フランス語で「コーヒー(珈琲)」を表す単語やフレーズの読み方と発音、意味とは?
ここではフランス語で「コーヒー(珈琲)」を表す単語と、関連するさまざまな表現について紹介していきます。
フランス人の生活にとって「コーヒー(珈琲)」は欠かすことのできない存在であり、それはフランスの街中のいたるところにカフェがあり、多くのフランス人がコーヒーを楽しんでいます。
フランスでは、コーヒーには心を落ち着かせたり、精神を安定させ、集中力を高める作用や消化促進の作用があると言われていて、ランチ後、仕事に入る直前に濃い目のコーヒーを飲むことがフランス人の定番になっています。
コーヒーと言っても、フランスではエスプレッソコーヒーが主流であるため、メニューにある「café」を注文すると、エスプレッソコーヒーが出てくるため、知らないと困惑することもあるかと思います。
フランスの「コーヒー」文化や日本との違いを知りながら、「コーヒー(珈琲)」に関連する単語や表現を覚えていきましょう。
フランス語で「コーヒー(珈琲)」を表す単語の読み方と発音
ここではフランス語で「コーヒー」を表す単語や関連する単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
コーヒー(珈琲)
フランス語で
café
という男性名詞の単語になり、「カフェ」「喫茶店」という意味としても使います。
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一杯のコーヒー
フランス語で
une tasse de café
という表現になります。
「tasse(タァス)」は取手がついた「カップ」、また「カップ1杯分」という意味の女性名詞の単語になります。
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コーヒー色の
フランス語
café
という形容詞の単語になり、修飾する名詞が男性名詞であっても女性名詞であっても変化しません。
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コーヒー豆
フランス語で
grains de café
という表現になります。
「grain(グラン)」は、果実の「粒」、穀物などの「種子」、粒状の「実」という意味の男性名詞の単語になります。
「de(ドゥ)」はここでは「〜の」という意味の前置詞になり、英語の「of」と同じ働きになります。
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豆の状態のコーヒー
フランス語で
café en grains
という表現になります。
「en(ォン)」は、「〜(の状態)に」「〜(の状態)の」という物の状態を表現する時に使う前置詞になります。
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豆を挽いたコーヒー
フランス語で
café moulu
という表現になります。
「moulu(ムゥリュ)」は「粉にした」「粉末の」という意味の形容詞の単語になり、ここでは修飾する名詞「café(カフェ)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 mouluの変化と使い分け】
- moulu(ムゥリュ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- moulue(ムゥリュ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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コーヒーの木
フランス語で
caféier
という男性名詞の単語になります。
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コーヒー園
フランス語で
caféière
という女性名詞の単語になり、「コーヒー工場」という意味としても使います。
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「コーヒー(珈琲)」の種類を表すフランス語の表現の読み方と発音、意味
ここでは「コーヒー」の種類を表現するフランス語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
エスプレッソコーヒー
フランス語で
café express
という表現になります。
フランスでは「コーヒー」というと、「エスプレッソコーヒー」のことになり、カフェやレストランのメニューにある「café(カャフェ)」を頼むと「エスプレッソコーヒー」が出てきます。
「express(エクスプレス)」は「エスプレッソコーヒー」という意味の男性名詞の単語になり、この単語だけでも「エスプレッソコーヒー」を表すことができます。
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アメリカンコーヒー
フランス語で
café allongé
という表現になり、エスプレッソコーヒーをお湯でコーヒーになります。
日本で良く飲まれているドリップコーヒーの味に似ていますが、ドリップコーヒーより少し濃く、シンプルですっきりとした味わいです。
「allongé(アロンジェ)」はここでは水やお湯などで「薄めた」「割った」という意味の形容詞の単語になり、ここでは修飾する名詞「café(カフェ)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 allongéの変化と使い分け】
- allongé(アロンジェ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- allongée(アロンジェ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
また、「アメリカンコーヒー」はお店のメニューによっては下記のように表記されていることもあるので覚えておくと便利です。
【アメリカンコーヒーの表記例】
- café américaine(カフェ アメリケーヌ)
- café long(カフェ ロング)
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濃いエスプレッソ
フランス語で
café serré
という表現になり、通常のエスプレッソよりも少ないお湯の量で抽出した濃い目のエスプレッソを表します。
「serré(セレェ)」はここではコーヒーが「濃い」という意味の形容詞の単語になり、修飾する名詞「café(カフェ)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 serréの変化と使い分け】
- serré(セレェ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- serrée(セレェ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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ブラックコーヒー
フランス語で
café noir
という表現になります。
「noir(ノワール)」は「黒い」「ブラックの」という意味の形容詞になり、話し言葉の中では「noir(ノワール)」だけで「ブラックコーヒー」を表すこともあります。
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カフェオレ
フランス語で
café au lait
という表現になり、コーヒーにミルクを混ぜた飲み物を全般的に表すときに使われ、フランスでは「朝の飲み物」という認識で知られています。
「lait(レ)」は「牛乳」「ミルク」という意味の単語になり、ここではそのまま翻訳すると「ミルク入りのコーヒー」という意味になります。
フランスのレストランやカフェでは、「コーヒー」に混ぜるミルクの量によりメニューが分かれているため、「café au lait(カフェ オ レ)」というメニューがありません。
日本の「カフェオレ」と同じものを飲みたいときは、後に紹介する「café crème(カフェ クレェム)」と注文しましょう。
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カフェ・ノワゼット
フランス語で
café noisette
という表現になり、ミルク入りのエスプレッソを表し、スプーン1杯くらいの少量のミルクを入れたエスプレッソコーヒーになります。
「noisette(ノワゼットゥ)」はここでは「ごく少量のミルクを入れたコーヒー」という意味の女性名詞の単語になります。
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カフェ・クレーム
フランス語で
café crème
という表現になり、「café noisette(カフェ ノワゼットゥ)」よりもミルクを多く入れたコーヒーを表し、日本で親しまれている「カフェオレ」を表します。
フランスのカフェやレストランで、「カフェオレ」を飲みたいと思ったとき、「café crème(カフェ クレェム)」を頼みましょう。
「crème(クレェム)」は「乳脂」「クリーム」という意味の女性名詞の単語になります。
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アイスコーヒー
フランス語で
café glacé
という表現になります。
「glacé(グラッセ)」は氷などで「冷やした」「とても冷たい」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞「café(カフェ)」が男性名詞の単語になるため、男性形の形になっています。
【形容詞 glacéの変化と使い分け】
- glacé(グラッセ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- glacée(グラッセ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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ドリップコーヒー
フランス語で
café filtre
という表現になります。
「filtre(フィルトル)」は「フィルター」「濾過器(ろかき)」という意味の男性名詞の単語で、「filtre(フィルトル)」だけで「ドリップコーヒー」を表すこともあります。
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カフェインレスコーヒー
フランス語で
café décaféiné
という表現になります。
「décaféiné(デカフェィネ)」は「カフェイン抜きのコーヒー」という意味の男性名詞の単語になります。
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「コーヒー(珈琲)」に関連するフランス語の読み方と発音、意味
ここでは「コーヒー」に関連するフランス語の単語や表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
カフェの店主
フランス語で
cafetier
という名詞の男性形の単語になり、男性の「カフェの店主」を表すときに使い、「喫茶店のオーナー」という意味としても使います。
表現する対象が男性なのか女性なのかによって、下記のように変化します。
【名詞 cafétierの変化と使い分け】
- cafétier(カフェティエ) 男性名詞 カフェの店主が男性のときの形
- cafetière(カフェティエール) 女性名詞 カフェの店主が女性のときの形
男性名詞と女性名詞で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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コーヒーポット
フランス語で
cafetière
という女性名詞の単語になります。
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コーヒーカップ
フランス語で
une tasse à café
という表現になります。
「tasse(タァス)」は取手がついた「カップ」、また「カップ1杯分」という意味の女性名詞の単語になります。
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コーヒーミル
フランス語で
moulin à café
という表現になります。
「moulin(ムゥラン)」はここでは「ミル」「粉砕器(ふんさいき)」「粉挽き器」という意味の男性名詞の単語になります。
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フランス語の「コーヒー」を表す単語を使ったフレーズの読み方と発音、翻訳
ここでは「コーヒー」を表すフランス語を使った表現やフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
コーヒーをください
フランス語で
Un café, s’il vous plaît.
という表現になります。
「s’il vous plaît(スィル ヴ プレ)」は「お願いします」というときに非常によく使う表現で、誰かに何かを頼むとき、お願いするときに丁寧な表現にする、非常に便利なフレーズです。
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薄めのコーヒーをください
フランス語で
Un café allongé, s’il vous plaît.
という表現になります。
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アイスコーヒーはありますか?
フランス語で
Vous auriez un café glacé?
という表現になります。
「auriez(オゥリエ)」は「〜がある」「〜を持っている」という意味の「avoir(アヴォワール)」が原型となる動詞です。
ここでは「vous auriez 〜 ?(ヴ ゾゥリエ)」で「〜はありますか?」「〜を持っていますか?」という意味の表現になります。
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コーヒーも同時にお願いします。
フランス語で
Je vais prendre un café en même temps.
という表現になります。
「prendre(プラォーンドル)」はここでは食事や飲み物などを「食べる」「飲む」「とる」という意味の動詞の単語になります。
「même(メェム)」は「同じ」「同一の」という意味の形容詞、「temps(トォン)」はここでは「時」「時間」という意味の男性名詞になります。
「même temps(メェム トォン)」で「同じとき」「同時に」という意味の表現になります。
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フランス語で「コーヒー(珈琲)」を表す単語やフレーズのまとめ
ここではフランス語で「コーヒー(珈琲)」を表す単語や関連する単語、また「コーヒー(珈琲)」を表すフランス語を使ったさまざまなフレーズや表現について紹介してきました。
フランスの「コーヒー」は「エスプレッソコーヒー」とほぼ同じ意味です。
そのため、フランスのカフェで 「café」と注文をすると、普通にエスプレッソコーヒーが出てきます。
もし日本のドリップコーヒーのようなコーヒーを飲みたいと思ったら、エスプレッソをお湯で薄めた「café allongé(カフェ アロンジェ)」を注文しましょう。
「コーヒー」に関連するフランス語を覚えるときには、フランスのコーヒー事情や日本との違いについても一緒に覚えていきましょう。