「チーズ」はフランス語で「フロマージュ」?「チーズ」に関連するフランス語とは?
ここではフランス語で乳製品の発酵食品である「チーズ」を表す単語やフレーズ、また「チーズ」の種類を表す単語や表現について紹介していきます。
チーズはワインやパンと同じように、フランスの食文化、食生活に欠かすことのできないもので、フランスの一般家庭ではほぼ毎日食卓にチーズや、チーズを使った料理が並び、高級なフレンチのフルコースでもメニューの1つとして必ず提供されます。
フランスには数多くの種類のチーズがあり、作る土地や製法によって味も種類もさまざまです。
チーズの歴史はとても古く、チーズが最初に生まれたのは西ヨーロッパのイタリアだとされていて、イタリアに次いで古い歴史があるのはフランスです。
フランスで最も古い歴史のあるチーズは約2000年の歴史があり、そのチーズはカンタルというチーズとロックフォールというチーズだとされています。
このように歴史が古く、数多くの種類のフランスのチーズだけでなく、その他の代表的なチーズについてのフランス語の表現も覚えてみましょう。
「チーズ」を表すフランス語の単語とその発音や読み方、スペル
ここではフランス語で「チーズ」を表す単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
チーズ
フランス語で
fromage
という男性名詞の単語になります。
1つの村に1種類のチーズがあると言われるほど、フランスにはチーズの種類がとてもたくさんあり、その数は400種類を数えるほどと言われています。
そのため、フランス料理のフルコースではチーズのプロが厳選したチーズがメインディッシュの後にデザートという位置づけで提供されます。
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フランス語の「チーズ」に関連するさまざまな単語やフレーズ
ここではフランス語で「チーズ」に関連するさまざまな単語やフレーズ、また「チーズ」を表すフランス語の単語を使ったフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて紹介していきます。
チーズ職人
フランス語で
fromager
という名詞の働きと形容詞の働きを持つ単語となり、名詞の場合「チーズ屋」「チーズ製造業者」をあらわすときにも使われ、形容詞の場合「チーズ販売の」「チーズ製造の」「チーズの」という意味として使われます。
名詞の場合「チーズ職人」が男性である場合と女性である場合、また形容詞の場合、修飾する名詞の性が男性名詞であるときと女性名詞であるとき、下記のように変化します。
【名詞および形容詞 fromagerの変化と使い分け】
- fromager(フロマージェ) 男性形 男性のチーズ職人を表す名詞、形容詞として男性名詞を修飾する形
- fromagère(フロマージェル) 女性形 女性のチーズ職人を表す名詞、形容詞として女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話両方で使うときに変化に気をつけて使いましょう。
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チーズ製造所
フランス語で
fromagerie
という女性名詞の単語になり、「チーズ販売所」「チーズ製造業」という店や事業を表すときにも使われます。
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チーズケーキ
フランス語で
le gâteau au fromage
という表現になります。
「gâteau(ガャト)」は「ケーキ」「菓子」という意味の男性名詞の単語で、主に卵、小麦粉、バターを使って作るお菓子やケーキを表します。
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レアチーズケーキ
フランス語で
le gâteau au fromage frais
という表現になります。
「frais(フレ)」はここでは「新鮮な」「保存や加工をしていない」「生の」という意味の形容詞です。
ここでは修飾する名詞「fromage(フロマージュ)」が男性名詞のため、形容詞は男性形となっており、変化は以下の通りとなります。
【形容詞 fraisの変化と使い分け】
- frais(フレ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fraîche(フレッシュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルと発音ともに異なりますので、文章と会話両方で使うとき、変化に注意しましょう。
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ベイクドチーズケーキ
フランス語で
le gâteau au fromage cuit
という表現になります。
「cuit(キュイ)」は食べ物が「焼けた」「煮えた」という意味の形容詞となり、ここでは修飾する名詞「fromage(フロマージュ)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 cuitの変化と使い分け】
- cuit(キュイ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- cuite(キュイットゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルと発音ともに異なりますので、文章と会話両方で使うときに変化に注意しましょう。
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チーズ入りのオムレツ
フランス語で
omelette au fromage
という表現になります。
「omelette(オムレットゥ)」は「オムレツ」という意味の女性名詞の単語です。
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チーズの盛り合わせ
フランス語で
plateau de fromages
という表現になります。
「plateau(プラトゥ)」はここでは「トレー」「お盆」「皿」という意味の男性名詞の単語になります。
そのまま翻訳すると「お皿の上に盛られたチーズ」という意味になります。
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フランス語でフレッシュなチーズの種類の表現や発音、読み方
ここではフランス語で熟成せずに食べる「チーズ」の種類を表すフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
非熟成チーズ
フランス語で
fromage non affiné
という表現になり、「熟成していないチーズ」を表すときに使われます。
「affiné(アフィネ)」は「affiner(アフィネ)」が原形となる動詞で、ここでは「熟成された」という意味の過去分詞の意味、形になっています。
「non affiné(ノン アフィネ)」で「熟成していない」という意味になります。
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フレッシュチーズ①
フランス語で
fromage frais
という表現になり、「新鮮なチーズ」「生のチーズ」を表すときに使われます。
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フレッシュチーズ②
フランス語で
fromage à pâte fraîche
という表現になります。
「pâte(パト)」はここでは「チーズの質」という意味の女性名詞の単語になり、「à pâte fraîche(ア パト フレッシュ)」で「新鮮な質」「新鮮な状態」という意味になります。
ここではそのまま翻訳をすると「新鮮な状態のチーズ」という意味となります。
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白チーズ
フランス語で
fromage blanc
という表現になります。
「blanc(ブロン)」はここでは「白い」という意味の形容詞の単語になり、修飾する名詞の「fromage(フロマージュ)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
主に熟成していないチーズを表す言葉で、「カッテージチーズ」や「クリームチーズ」を表すときに使います。
【形容詞 blancの変化と使い分け】
- blanc(ブロン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- blanche(ブロンシュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で使うときに変化に注意しましょう。
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カッテージチーズ
フランス語で
cottage
という男性名詞の単語になります。
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モッツァレラチーズ
フランス語で
mozzarella
という女性名詞の単語になります。
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フランス語で熟成チーズの種類の表現とその発音や読み方
ここでは熟成していないチーズやそのチーズの種類を表すフランス語について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
熟成チーズ
フランス語で
fromage fermenté
という表現になります。
「fermenté(フェルモンテ)」は「発酵した」という形容詞の単語となり、ここでは修飾する名詞「fromage(フロマージュ)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 fermentéの変化と使い分け】
- fermenté(フェルモンテ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fermentée(フェルモンテ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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青カビのチーズ
フランス語で
fromage à pâte persillée
という表現になります。
「persillée(ペルセイェ)」はここでは「(チーズが)青カビの生えた」という意味の形容詞となり、「à pâte persillée(ア パト ペルセイェ)」で「青カビが生えた状態」という意味になります。
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ブルーチーズ①
フランス語で
fromage persillé
という表現になり、「persillé(ペルセイュ)」だけで「ブルーチーズ」を表すこともあります。
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ブルーチーズ②
フランス語で
fromage bleu
という表現になります。
「bleu(ブルゥ)」はここでは「青い」という意味の形容詞の単語で、ここでは修飾する名詞「fromage(フロマージュ)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 bleuの変化と使い分け】
- bleu(ブルゥ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- bleue(ブルゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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ゴルゴンゾーラチーズ
フランス語で
gorgonzola
という男性名詞の単語となります。
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白カビのチーズ①
フランス語で
fromage à croûte fleurie
という表現になります。
「croûte(クルートゥ)」はここでは「チーズの外皮」「表面」という意味の女性名詞、「fleurie(フルゥリィ)」は「花模様の」「花で飾られた」という意味の形容詞になります。
「à croûte fleurie(ア クルートゥ フルゥリィ)」で「花のような表面」「花模様の外皮」という表現になります。
「fleurie(フルゥリィ)」は、ここでは修飾する名詞「croûte(クルートゥ)」が女性名詞であるため、女性形の形になっています。
【形容詞 fleuriの変化と使い分け】
- fleuri(フルゥリィ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fleurie(フルゥリィ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときには変化に注意しましょう。
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白カビのチーズ②
フランス語で
fromage à pâte molle à croûte fleurie
という表現になります。
「molle(モゥル)」は「mou(ムゥ)」が原形の「柔らかい」という意味の形容詞で、ここでは修飾する名詞「pâte(パト)」が女性名詞となるため、女性形の形になっています。
【形容詞 mouの変化と使い分け】
- mou(ムゥ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- mol(モゥル) 男性形 男性名詞を修飾する形
- molle(モゥル) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性名でスペルは全て異なりますが、発音は「mou(ムゥ)」のみ異なりますので、文章と会話で使うときにそれぞれ変化に気をつけて使いましょう。
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カマンベールチーズ
フランス語で
camembert
という男性名詞の単語になります。
カマンベールチーズは日本でも有名なチーズで、もとはフランス北部のノルマンディ地方のカマンベール村で作り方が確立されたチーズになり、1791年にブリー地方が出身であるマリー・アレルという農家の婦人が初めて作ったと言われるチーズです。
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ブリーチーズ
フランス語で
brie
という単語になります。
ブリーチーズはフランスのブリー地方で1,000年以上前に作られた白カビのチーズで、モー村で作られた「ブリ・ド・モー」が最も有名です。
濃厚な味わいがあり癖の少ないチーズなので、フランス人だけでなく世界中の人々に愛され、好まれているチーズの1つです。
白カビのチーズとしてカマンベールよりも歴史は古く、ブリーチーズの製法を元にカマンベールチーズが作られたとされています。
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フランス語で堅いチーズの種類の表現とその発音や読み方
ここではハードタイプやセミハードタイプのチーズやその種類について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
ハードタイプのチーズ
フランス語で
fromage à pâte dure
という表現になります。
「dure(デュール)」はここでは「硬い」「固い」という意味の形容詞で、ここでは修飾する名詞「pâte(パト)」が女性名詞であるため、女性形の形になっています。
「à pâte dure(ア パト デュール)」で「硬い状態」「硬い質」という意味の表現になります。
【形容詞 durの変化と使い分け】
- dur(デュール) 男性形 男性名詞を修飾する形
- dure(デュール) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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グリュイエールチーズ
フランス語で
gruyère
という単語になります。
グリュイエールチーズはスイス産のチーズで、その中で最も人気があり、スイスのエメンタールチーズと並ぶ生産量を誇り、別名「スイスの女王」とも呼ばれる由緒正しきチーズです。
グリュイエールチーズの名前の由来は、スイス西部のフリブール州にあるグリュイエール村で作られたことにあります。
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パルメザンチーズ
フランス語で
parmesan
という男性名詞の単語になります。
パルメザンチーズはイタリアを代表するチーズの1つで、「パルミジャーノ・レッジャーノ」という名で親しまれているイタリアチーズの王様と呼ばれる存在になっています。
イタリアのレッジョ・エミリアやパルマ、モデナなど、ロンバルディア州やエミリア・ロマーニャ州の村で作られていることが名前の由来になっています。
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セミハードタイプのチーズ
フランス語で
fromage à pâte demi-dure
という表現になります。
「demi(ドゥミ)」は「半分の」「中途半端な」という意味の形容詞となり、「à pâte demi-dure(ア パト ドゥミ デュール)」は「中途半端な硬さの質」という表現になります。
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ゴーダチーズ
フランス語で
gouda
という男性名詞の単語になります。
ゴーダチーズはオランダ産の代表的なチーズの1つで、オランダチーズの60%の生産量を誇り、オランダのロッテルダム近郊のゴーダという街で作られたのが起源とされています。
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チェダーチーズ
フランス語で
cheddar
という男性名詞の単語になります。
チェダーチーズはイギリスを代表するチーズの1つで、現在世界で最も生産量が多く、イギリスだけでなくアメリカやオーストラリア、カナダ、ニュージーランドでも生産されています。
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フランス語で「チーズ」に関連するその他のフレーズとその意味や読み方、発音
ここでは「チーズ」に関連するフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
クリームチーズ
フランス語で
fromage a la creme
という表現になります。
「creme(クレェム)」はここでは「クリーム状のチーズ」という意味の女性名詞の単語になります。
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プロセスチーズ
フランス語で
fromage à pâte fondu
という表現になります。
「fondu(フォンデュ)」はここでは「溶けた」「溶かした」という意味の形容詞となり、「fromage fondu(フロマージュ フォンデュ)」でも「プロセスチーズ」を表現するフレーズとして使われます。
また「fondu(フォンデュ)」は、女性名詞の単語で「チーズフォンデュ」という意味を表すときにも使います。
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牛の乳のチーズ
フランス語で
fromage de vache
という表現になります。
「vache(ヴァッシュ)」は「雌牛」を表す女性名詞の単語になります。
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山羊のチーズ
フランス語で
fromage de chèvre
という表現になります。
「chèvre(シェーヴル)」は「雌ヤギ」「ヤギ」という意味の女性名詞の単語になります。
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羊のチーズ
フランス語で
fromage de brebis
という表現になります。
「brebis(ブルビ)」はここでは「雌羊」という意味の女性名詞の単語になります。
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水牛のチーズ
フランス語で
fromage de buffle
という表現になります。
「buffle(ビュッフル)」は「水牛」という意味の男性名詞の単語となります。
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フランス語で「チーズ」を表す単語やさまざまなフレーズのまとめ
ここではフランス語で「チーズ」を表す単語や「チーズ」に関連するさまざまなフレーズについて紹介してきました。
フランスは「チーズの王国」と言われるほど数多くのチーズが国内で作られており、フランスの人々にとってチーズはワインやパンと同様に欠かせないものとなっています。
チーズはフランスの食文化、食生活になくてはならないものという存在になっています。
フランス産のチーズだけでなく、他の国で作られているチーズのフランス語表現も含めて覚えていきましょう。