フランス語で「牛乳」を表す単語や関連するフレーズの意味と発音、読み方は?
ここではフランス語で「牛乳」を表す単語や「牛乳」に関連するさまざまなフレーズや表現について紹介していきます。
フランスでは常温で売られている牛乳が主流で、冷蔵の牛乳は数が少ないという特徴があります。
日本の牛乳はほとんどが冷蔵で売られているので、常温の牛乳というと「大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、常温の牛乳は超高温殺菌されているので90日程度日持ちします。
また、日本では牛乳は紙のテトラパックで販売されていますが、フランスではプラスチックなどのボトルで販売されていて、そのボトルのキャップの色で牛乳の種類を判別できるようにしてあります。
【フランスの牛乳ボトルのキャップの色と見分け方】
- 黄色 無添加無殺菌の生乳、2~3日程度しか日持ちしない
- 赤色 3.6%以上の乳脂肪分が含まれた全乳
- 青色 乳脂肪1.8~1.5%含まれた低脂肪乳
- 緑色 乳脂肪が0.5%以下の無脂肪乳
このような区別がされていますので、フランスで牛乳を購入するときに参考にしてみてください。
フランス語で「牛乳」を表す単語とその読み方や発音
ここではフランス語で「牛乳」を表す単語や関連するさまざまな表現について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
牛乳
フランス語で
lait
と
le lait
という男性名詞の単語になり、「ミルク」を表すときにも使われます。
「le lait(ル レ)」の「le(ル)」は定冠詞となり、目の前にある牛乳やすでに話題に上がった牛乳を指すときに付きます。
⬇️laitの発音の音声はこちら⬇️
⬇️le laitの発音の音声はこちら⬇️
生乳の全乳
フランス語で
lait cru
という表現になります。
全乳とは乳脂肪分を脱脂していない牛乳、生乳とは栄養素などを一切加えていない無添加の牛乳となり、「生乳の全乳」とは「無添加・未加工の牛乳」のことになります。
「cru(クリュ)」はここでは食べ物が「生の」「未加工の」という意味の形容詞になり、「lait cru(レ クリュ)」で「未加工の牛乳」という表現になります。
ここでは修飾する名詞の「lait(レ)」が男性名詞のため、形容詞「cru(クリュ)」は男性形の形になっています。
【形容詞 cruの変化と使い分け】
- cru(クリュ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- crue(クリュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なっていますが発音は同じであるため、文章で使うとき変化に注意しましょう。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
⬇️cruの発音の音声はこちら⬇️
⬇️crueの発音の音声はこちら⬇️
低脂肪の生乳
フランス語で
lait cru écrémé
という表現になります。
「低脂肪の生乳」とは、生乳の栄養素や味はそのままにして、乳脂肪分の一部を取り除いた牛乳のことになります。
「écrémé(エクレメ)」は原形が「écrémer(エクレメ)」の「(牛乳から)脱脂する」という意味の動詞の単語となり、ここでは「脱脂された」という意味の過去分詞「écrémé(エクレメ)」になっています。
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全乳
フランス語で
lait entier
という表現になります。
「全乳」とは生乳を加熱殺菌しただけで、成分調整や乳脂肪の脱脂を行っていない牛乳となります。
「entier(オンティエ)」は「完全な」「丸ごとの」「全部の」という意味の形容詞の単語となり、ここでは修飾する名詞の「lait(レ)」が男性名詞のため男性形の形になっています。
【形容詞 entierの変化と使い分け】
- entier(オンティエ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- entière(オンティエル) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルと発音ともに異なっていますので、文章と会話で使いとき両方ともに変化に注意しましょう。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
⬇️entierの発音の音声はこちら⬇️
⬇️entièreの発音の音声はこちら⬇️
低脂肪乳
フランス語で
lait demi-écrémé
という表現になります。
「低脂肪乳」とは、生乳から乳脂肪分を一部取り除いて脱脂粉乳を加えたもので、牛乳を調整した飲料となります。
「demi(ドゥミ)」は「半分の」「不十分な」という意味の形容詞となり「demi-écrémé(ドゥミ エクレメ)」で「乳脂肪分半分」という表現になります。
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無脂肪乳
フランス語で
lait écrémé
という表現になります。
「無脂肪乳」とは生乳を加熱殺菌して、そこから乳脂肪分を取り除いた牛乳のことになります。
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牛乳の
フランス語で
laitier
という形容詞の単語になり、「乳製品の」「酪農の」という意味でも使われ、修飾する名詞の性が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化します。
また名詞として「牛乳屋」「牛乳配達の人」「酪農家」を表すときにも使われ、その対象が男性なのか女性なのかによって、形容詞の変化と同じく下記のように変化します。
【形容詞および名詞 laitierの変化と使い分け】
- laitier(レティエ) 男性形 男性名詞を修飾するとき、または名詞で男性の職業を表す形
- laitière(レティエール) 女性形 女性名詞を修飾するとき、または名詞で女性の職業を表す形
男性形と女性形でスペルと発音の両方が異なりますので、文章と会話両方で変化に注意しましょう。
⬇️laitierの発音の音声はこちら⬇️
⬇️laitièreの発音の音声はこちら⬇️
乳白色の
フランス語で
laiteux
という形容詞の単語になり、「乳状の」「乳のような」という意味としても使われ、修飾する名詞が男性名詞なのか女性名詞なのかによって下記のように変化します。
【形容詞 laiteuxの変化と使い分け】
- laiteux(レトゥ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- laiteuse(レトゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️laiteuxの発音の音声はこちら⬇️
⬇️laiteuseの発音の音声はこちら⬇️
フランス語の「牛乳」に関連するさまざまな単語やフレーズとその読み方、発音
ここでは「牛乳」に関連するフランス語のさまざまな単語やフレーズについて、日本語の意味、翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
乳製品
フランス語で
laitage
という男性名詞の単語になります。
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乳製品工場
フランス語で
laiterie
という女性名詞の単語になり、「酪農工場」「乳製品加工所」という表現としても使われます。
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乳牛①
フランス語で
laitière
という女性名詞の単語になります。
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乳牛②
フランス語で
vache à lait
という表現になります。
「vache(ヴァッシュ)」は「雌牛」という意味の女性名詞の単語になります。
「vache(ヴァッシュ)」を使った乳牛を表す表現として「vache laitière(ヴァッシュ レティエール)」も使われることがあります。
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粉ミルク
フランス語で
lait sec
という表現になります。
「sec(セック)」は「乾いた」「乾燥させた」「水気のない」という意味の形容詞の単語です。
ここでは修飾する名詞「lait(レ)」が男性名詞であるため、形容詞「sec(セック)」は男性形の形になっています。
【形容詞 secの変化と使い分け】
- sec(セック) 男性形 男性名詞を修飾する形
- sèche(セッシュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
⬇️secの発音の音声はこちら⬇️
⬇️sècheの発音の音声はこちら⬇️
スキムミルク
フランス語で
lait écrémé
という表現になり、「無脂肪乳」という意味としても使われる表現です。
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低温殺菌牛乳
フランス語で
lait pasteurisé
という表現になります。
「pasteurisé(パストゥリゼ)」は原形が「pasteuriser(パストゥリゼ)」となる動詞になり、ここでは「(牛乳などが)低温殺菌された」という意味の過去分詞の単語になります。
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ヨーグルト
フランス語で
yaourt
という男性名詞の単語になります。
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バター
フランス語で
beurre
という男性名詞の単語になります。
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ミルクコーヒー
フランス語で
café au lait
という表現になり、「ミルク入りのコーヒー」という意味としても使われます。
「cafe(カフェ)」は「コーヒー」という意味の男性名詞の単語です。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
豆乳
フランス語で
lait de soja
という表現になります。
「soja(ソジャ)」は「大豆」という意味の男性名詞の単語になり、ここでは「ダイズのミルク」という表現となります。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
ココナッツミルク
フランス語で
lait de coco
という表現になります。
「coco(ココ)」は「ココナッツ」という意味の男性名詞の単語で、ここでは「ココナッツのミルク」という表現になります。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
化粧用の乳液
フランス語で
lait de beauté
という表現になります。
「beauté(ボテ)」はここでは「美容」「美しさ」という意味の女性名詞の単語になります。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
ヤギの乳
フランス語で
lait de chèvre
という表現になります。
「chèvre(シェーヴル)」は「雌ヤギ」「ヤギ」という意味の女性名詞の単語になります。
⬇️発音の音声はこちら⬇️
フランス語で「牛乳」を表す単語やフレーズのまとめ
ここではフランス語で「牛乳」や「ミルク」を表す単語や関連するさまざまな表現やフレーズについて紹介してきました。
フランスでは牛乳はスーパーで常温で売られていて、含まれる乳脂肪分の量などによって種類が分かれており、それはボトルのキャップの色で見分けることができます。
【牛乳のボトルのキャップの色とその見分け方】
- 黄色 無加工、無殺菌の完全な生乳で、2~3日程度しか日持ちせずスーパーで見かけることは少ない
- 赤色 乳脂肪分3.6%以上含まれた全乳
- 青色 乳脂肪分1.8~1.5%の低脂肪乳
- 緑色 乳脂肪分0.5%以下の無脂肪乳
このような区別をして売られています。
もちろんパッケージに書かれていますので、ここで紹介する「牛乳」に関するフランス語を覚えてしまえば問題ありませんが、もし不安なときには牛乳ボトルキャップの色での見分け方を覚えておけば間違いないでしょう。
旅行や仕事、留学でフランスを訪れたときに、フランスの牛乳や乳製品も楽しんでみましょう。