フランス語で「紫」を表す単語とさまざまなフレーズの意味や発音、読み方とは?
ここではフランス語で「紫」という色を表す単語や「紫」に関連するさまざまな色を表すフレーズ、また「紫」という単語を使った表現やフレーズについて紹介をしていきます。
フランスの文化の中で「紫」という色、特に赤みの強い「紫」は、富と権威の象徴として古くから使われており、政治的、国家的に地位の高い人々の装飾品や調度品、衣装などでよく使われてきました。
過去の日本においても同様に、「紫」は国家的、政治的に高位な人が身に付ける色でした。
その「紫」という色を表現するとき、英語では「violet(バイオレット)」と「purple(パープル)」の2つの単語があるように、フランス語においても「violet」と「pourpre」という単語があります。
しかし、この2つの単語が表す「紫」という色の違いについて、どのような違いがあるのか、簡単に下記に紹介します。
【violetとpourpreの表す紫色の違い】
- violet(ヴィオレ) 青系の紫色、青みの強い紫色を表す単語
- pourpre(プゥプル) 赤系の紫色、赤みの強い紫色を表す単語
同じ「紫」でもこのような色味の違いがありますので、この違いも含めて「紫」を表す単語を覚えていきましょう。
フランス語で「紫」を表す単語「violet」と「pourpre」の違いとその意味とは?
ここではフランス語で「紫」を表す単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
紫①
フランス語で
violet
という男性名詞の単語になり、「紫色」を表現するときに使われます。
「violet(ヴィオレ)」は青みを帯びた紫や青系の紫を表現するときに使われます。
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紫②
フランス語で
pourpre
という男性名詞の単語になり、「緋色」や「深紅」「紫がかった赤」を表すときに使われます。
「pourpre(プゥプル)」は赤みを帯びた紫や赤系の紫色を表現するときに使われます。
上記の意味以外に、「緋色の布」を表す表現としても使われ、「緋色の布」は、フランスでは富と権威の象徴となる色の布として重宝されていました。
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紫の①
フランス語で
violet
という形容詞の単語になり、「紫色の」という表現をするときに使われ、修飾する名詞の性が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化をします。
【形容詞 violetの変化と使い分け】
- violet(ヴィオレ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- violette(ヴィオレットゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルと発音ともに異なりますので、文章で使うときと会話で使うときに気をつけましょう。
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紫の②
フランス語で
pourpre
という形容詞の単語になり、「紫がかった赤の」や「深紅の」「緋色の」という表現をするときに使われます。
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紫の③
フランス語で
pourpré
という形容詞の単語になり、主に文章など文語表現として使われれます。
また、修飾する名詞の性が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化します。
【形容詞 pourpréの変化と使い分け】
- pourpré(プゥプレェ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- pourprée(プゥプレェ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で発音は同じですがスペルが異なるためことと、主に文章で使われる単語になるため、文章で使うとき変化に注意しましょう。
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紫色がかった
フランス語で
violacé
という形容詞の単語になり、修飾する名詞の性が男性名詞か女性名詞かによって変化します。
【形容詞 violacéの変化と使い分け】
- violacé(ヴィオラッセ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- violacée(ヴィオラッセ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに気をつけて使いましょう。
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紫色にする
フランス語で
violacer
という動詞になり、「〜を紫色にする」という表現をするときに使われます。
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フランス語の「紫」に関連するさまざまな色の表現
ここではフランス語で「紫」に関連するさまざまな色の表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
薄紫①
フランス語で
violet pâle
という表現になります。
「pâle(パァル)」はここでは「(色が)薄い」という意味の形容詞になります。
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薄紫②
フランス語で
mauve
という単語で、ここでは男性名詞となります。
「薄紫色」や「モーヴ色」と表現するときに使われれます。
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濃い紫
フランス語で
violet foncé
という表現になります。
「foncé(フォンセ)」はここでは「濃い」「暗い」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する「violet(ヴィオレ)」が男性名詞のため、ここでは男性形の形容詞になっています。
【形容詞 foncéの変化と使い分け】
- foncé(フォンセ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- foncée(フォンセ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに気をつけましょう。
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赤紫
フランス語で
rouge violet
という表現になります。
「rouge(ルージュ)」はここでは「赤」「赤色」という男性名詞になり、「紫色っぽい赤」という表現になります。
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フランス語の「紫(violet)」という単語を使ったさまざまなフレーズ
ここではフランス語で「紫」という色に関連するさまざまなフレーズや表現について、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
すみれの花
フランス語で
violette
という女性名詞の単語になり、「スミレの香水」を表すときにも使われます。
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紫色のドレス
フランス語で
robe violette
という表現になります。
「robe(ロォブ)」は「ドレス」「ワンピース」という意味の女性名詞になり、ここでは形容詞「violet(ヴィオレ)」が女性形の「violette(ヴィオレットゥ)」に変化しています。
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フランス語で「紫」を表す単語とフレーズのまとめ
ここではフランス語で「紫」という色を表す単語や関連するさまざまな紫色、また「紫」という単語を使ったさまざまな表現やフレーズについて紹介をしてきました。
「紫」を表現する単語は「violet」と「pourpre」の2つがあります。
この2つの単語の意味合いの違いは以下になります。
- violet 青系の「紫色」を表現する単語
- pourpre 赤系の「紫色」を表現する単語
2つの単語で表現する色あいの違いもしっかりと理解して「紫」という色をフランス語で表現してみましょう。