フランス語の「アンジュ(ange)」の意味は「天使」?「アンジュ」の意味と関連する言葉とは?
ここでは「アンジュ」というフランス語について紹介していきます。
「アンジュ」という響きの言葉は日本の言葉や人の名前としてもあるため、フランス語かどうかに関わらず聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
日本語で「アンジュ」という響きで意味を持つ言葉は、「案主」と「庵主」という言葉がありますが、歴史に関する話で登場する言葉になります。
- 案主 平安・鎌倉時代の荘園や今で言う官公庁で、文書の作成や記録をし、それを管理する人
- 庵主 世を捨てた人や僧侶、尼僧の住む粗末で小さな家の主人のこと
「アンジュ」という言葉は、最近では女性の名前として目にすることが多いかと思いますが、フランス語でも同じ響きの言葉があり、どんな意味を持っているのか詳しく紹介していきます。
「アンジュ(ange)」は「天使」という意味のフランス語
「アンジュ(ange)」はフランス語で「天使」という意味の言葉になります。
ここからは「アンジュ(ange)」について詳しく紹介していきます。
ange
「天使」「天使のような人」という意味の男性名詞の単語になります。
「天使」を表すとき、特定の天使を指して表現したいときや不特定の天使を表したいときがあると思います。
そんなときは、冠詞を使って表現をすることができ、発音確認の後に紹介していきます。
⬇️angeの発音の確認はこちら⬇️
特定の天使を表す方法
l’ange
「le + ange」の組み合わせになり、ここでは「le(ル)」の直後の単語「ange(アーンジュ)」の語頭が母音であるため、エリズィヨンとなって「l’ange(ローンジュ)」の形となっています。
「le(ル)」は男性名詞に付く定冠詞になり、世界に一つしかないものとして特定する、すでに話題に上がっているものを特定する、すでに誰もが知っているものとして特定する働きになります。
⬇️l’angeの発音の確認はこちら⬇️
不特定の天使を表す方法
un ange
「un(アン)」は男性名詞に付く不定冠詞になり、特定されないものや任意のものを表現する働きになります。
例えば、「Un ange passe(ア ノーンジュ パッス)」は「天使が通った」という意味の言葉になり、会話が途切れて沈黙が訪れたときや大勢で話しているときに一瞬会話が途切れて沈黙が訪れた瞬間に使うフランスの言葉になります。
ここでの「天使」はどんな天使でも構わない不特定の天使であるため、「un ange(ア ノーンジュ)」になります。
⬇️un angeの発音の確認はこちら⬇️
「アンジュ(ange)」に関連するフランス語の言葉と意味
ここではフランス語で「天使」という意味の言葉「アンジュ(ange)」を使ったさまざまなフランス語の言葉について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
本当に美しい人
フランス語で
C’est un ange de beauté
という表現になります。
また「まるで美しいの女神のようだ」「絶世の美女」という意味でも使う言葉になります。
「c’est(セ)」は「ce + est」の組み合わせになり、「ce(ス)」の直後の単語「est(エ)」の語頭が母音であるため、エリズィヨンとなって「c’est(セ)」の形となっています。
「ce(ス)」は「これ」「それ」という意味の指示代名詞になり、英語では「it」「this」「that」と同じ働きになります。
「est(エ)」は「être(エトル)」が原形の動詞で「〜である」「〜になる」「〜です」という意味になり、英語の「be動詞」と同じ働きになります。
「beauté(ボテェ)」は「美人」「美女」や「美」「美しさ」という意味の女性名詞になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
守護天使
フランス語で
ange gardien
という表現になります。
また「保護者」「ボディガード」という意味でも使うことがある言葉になります。
「gardien(ガルディアン)」は公共施設等の「管理人の」「警備の」「守護の」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞「ange(アーンジュ)」が男性名詞であるため男性形になっています。
【形容詞 gardienの変化と使い分け】
- gardien(ガルディアン) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- gardienne(ガルディエンヌ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️gardienの発音の確認はこちら⬇️
⬇️gardienneの発音の確認はこちら⬇️
小さな天使
フランス語で
petit ange
という表現になります。
「petit(プチィ)」は「小さい」「小さな」「幼い」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞「ange(アーンジュ)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 petitの変化と使い分け】
- petit(プチィ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- petite(プチィトゥ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形、女性形で単語のスペルと発音がともに異なりますので、変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️petitの発音の確認はこちら⬇️
⬇️petiteの発音の確認はこちら⬇️
かわいい人
フランス語で
mon ange
という表現になります。
「mon(モン)」は「私の」という意味の一人称の所有を表す形容詞になり、英語の「my」と同じ意味の単語になります。
「mon ange(モ ナァーンジュ)」を直接翻訳すると「私の天使」という意味になり、自分の子供や大好きな恋人に対して使う表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「天使」という意味の言葉「アンジュ」のまとめ
ここではフランス語で「天使」という意味の「アンジュ(ange)」について、また「アンジュ(ange)」に関連するフランス語の言葉について紹介してきました。
日本の言葉でも「アンジュ」と発音するものはありますが、よく目にするのは女性の名前としてではないかと思います。
「アンジュ(ange)」という言葉を見たり、聞いたりしたことはあっても、フランス語で「天使」という意味だということを初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。