フランス語で「苺(いちご)」を表す単語と読み方、フレーズとその意味とは?
ここではフランス語で「いちご」を表す単語や「いちご」を使ったフランスのスイーツについてもいくつか紹介し、その単語やフレーズのカタカナでの読み方、スペル、発音の音声について紹介していきます。
フランスで「いちご」の旬の時期というのは3月から6月頃で、特に5月は美味しいいちごが食べられる時期になります。
日本と同じように、フランスでも「いちご」は人気のある果物であり、「いちご」を使ったスイーツはとても人気があります。
また、「いちご」を使った単語やフレーズ、スイーツの紹介をするだけでなく、ベリー系の果物についても単語やカタカナでの読み方、スペル、発音の音声を含めて解説し、紹介をしていきます。
フランス語で「苺(いちご)」を表す単語と読み方
ここではフランス語で「苺(いちご)」を表す単語について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
まず単語を紹介する前に、フランスで一般的な「いちご」の種類について少し紹介をしていきます。
フランスで人気のある「いちご」の種類は3つあります。
【フランスのいちごの種類】
- Garigette(ガリゲット)
- Mara de bois(マラ デ ボワ)
- Plougastel(プルガステル)
という3つの品種が人気があります。
「Garigette(ガリゲット)」は形は小さくて細長く、少し酸味があってしっかりとした味のいちごで、4月中旬頃から食べることができます。
甘酸っぱさを生かして「いちごのタルト」に使われたり、普通にホイップをかけて食べることが多いいちごです。
「Mara de bois(マラ デ ボワ)」は形はそろっていませんが、丸くて小さく、酸味も甘みもしっかりとした味のいちごで、5月中旬頃から6月頃まで食べることができます。
「Plougastel(プルガステル)」は、現在フランスにあるいちごの祖先となった品種です。
味がしっかりとしているため、チョコレートなどに使われることが多いようですが、そのまま食べてもとてもおいしいいちごです。
いちご
フランス語で
fraise
という女性名詞の単語になります。
他に「いちごの実」という意味としても使われます。
英語の「strawberry」と同じ意味の単語です。
ここで「a la fraise(ア ラ フレェズ)」と「aux fraise(オウ フレェズ)」はどちらも「いちご入りの」と翻訳されますが、まったく同じもの、状態を指している言葉ではありません。
そのニュアンスの違いについて紹介します。
【a la〜とaux〜の違い】
- a la fraise 見た目で「いちご」と特定できる状態
- aux fraise いちご風味、いちご味など、見た目で「いちご」と特定ができない状態
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️a la fraiseの発音の確認はこちら⬇️
⬇️aux fraiseの発音の確認はこちら⬇️
野いちご①
フランス語で
fraise des sauvages
というフレーズになります。
「sauvage(ソヴァージュ)」は「野生の」という意味の単語で、そのまま翻訳すると「野生のいちご」となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
野いちご②
フランス語で
fraises des bois
というフレーズになります。
「bois(ボワ)」は「木」「木材」という意味の単語で、そのまま翻訳をすると「木いちご」となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「苺(いちご)」を使ったスイーツを表すフレーズ
ここではフランスでよく食べられている「苺(いちご)」を使ったスイーツや料理紹介するとともに、それを表すフランス語のフレーズや単語について、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、その単語やフレーズの発音の音声、カタカナでの読み方を含めて解説していきます。
いちごのショートケーキ
フランス語で
fraisier
という単語になり、フランス版ショートケーキとして「フレジエ」というそのままの単語で見かけることもあります。
フレジエとは、スポンジ、クリーム、いちごを重ねて作ったケーキのことです。
日本で馴染みが深いいちごのショートケーキとほぼ同じであり、フランスにおけるいちごのショートケーキです。
「フレジエ」という名前は、18世紀頃、アメデ・フランソワ・フレジエという人が、南米のチリからフランス北西部のブルターニュ地方の街、プルガステルにいちごを持ち帰って移植したことが起源になっています。
これが現在フランスで栽培されているいちごの祖先になり、今のように真っ赤ないちごではなく白いいちごでした。
この起源にちなんで、当時のいちごを使ったケーキを「フレジエ」と呼ぶようになったのではないかと言われています。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごのケーキ
フランス語で
gâteau aux fraises
というフレーズになり、「いちごのお菓子」という意味でもあります。
「gâteau(ギャトォ)」は「ケーキ」「お菓子」という意味で、小麦粉、バター、卵を主な原材料としたケーキやお菓子のことを表す単語となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごのタルト
フランス語で
tarte aux fraises
というフレーズになります。
「tarte(タァルト)」はそのまま「タルト」という意味で、タルト生地の材料に、小麦粉、卵、バターが使われているため、先に紹介した「gâteau(ギャトォ)」の中に含まれるケーキ、お菓子の一つです。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごのロールケーキ
フランス語で
gâteau roulé aux fraises
というフレーズになります。
「roulé(ルゥレ)」は「円筒形の」「円筒形に丸めた」という意味、「aux fraises(オウ フレェズ)」は「いちご入り」という意味で、そのまま翻訳をすると「いちご入りのロールケーキ」となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごジャム
フランス語で
confiture de fraise
というフレーズになります。
「confiture(コンフィチュール)」は「ジャム」という意味の単語です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごのアイスクリーム
フランス語で
glace à la fraise
というフレーズとなり、「ストロベリーアイスクリーム」という意味でも使われます。
「glace(グラァス)」は「アイスクリーム」「氷」という意味の単語です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごのシャーベット
フランス語で
sorbet à la fraise
というフレーズとなり、「ストロベリーシャーベット」という意味としても使われます。
「sorbe(ソルベ)」は「シャーベット」という意味の単語です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
いちごパフェ
フランス語で
parfait aux fraises
というフレーズになります。
「parfait(パルフェ)」はここでは「パフェ」とそのままですが、「完全な」「完璧な」「申し分のない」という意味の単語です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
クリームをかけたいちご
フランス語で
fraise à la crème
というフレーズになります。
「crème(クレェム)」はここでは「クリーム」「乳脂」という意味の単語で、「à la crème(ア ラ クレェム)」で「クリーム付きの」「クリームをかけた」という意味となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
砂糖をかけたいちご
フランス語で
fraise au sucre
というフレーズになります。
「sucre(スュクル)」は「砂糖」という意味の単語です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
「苺(いちご)」を食べたときの感想フレーズ
ここでは「苺(いちご)」やいちごのスイーツを食べたとき、その味や感想を伝えるためのフランス語のフレーズについて、日本語の翻訳や意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
美味しいです
フランス語で
C’est délicieux
というフレーズになります。
「délicieux(デリスィユ)」はここでは「とてもおいしい」という意味の形容詞の男性形となり、男性が使うフレーズです。
【形容詞 délicieuxの変化と使い分け】
- délicieux(デリスィユ) 男性形 男性がこの単語を使うときの形
- délicieuse(デリスィユーズ) 女性形 女性がこの単語を使うときの形
スペルだけでなく発音も変化するため、文章で使うときと会話で使うときともに気を付けて使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️délicieuxの発音の確認はこちら⬇️
⬇️délicieuse発音の確認はこちら⬇️
これはいちごですか?
フランス語で
C’est à la fraise ?
というフレーズになり、「いちご味ですか?」「これはいちご?」と質問するときにも使われます。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
このいちごは甘くてとても美味しい!
フランス語で
Cette fraise est douce et très délicieuse !
というフレーズになります。
「douce(ドゥース)」は「甘い」「甘口の」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞の「fraise(フレェズ)」が女性名詞であるため、女性形の形になっています。
【形容詞 douxの変化と使い分け】
- doux(ドゥ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- douce(ドゥース) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
スペル、発音ともに異なるので、文章で使うときだけでなく、会話で使うときも変化に気を付けて使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️douxの発音の確認はこちら⬇️
⬇️douceの発音の確認はこちら⬇️
甘酸っぱくてすごく美味しいです!
フランス語で
Il est aigre-douce et très délicieuse.
というフレーズになります。
「aigre(エェグル)」は「酸っぱい」という意味で「aigre-douce(エェグル ドゥース)」は「甘酸っぱい」という意味のフレーズです。
「douce(ドゥース)」と「délicieuse(デリスィユーズ)」が女性形の形容詞であるため、女性が使うフレーズとなり、この形容詞を男性形に変えることで男性が使うフレーズになります。
【douceとdélicieuseの男性形の形容詞】
- douceの男性形は「doux(ドゥ)」
- délicieuseの男性形は「délicieux(デリスィユ)」
⬇️発音の確認はこちら⬇️
このいちごはちょっと酸っぱいです。
フランス語で
Cette fraise est un peu aigre.
というフレーズになります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
甘くない?
フランス語で
C’est sucré, non?
というフレーズになり、「甘いよね?」と同意を求めるなど、味が甘いか、甘くないのかを確認したいときに使うフレーズです。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
酸っぱくない?
フランス語で
N’est-ce pas aigre?
というフレーズとなり、「酸味が強くない?」という質問や確認のフレーズとして使われます。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
うわ!美味しそう!
フランス語で
Mais ça a l’air magnifique !
というフレーズになります。
「magnifique(マニフィーク)」は「素晴らしい」「見事な」という意味の単語で、そのまま翻訳をすると「それは美しそうに見えます」という意味になります。
ここでは「美味しいもの=美しいもの」として扱う表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語でベリー系の果物の単語や読み方は?
ここではフランス語でいちご以外のベリー系の果物を表す単語やフレーズについて、日本語の翻訳や意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
ブルーベリー
フランス語で
myrtille
という単語になり、「コケモモの実」という意味としても使われます。
フランスでブルーベリーが楽しめる時期は7月〜9月頃になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
ラズベリー
フランス語で
framboise
という単語になり、「木いちごの実」も表します。
フランスでラズベリーが楽しめる時期は6月〜8月頃になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
クランベリー
フランス語で
canneberge
という単語になります。
フランスでクランベリーが実る時期は8月、9月頃となります。
クランベリーはスイーツに使われるよりは、秋のジビエ料理やサーモンの料理のソースなどとして使われることが多いです。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
ブラックベリー
フランス語で
mûre
という単語になり、「くろいちごの実」という意味も表します。
フランスでブラックベリーが食べられる時期は7月、8月、9月頃です。
ブラックベリーはジャムの材料として使われることが多く、スコーンにかけて楽しまれています。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
カシス
フランス語で
cassis
という単語になり、「クロフサスグリ」という意味も表します。
フランスでカシスが食べられる時期は6月〜8月頃です。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「苺(いちご)」を表す単語と読み方のまとめ
ここではフランス語で「苺(いちご)」を表す単語やいちごを使ったフランスの代表的なスイーツを表すフレーズについて紹介をしてきました。
また、「いちご」だけではなく、ベリー系の果物についての単語についても簡単に紹介をしてきました。
フランスの有名なお菓子屋さんのいくつかは日本でお店を出していて、日本でも楽しむことができるスイーツや料理は数多くあります。
ここで紹介をしている単語や特徴、違いを知ることによって、より深く楽しむことができるのではないかと思います。