「エクレール」の意味はフランス語でどんな意味の言葉?

3つのエクレア

ここではフランス語の「エクレール(éclair)」がどんな意味を持つ言葉なのか、「エクレール」に関連する言葉についても紹介していきます。

「エクレール(éclair)」は、私たちにとって「エクレア」というお菓子の名前として親しまれていて、フランス語が由来だと初めて知ったという方も多いのではないかと思います。

ここでは「エクレール(éclair)」というフランス語が本来、どんな意味の言葉なのか、なぜお菓子の名前になったのか、その語源や由来についても紹介していきますので、楽しみながら学んでいきましょう。

 

「エクレール(éclair)」はフランス語で「稲妻」という意味の言葉

稲妻のマーク

フランス語の「エクレール(éclair)」について、本来どんな意味の言葉なのか、なぜお菓子の名前で使われるようになったのか、その由来や語源も含めて紹介していきます。

éclairエクレール

「稲妻」「稲光」や「閃光」「きらめき」、知性やアイデアなどの「ひらめき」、またこの意味はよくご存知だと思いますが、お菓子の「エクレア」を意味する男性名詞の単語になります。

他に形容詞として「瞬時の」「瞬間の」や「稲妻のような」という意味でも使います。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

シュー生地にクリームを入れ、チョコレートやバニラなどのフォンダン(糖衣)をかけたお菓子のことを「エクレール(éclair)」と名付けた経緯には以下のような諸説があります。

【エクレール(éclair)と名前がつけられた4つの説】

  • 表面のフォンダンが光って、それが稲妻のように見えるため
  • クリームが飛び出し、食べにくいので稲妻のように素早く食べなければならないため
  • シュー生地にできた割れ目が稲妻のように見えるため
  • 雷に打たれたような衝撃を受けるほど美味しいため

このような4つの説が見つかりましたが、実際にはどれが本当の由来なのかははっきりとしていない、というのが結論です。

ではお菓子の「エクレール(éclair)」の発祥、起源について見ていきましょう。

初めて「エクレール」を作ったのは、19世紀のフランスのシェフであり、パティシエであったマリー・アントワーヌ・カレーム(1784年6月8日-1833年1月12日)だと言われています。

マリー・アントワーヌ・カレームはアントナン・カレームとも呼ばれており、フランス料理の発展に大きな影響を与えた料理人とも言われている人物です。

アントナン・カレームは19世紀の初頭、後の「エクレール」の起源となる「公爵夫人のパン」と名付けられたのお菓子を作りました。

それは今のようにシュー生地を使ったお菓子ではなく、細長いパンに切り込みを入れ、その当時はカスタードクリームがなかったため、あんずや桃などのフルーツから作ったジュレやジャムのように物を入れて楽しんでいました。

その後レシピをもとに改良され、19世紀終わり頃にパンからシュー生地が使われるようになり、今の「エクレール」が出来上がったと言われています。

それとともに「公爵夫人のパン」から「エクレール」に名前が変わりましたが、なぜ「エクレール」という名前になったのかは今でも謎のままとなっています。

 

お菓子の「エクレール」の種類を表すフランス語の言葉

白い皿の上に盛られたエクレア

ここではお菓子の「エクレール(éclair)」の種類について、フランス語での表現を日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。

チョコレートエクレア

2つのエクレア

フランス語で

éclair au chocolatエクレール オゥ ショコラ

という言葉になります。

「au(オゥ)」は前置詞「à(ア)」と男性名詞に付く定冠詞「le(ル)」の縮約形で男性名詞の単語の前につき、「〜を使った」という意味で使います。

「chocolat(ショコラ)」は「チョコレート」や「チョコレート飲料」「チョコレートキャンディ」という意味の男性名詞になります。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

カスタードエクレア

フランス語で

éclair à la vanilleエクレール ア ラ ヴァニーユ

という言葉になります。

「à(ア)」は前置詞、「la(ラ)」は女性名詞に付く定冠詞で、縮約せず女性名詞の単語の前につき、「〜を使った」という意味になります。

「vanille(ヴァニーユ)」は「バニラエッセンス」「バニラ香料」や「バニラの実」という意味の女性名詞になり、もともとはスペイン語の言葉になります。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

コーヒーエクレア

2つのエクレアとカフェオレ

フランス語で

éclair au caféエクレール オゥ カフェ

という言葉になります。

「café(カフェ)」は「コーヒー」や「喫茶店」「カフェ」、「コーヒータイム」という意味の男性名詞になります。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

フランス語の「エクレール(éclair)」のまとめ

ここではフランス語で「稲妻」という意味の言葉「エクレール(éclair)」について、詳しく紹介してきました。

「エクレール」はシュー生地で作ったフランス発祥のお菓子の名前としてよく知られており、日本では「エクレア」の名前で親しまれています。

そのため「エクレール」がフランス語で「稲妻」や「雷」という意味を持つ言葉だと初めて知ったという方も多いのではないかと思います。

言葉の意味だけでなく、「エクレール」というお菓子の発祥や名前がついた起源も含めて紹介していますので、楽しみながら言葉を覚えていただけると嬉しいです。

 

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