フランス語で「どういたしまして」というありがとうへの返事フレーズとは?

you are welcomeの文字

ここでは、「Merci(メルシー:ありがとう)」と言われたときに、フランス語で「どういたしまして」と返事をしたいときに使えるフレーズについて3つのシチュエーションに分けて紹介しています。

【「どういたしまして」と伝える3つのシチュエーション】

  • 日常会話で使う「どういたしまして」
  • ビジネスシーンで使う「どういたしまして」
  • 街の中の会話で使う「どういたしまして」

フランス人はとてもよく、「Merci(メルシー:ありがとう)」という言葉を使います。

フランスで「Merci(メルシー:ありがとう)」言われたとき、「どういたしまして」と返事をしたいのに、どんな返事をすればいいのかがわからずに沈黙してしまい、会話相手との間に微妙な空気が流れてしまった、という経験があるかもしれません。

そんなことにならないよう、相手との関係性やシチュエーションに合わせて使い分けることができるフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語の単語やフレーズを紹介し、発音の音声、カタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

ここで紹介するフレーズを身につけて、笑顔でかっこよく、フランス語で「どういたしまして」を使ってみましょう!

 

1, 「どういたしまして」とフランス語で気持ちを伝える〜日常会話〜

机の上に置かれた手紙

ここでは日常生活の中でとてもよく使われる「どういたしまして」のフレーズについて紹介していきます。

旅行や留学などでフランスを訪れたときに最も役立つフレーズであることは間違いありません。

まずはここで紹介しているフレーズだけでも覚えて使ってみましょう。

よく使うフランス語の「どういたしまして」

ここではフランス語で「どういたしまして」という表現の中で、よく使うフレーズについて、日本語の翻訳や意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

どういたしまして

フランス語で

De rienドゥ リヤン

というフレーズになり、「別にいいよ」「気にしないで」という表現としても使われます。

「どういたしまして」と伝えるときに最もよく使われているフレーズが「De rien(ドゥ リヤン)」であると言ってもいいかもしれません。

また、「De rien, je vous en prie.(ドゥ リヤン、ジュ ヴ ゾン プリ)」と使われることも多いので、このフレーズも覚えておくと便利です。

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どういたしまして

フランス語で

Je t’en prieジュ トォン プリィ

というフレーズになり、「いえいえ」という控えめな返事の表現としても使われます。

少しフランクな印象のフレーズであるため、親しい友人や家族、仕事の同僚のような、人間関係ができている人とのコミュニケーションに適しています。

そのため、コミュニケーションをとる相手にもよりますが、年上や年配の方には使わない方が無難な表現です。

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どういたしまして

フランス語で

Je vous en prieジュ ヴ ゾン プリィ

というフレーズになり、「お気になさらず」と伝えたい場面でも使うことができます。

フランス語で「どういたしまして」と言おうとしたとき、このフレーズで覚えている人が多いのではないかと思います。

「Je t’en prie(ジュ トォン プリィ)」よりも丁寧な表現となるため、人間関係がまだ浅い相手や年上、年配の方とのコミュニケーションに使うと無難なフレーズとなります。

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当然のことをしたまでです

フランス語で

C’est normalセ ノルマル

というフレーズになり、「どういたしまして、当然のことをしたまでです」「気にしないで」「当たり前のことです」という表現をしたいときにも使われます。

「私にとっては普通のことで、お礼を言われるほどのことではないですよ」というような、控えめなの気持ちを表現したいときに使えるフレーズです。

例えば、男性がレディファーストでドアを開けておさえてくれていた場面で、女性が「Merci!(メルシー)」とお礼を言ったとき、男性が「C’est normal !(セ ノルマル)」と笑顔で返すと、とてもかっこいいフレーズになります。

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当たり前のことをしたまでです

フランス語で

C’est naturelセ ナチュレル

というフレーズになり、「当然のことをしたまでですよ」という表現としても使われます。

上で紹介した「C’est normal(セ ノルマル)」と同じ意味のフレーズですが、より丁寧で上品な言い回しなので、女性が使うと品の良い印象になる表現です

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気にしないで

フランス語で

Ce n’est rienス ネ リヤン

というフレーズになり、「どういたしまして」、「なんてことないよ」という表現としても使われます。

お礼を言われたときの返事としてさまざまな場面で使うことができるフレーズですが、お礼の返事とは異なる場面の返答としても使われるフレーズです。

例えば下記2つの場面のようなケースで使うことがあります。

  1. 「何か問題ありましたか?」と聞かれたときに、「Ce n’est rien.(いえ、大丈夫ですよ)」という使い方。
  2. プレゼントを贈って相手からお礼を言われたとき、「Ce n’est rien.(どんでもない、つまらないものですが。)」と謙遜して伝えたい場面。

「Ce n’est rien(ス ネ リヤン)」はいろいろな場面で活躍するフレーズです。

それゆえ、どのような意味で相手に伝わるかは、その言葉を発する人の表情や伝え方、ボディランゲージに左右されてしまうため、言葉とともに、伝えたい気持ちを表情、ボディランゲージも併せてしっかりと伝えるようにしましょう。

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お礼を言われた相手に自分も感謝しているときの「どういたしまして」

コーヒーカップの写真

ここでは、自分の行為に対して、相手がお礼や感謝の気持ちを示してきたとき、こちらも同じか、または相手以上にこちらが感謝しているとき、その気持ちを表現するフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

相手にお礼を言われたとき、「本当はこちらがお礼を言いたいくらいなのに。。」と感じることがあると思います。

そんなとき、「自分も相手に感謝している」という気持ちを伝えることができたら、とても良いコミュニケーションになりますよね。

そのような気持ちを伝えたいとき、ここで紹介するフレーズを使ってみましょう。

「どういたしまして」というよりは、「こちらこそありがとうございます」というニュアンスが強いフレーズなのかもしれません。

お礼を言うべきは私の方です

フランス語で

C’est moi qui suis reconnaissantセ モワ キ スィ ルゥコニソン

というフレーズになります。

「こちらこそありがとうございます」という意味のフレーズでもあります。

フランクな表現になるため、コミュニケーションする相手と人間関係ができているときに使うフレーズです。

「お礼をいうのはこっちだよ」が最もニュアンスとして近いかもしれません。

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こちらこそ感謝しています

フランス語で

C’est moi qui vous en remercieセ モワ キ ヴ ゾン ルメルスィ

というフレーズになり、「どういたしまして」「こちらこそ」としても表現でも使われます。

人間関係が浅い相手や年配、年上の方とのコミュニケーションで使うのに適したフレーズです。

「私の方こそありがとうございます」がニュアンスとして最も近いかもしれません。

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2, フランス語で「どういたしまして」と伝えるフレーズ〜ビジネスシーン〜

ここではお客様や取引先の方とのビジネスシーンでのコミュニケーションで「どういたしまして」と伝えるフレーズについて紹介していきます。

会社の同僚であったり人間関係ができている取引先の方やお客様相手であれば、日常会話で使うようなフレーズで問題ありません。

しかしビジネスシーンにおいては、これから良い関係を築いていきたい方や年配の方、丁寧に対応しなければならないお客様も数多くいると思います。

そのようなビジネスシーンでも役立つフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語の単語を紹介し、発音の音声、カタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

お客様や取引先の方に使える丁寧な表現のフランス語の「どういたしまして」

ここではお客様や大切な取引先など、丁寧に「どういたしまして」とフランス語で伝えるフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

どういたしまして、お礼を言うのはこちらの方です

フランス語で

C’est moi qui vous remercieセ モワ キ ヴ ルメルスィ

というフレーズになり、「どういたしまして、こちらこそありがとうございます」という表現としても使います。

お店で買い物をして会計が終わったあとやホテルでチェックアウトを済ませたあと、レストランで食事の会計が終わったあとなど、こちらが「Merci!(メルシー)」とお礼を伝えたとき、お店の人が「C’est moi qui vous remercie.(セ モワ キ ヴ ルメルスィ)」と返してくれることが多いフレーズです。

「C’est moi!(セ モワ)」と略して使う人もいますが、略さずに伝えた方が印象が良いので、もしあなたが使うときはできる限り略さずに使ってみましょう。

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どういたしまして、またいつでもどうぞ

フランス語で

Je vous en prie. À votre dispositionジュ ヴ ゾン プリ ア ヴォトル ディスポズィスィヨン

というフレーズになります。

お客様や取引先の方にお礼を言われたとき、「気にせずいつでも相談してください」や「遠慮せずいつでもどうぞ」という気持ちが込められたフレーズになります。

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お役に立てて光栄です

フランス語で

Je suis heureux de vous être utileジュ スィ ズールゥー ドゥ ヴ ゼトル ユティル

というフレーズになり、「私はあなたのお役に立てて嬉しいです」「お力になれて光栄です」という表現としても使われます。

「相手の力になれたこと、役に立てたことが自分には嬉しい」という気持ちが伝わる表現になります。

このフレーズもお客様や取引先の方に感謝されたときに使うと、より良い印象を与えることができるフレーズです。

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気にしないでください

フランス語で

Il n’y a pas de malイル ニヤ パ ドゥ マル

というフレーズとなり、「大丈夫ですよ」「気にすることはないですよ」という表現としても使われます。

相手が、あなたに「迷惑をかけてしまった、申し訳ない」という気持ちのニュアンスが含まれたお礼をしてくれたときに、相手を気づかって「大丈夫ですよ」、「気にしないでください」と伝えるのに適したフレーズです。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

3, フランス語で「どういたしまして」の気持ちを伝えるフレーズ〜街中会話〜

Wallartの前で笑う女性

ここではお店で買い物をしたときやレストランで食事をしたとき、街の中で出会った人とのコミュニケーションで使える「どういたしまして」のフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声、カタカナでの読み方を含めて解説していきます。

ここで紹介しているフレーズは、人間関係が浅い相手とのコミュニケーションに適したフレーズとなります。

相手からお礼や感謝の言葉をいただいたときに、ここで紹介しているフレーズを気持ちを込めて笑顔で使ってみましょう。

こちらこそ

フランス語で

Merci, à toiメルスィ ア トゥワ

というフレーズになります。

また、「あなたこそありがとう」という意味でもあり、先に紹介した「De rien(ドゥ リヤン)」とほぼ同じ意味のフレーズとして使われます。

お店やレストランで会計を済ませたとき、あなたが「Merci!(メルシー)」とお礼を言ったとき、お店の人から「Merci, à toi!」と返事が返ってくることが多いフレーズです。

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どういたしまして、こちらこそありがとうございます

フランス語で

Merci, à vousメルスィ ア ヴゥ

というフレーズになります。

こちらも「De rien(ドゥ リヤン)」とほぼ同じ意味のフレーズですが、「vous(ヴゥ)」を使っているので、「Merci, à toi.(メルスィ ア トゥワ)」よりも少し丁寧な印象のフレーズとなります。

お礼を言われたときに、「どういたしまして」と伝えるフレーズとして、

  • 「De rien(ドゥ リヤン)」
  • 「Merci, à toi(メルスィ ア トゥワ)」
  • 「Merci, à vous(メルスィ ア ヴゥ)」

上記3つのフレーズのうち、どれを使うのかはその場の状況によりますが、全体的に「De rien(ドゥ リヤン)」を使っている人が一番多い印象です。

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喜んで

フランス語で

Avec plaisirアヴェク プレズィール

というフレーズになり、「いいですよ」という表現でも使われます。

「あなたのためであれば喜んで力になりますよ」という気持ちが伝わるフレーズとなるため、これを笑顔で言うことで、お互いの気持ちがとても良くなるフレーズです。

またこのフレーズは相手からの提案や誘いに対して、同意の返事としても使うことができます。
以下に例文を紹介します。

活用の例文 : On prend un verre?オン プラォン アン ヴェール(一杯飲んでかない?)  Avec plaisir!(喜んで!)

という使い方もします。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

⬇️活用の例文の発音の確認はこちら⬇️

 

どういたしまして

フランス語で

Il n’y a pas de quoiイル ニヤ パ ドゥ クゥワ

というフレーズになり、「お礼を言われるほどではありませんよ」、「大したことじゃないですよ」という意味でも使われます。

お店の人とお客様や親しい友人とのやりとりなど、コミュニケーションの相手と上下関係がなく、少しくだけた表現で使われるフレーズです。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

気にしないで

フランス語で

Pas de quoiパ ドゥ クゥワ

というフレーズになり、「なんてことない」という意味としても使われます。

上記で紹介した、「Il n’y a pas de quoi(イル ニ ヤ パ ドゥ クゥワ)」を短縮した、少しカジュアルでさらにくだけたフレーズです。

「Il n’y a pas de quoi(イル ニ ヤ パ ドゥ クゥワ)」よりも、短縮した「Pas de quoi(パ ドゥ クゥワ)」の方が使われる頻度が高いフレーズです。

人間関係ができている相手や親しい友人との会話で使われることが多いフレーズです。

⬇️発音の確認はこちら⬇️

 

フランス語で「どういたしまして」の気持ちを伝えるフレーズのまとめ

ここではフランス人やフランス語を話す人からお礼を言われたり、感謝の気持ちを伝えられたとき、適切な表現で「どういたしいまして」と返事をするフレーズについて、翻訳、発音、カタカナでの読み方を紹介し、解説してきました。

「どういたしまして」について、この2つの定番フレーズを覚えておけば、ほとんどの場合は問題ありません。

【どういたしましての定番フレーズ】

  1. De rien.ドゥ リヤン
    「どういたしまして」「別にいいよ」「気にしないで」
  2. Je vous en prie.ジュ ヴ ゾン プリ
    「どういたしまして」「お気になさらず」

フランス語でのコミュニケーションをより楽しみたい、「フランスで過ごす時間をより価値のある時間にしたい!」と願うようでしたら、ここで紹介しているフレーズを笑顔とともに使ってみてはいかがでしょうか。

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