「14」はフランス語で「カトルズ」?数字表現の正しい読み方と発音
ここではフランス語で数字の「14」を表す単語や日常生活で使う「14」を使ったフランス語の表現とフレーズについて紹介していきます。
「14」はフランスにおいて特別な迷信や言い伝え、ジンクスなどと直結することは少ない数字です。
特別幸運な意味を持つ数字でもなければ、不吉な意味があるわけではありませんが、フランス人にとっては「安定」や「バランス」を象徴する数字という認識を持っている人もいます。
特別な意味がないとはいえ、ここで紹介している単語や言葉を使う機会は多くあると思いますので、しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。
数字の「14」を表すフランス語で単語と関連する言葉
ここではフランス語で数字の「14」を表す単語や関連する単語、言葉について紹介していきます。
14
フランス語で
quatorze
という単語になります。
数字の「14」や「14人」「14個」という意味で使う数詞になります。
男性形、女性形や単数、複数による変化はなく、そのままの形になります。
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ルイ14世
フランス語で
Louis quatorze(Louis XIV)
という言葉になり、固有名詞になります。
フランスの国王ルイ14世(1638年〜1715年)を表し、「太陽王」の異名をもつフランス史上最も権威のある王の一人として知られています。
その理由には2つあり、1つは、ルイ14世の治世はフランス文化が世界の中心となった時代であることです。
もう一つの象徴的な業績は、ヴェルサイユ宮殿の建設を行なったことです。
ヴェルサイユ宮殿はルイ14世の権力の象徴であり、フランスの文化と建築の最高峰として今でも知られています。
ルイ14世は、フランスを文化や経済、軍事の中心地にまで成長させ、絶対王政の全盛期を確固とした反面、長期間の戦争と豪華な宮廷生活が国の財政赤字を招き、それらのことがフランス革命(1789年)の原因の一つになったとも言われています。
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14番目
フランス語で
quatorzième
という単語になります。
「第14番目」「14位」や「14番目のもの」「14位の人」という名詞の意味、「14番目の」「14位の」という形容詞の意味になり、形容詞の場合、修飾する名詞が男性名詞、女性名詞や単数形、複数形に関わらず変化しません。
また「14分の1」やパリの「14区」という意味の男性名詞としても使います。
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14日間
フランス語で
quatorze jours
という言葉になります。
「14日間」や「14日」という意味でも使います。
「jours(ジュール)」は、時間の単位としての「1日」や日付けとしての「日」「曜日」、また「昼間」「日中」や「日の光」「陽光」という意味の男性名詞の複数形になります。
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14時
フランス語で
quatorze heures
という言葉になります。
24時間制の時間表示で「14時」や「午後2時」という意味でも使います。
「heures(ウール)」は、時間の単位の「時間」や、「〜時」「時刻」、決められた「時間」「定刻」という意味の女性名詞の複数形になります。
フランス語では、公式な場面や鉄道や飛行機などの時刻表示、イベントのスケジュールなどでは、24時間制の時間表示が使われているので、24時間制での時間表現もしっかりと覚えておきましょう。
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「14」に関連するよく使うフランス語のさまざまな表現
ここでは数字の「14」を使った、日常生活の中で使うフランス語の言葉や表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
7月14はフランスの祝日です
フランス語で
Le quatorze juillet est un jour férié en France
という言葉になります。
「Le(ル)」は、単数形の男性名詞につく定冠詞になり、特定のものを指すときに使い、英語の「the」と同じ働きになります。
「juillet(ジュイエ)」は、1年の7番目の月の「7月」という意味の男性名詞になります。
「le + 数字 + 月」で「〜月〜日」と特定の日時を表す定型の形になるので覚えておきましょう。
「est(エ)」は「〜である」「〜だ」「〜です」という意味の三人称単数形の動詞になり、原形は「être(エートル)」です。
「un(アン)」は単数形の男性名詞につく不定冠詞になり、「ある〜」「1つの〜」という意味になります。
「jour(ジュール)」は時間の単位の「1日」や日付けとしての「日」という意味の男性名詞になります。
「férié(フェリエ)」は、「祝日の」「祝祭日の」や「休日の」という意味の形容詞の男性形になります。
「en(ォン)」は「〜で」「〜において」という意味の前置詞になり、ここでは場所や国を特定する働きをしていきます。
7月14日は「フランス革命記念日」を祝う日になり、フランスでは祝日になります。
1789年7月14日、パリでバスティーユ牢獄の襲撃が発生し、フランス革命の象徴的な事件として記録されています。
この革命はそれまでの封建的な王政から民主主義制に移行した大きな転換点となる出来事として知られています。
この日はフランス全土でパレードや花火、コンサートなどが行われ、パリのシャンゼリゼ通りで行われる軍事パレードがよく知られています。
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電車は14時に出発します
フランス語で
Le train part à quatorze heures
という言葉になります。
「train(トラン)」は、「電車」「列車」という意味の男性名詞になります。
「part(パール)」は「出発する」「発車する」や「動き出す」「出る」という意味の三人称単数形の動詞になり、原形は「partir(パルティール)」になります。
「à(ア)」は「〜に」「〜で」という意味の前置詞になり、ここでは時間や場所を表して「〜時に」という意味を作っています。
「quatorze heures 」の発音では、最後の z と heures の間にリエゾンが発生して「カトルズール」の発音になっています。
フランスでは電車の発車する時刻など、公式な場面や公共の場では24時間制で時間表記をしています。
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私は14冊の本を持っています
フランス語で
J’ai quatorze livres
という言葉になります。
「J’ai(ジェ)」は「Je + ai(主語+動詞)」の組み合わせになり、ここではエリズィヨンが発生して短縮形になっています。
「Je(ジュ)」は「私は」「私」という意味の一人称の主語代名詞になります。
「ai(エ)」は、「〜を持っている」「〜歳である」「〜がある」という意味の一人称単数現在形の動詞になり、原形は「avoir(アヴォワール)」になります。
「livres(リーヴル)」は、「本」「書籍」という意味の男性名詞の複数形になります。
また「livre(リーヴル)」には、イギリスやエジプトの貨幣単位の「ポンド」や、昔のフランス通貨の貨幣単位「リーブル」という意味の女性名詞で使っていることもあるため、覚えておくと文脈で判断できるようになります。
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14×3は42です
フランス語で
quatorze fois trois égale quarante-deux
という言葉になります。
掛け算の計算を表すフランス語の表現になります。
「fois(フォワ)」は「〜倍」や「〜回」「〜度」という意味の女性名詞になり、掛け算の場合は「掛ける」という意味で使っています。
「trois(トロワ)」は、数字の「3」を意味する数詞になります。
「égale(エガル)」は、数量や計算結果が「〜に等しい」「イコールになる」という意味の三人称単数形現在形の動詞になり、原形は「égaler(エガレ)」になります。
「quarante-deux(カロントゥドゥ)」は、数字の「42」を表す数詞になります。
数字の部分を入れ替えることで、別の計算でも使うことができるます。
日常生活の中で数字を扱う場面で使うことが多い表現であるため、しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。
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背番号14番が素晴らしいゴールを決めました
フランス語で
Le numéro quatorze a marqué un superbe but
という言葉になります。
「numéro(ニュメロ)」は、「番号」や「〜番」「〜号」、「ナンバー」という意味の男性名詞になります。
「a(ア)」は「〜した」という意味の動詞になり、ここでは複合過去形の助動詞として使っています。
「a」の原形の動詞は「avoir(アヴォワール)」になります。
「marqué(マルケ)」はここでは、スポーツや競技などで「得点を決める」「シュートを決める」や「得点を挙げる」という意味の過去分詞形になり、原形は「marquer(マルケ)」になります。
「a + marqué(助動詞+過去分詞)」の形で「(ゴールなど)を決めた」「(得点)を決めた」という意味を作っています。
「superbe(スュペルブ)」は、「素晴らしい」「見事な」や「極上の」という意味の形容詞になります。
「but(ビュトゥ)」は、ここではサッカーなどの「得点」「ゴール」という意味になり、他に「目的」「意図」「目標」や「目的地」という意味の男性名詞になります。
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彼はレースで14位になりました
フランス語で
Il est arrivé quatorzième à la course
という言葉になります。
「Il(イル)」は、「彼は」「それは」という意味の三人称単数の代名詞になり、英語の「he」「it」と同じ意味になります。
「est(エ)」は「〜である」「〜です」という意味の三人称単数の動詞で、ここでは「arrivé」の助動詞の役割をしています。
「arrivé(アリヴェ)」は「到着した」「着いた」や「やって来た」という意味の過去分詞になり、原形は「arriver(アリヴェ)」になります。
「à(ア)」は「〜で」「〜に」という意味の前置詞になり、ここでは目的や行為の対象を示す働きをしています。
「la(ラ)」は単数形の女性名詞につく定冠詞になります。
「course(クルス)」は、「競争」「レース」や「走ること」という意味の女性名詞になります。
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数字の「14」を表すフランス語「quatorze(カトルズ)」のまとめ
ここでは数字の「14」を表すフランス語の単語「quatorze(カトルズ)」について、日常生活で使うことのある表現を含めて紹介してきました。
「14」という数字について、フランス語やフランス文化の中での逸話や言い伝えなど、特別な意味や認識はないと紹介をしてきました。
しかし、「7」がラッキーナンバーとして多くの人々に認識されていることから、その倍である「14」も安定や幸福というイメージに結びつけて考えることもあります。
「14」という数字を使った表現やフレーズを使うことは多くあると思いますので、使えるようにしていきましょう。