + 時間 + heure」は「〜時から〜時まで」という意味で、営業時間や開会の期間を伝えるときによく使う時間表現になります。
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パン屋は19時まで開いています
フランス語で
Le boulanger est ouvert jusqu’à dix-neuf heures
という表現になります。
「boulanger(ブゥランジェー)」は「パン屋」「パン職人」「パン販売人」という名詞の男性形になります。
「jusqu’à(ジュスカ)」は時間表現で、「〜時まで」と終了の時間を起点に、途切れず継続する時間を表すときに使い、その他に、ある場所を起点に「〜まで」と使うこともあります。
「ouvert(ウヴェール)」は「開いている」「開いた」や活動や仕事などを「開始している」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞「boulanger(ブゥランジェー)」が男性形の名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 ouvertの変化と使い分け】
- ouvert(ウヴェール) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- ouverte(ウヴェールトゥ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で発音とスペルともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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フランス語での時間の聞き方や時間を伝える表現のまとめ
ここでは、さまざままな場面でフランス語で時間を確認するための正しい表現や、フランス語で誰かに時間を尋ねられたときに正しく時間を伝える表現について紹介してきました。
時間を確認する場面は、旅行をしたときや誰かと待ち合わせをするとき、仕事などのアポイントなど数多く訪れると思います。
そんな場面で、フランス語で正しく伝えることができ、聞き取ることができればお互いに安心感があると思います。
ここでは、よく使いそうなシチュエーションを踏まえて厳選した表現を紹介していますので、ぜひ覚えて使っていきましょう。