フランス語で「きのこ」を表す単語や関連する表現の読み方と発音、意味とは?

木のまな板の上に盛られた新鮮なキノコ

ここではフランス語で「きのこ」を表す単語や、「きのこ」に関連するフランス語の表現について紹介していきます。

日本では「きのこ」は主に“秋の味覚”という印象があります。

フランスでは「きのこ」は、“春から冬にかけて楽しむ食材”という認識があり、それぞれの季節ごとに旬のきのこ料理を楽しむことができます。

このようにフランスのきのこ料理に季節感があるのは、自然に自生する天然の「きのこ」を収穫して、食材としているためです。

例外として、マッシュルームのみ人工栽培の「きのこ」 になり、一年中楽しむことができます。

フランスに訪れて、本場のフランス料理を楽しみたい、またフランスに行かなくても、今の日本では非常にレベルの高いフランス料理を楽しむことができ流環境があります。

フランスの「きのこ」のことを知っておくことで、よりフランス料理を楽しむことができるようになりますので、ここで紹介している「きのこ」を表す単語や表現について覚えてみましょう。

 

フランス語で「きのこ」を表す単語の読み方、発音

カゴに入った収穫したきのこ

ここではフランス語で「きのこ」を表す単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

きのこ

フランス語で

champignonシャォンピニョン

という男性名詞の単語になり、カビやキノコなどの「菌類」を表す時にも使います。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

食用きのこ

フランス語で

champignon comestibleシャォンピニョン コメスティーブル

という表現になります。

「comestible(コメスティーブル)」は「食べられる」「食用の」という意味の形容詞の単語になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

毒きのこ

フランス語で

champignon vénéneuxシャォンピニョン ヴェネヌ

という表現になります。

「vénéneux(ヴェネヌ)」はキノコや貝、草などが「毒のある」「有毒の」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞「champignon(シャォンピニョン)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。

【形容詞 vénéneuxの変化と使い分け】

  • vénéneux(ヴェネヌ)    男性形  男性名詞を修飾するときの形
  • vénéneuse(ヴェネヌーズ)    女性形  女性名詞を修飾するときの形

男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

⬇️vénéneuxの発音の音声はこちら⬇️

 

⬇️vénéneuseの発音の音声はこちら⬇️

 

「きのこ」の種類を表すフランス語の読み方と発音、意味

キノコの盛り合わせ

ここでは「きのこ」の種類を表すフランス語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。

マッシュルーム①

ホワイトマッシュルーム

フランス語で

champignon de coucheシャォンピニョン ドゥ クゥシュ

という表現になります。

「couche(クゥシュ)」は「苗床」や「層」という意味の女性名詞の単語になります。

「マッシュルーム」は、フランスの「きのこ」としては珍しく人工栽培になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

マッシュルーム②

ブラウンマッシュルーム

フランス語で

champignon de Parisシャォンピニョン ドゥ パリ

という表現もします。

「マッシュルーム」はフランスではとても一般的なきのこになります。

「マッシュルーム」が「champignon de Paris(シャォンピニョン ドゥ パリ)」と呼ばれる理由は、17世紀の中頃、パリ近郊にある採石場跡の洞窟の中で大量に栽培していたためです。

「マッシュルーム」は生のままスライスして食べることができる珍しい「きのこ」でもあります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

ポルチーニ茸

ポルチーニ茸

フランス語で

cèpeセプ

という男性名詞の単語になり、日本では「ヤマドリタケ」というきのこになります。

フランスの「ポルチーニ茸」は香りがとても良く、高級食材としてとても人気があります。

「ポルチーニ茸」は、夏頃から秋の初めにかけて楽しむことができるきのこです。

「ポルチーニ茸」は人工栽培ができないきのこであるため、レストランで提供されているものやマルシェで見かけるものは、自然に自生しているものを収穫しているものになります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

ジロール茸

ジロール茸

フランス語で

girolleジロォール

という女性名詞の単語になり、日本名は「アンズタケ」と言われます。

「ジロール茸」は夏の初め頃から秋にかけておいしく食べることができます。

オレンジ色がかったきれいなきのこで、日本で「アンズタケ」と呼ばれるのは、アンズ(アプリコット)のような香りがするためです。

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トリュフ

トリュフ

フランス語で

truffeトリュフ

という女性名詞の単語になり、「トリュフ形のチョコレート」や犬の「鼻先」という意味としても使います。

トリュフはきのこの一種で、世界三大珍味の1つ、高級食材としても良く知られ、その希少性から「黒いダイヤ」とも呼ばれています。

トリュフは秋の終わり頃から冬にかけて旬を迎えますが、特に香りが強く人気なのは、11月〜2月に収穫できる「トリュフ」で、「冬トリュフ」と呼ばれます。

トリュフは人工で栽培することが難しく、またイタリアやフランスの林の土の中に埋まっているため、トリュフを探すための訓練を受けた豚や犬に探してもらい、収穫します。

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エリンギ

フランス語で

pleurote du panicautプリュロートゥ デュ パニィコ

という表現になります。

フランスやイタリアでは定番で、食用としてとても人気のあるきのこです。

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モリーユ茸

フランス語で

morilleモリーィユ

という女性名詞の単語になり、日本名は「アミガサタケ」という名前のきのこになります。

「モリーユ茸」は春が旬のきのこです。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

ピエドムートン

フランス語で

pieds de moutonピエ ドゥ ムゥトン

という表現になり、日本では「鹿の舌(カノシタ)」という名前で知られています。

「ピエドムートン」は秋に収穫されるきのこですが、収穫できる量が少なく、貴重で人気のあるきのこです。

「pied(ピエ)」はここでは「足」という意味の男性名詞の単語になり、「mouton(ムゥトン)」は「羊」という意味の男性名詞の単語になります。

「pieds de mouton(ピエ ドゥ ムゥトン)」はそのまま翻訳すると「羊の足」という意味になり、このきのこの形が「羊の足」の形に似ているため、名付けられたと言われています。

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死のトランペット茸

フランス語で

trompettes de la Mortトロンペットゥ ドゥ ラ モォル

という表現になり、毒のあるきのこに付けられるような名前ですが、毒はなく、食用のきのこになります。

「死のトランペット茸」は11月〜12月頃に収穫される、高価なきのこになります。

「trompette(トロンペットゥ)」は「トランペット」「らっぱ」という意味の女性名詞の単語になります。

「mort(モォル)」はここでは「死」という意味になり、「de la 〜(ドゥ ラ)」で「死の危険がある」という意味になります。

「trompettes de la Mort(トロンペットゥ ドゥ ラ モォル)」はそのまま翻訳すると「死のトランペット」「死者のトランペット」という意味になり、このきのこが黒いトランペットのような形をしているため、このような名前付けられたと言われています。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

しいたけ

野生のしいたけ

フランス語で

shiitakéシイタケ

という単語になり、日本語と同じ発音表現になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

舞茸

フランス語で

maitakeマイタケ

という単語になり、椎茸と同じように日本語と同じ発音になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

まつたけ

フランス語で

le roi des champignons japonaisル ロワ デ シャォンピニョン ジャポネ

という表現になり、そのまま翻訳すると「日本のきのこの王様」という意味になります。

「roi(ロワ)」はここでは「王様」「王者」という意味の男性名詞の単語になります。

「japonais(ジャポネ)」は「日本の」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞の「champignon(シャォンピニョン)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。

【形容詞 japonaisの変化と使い分け】

  • japonais(ジャポネ)    男性形  男性名詞を修飾するときの形
  • japonaise(ジャポネーズ)   女性形  女性名詞を修飾するときの形

男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

⬇️japonaisの発音の音声はこちら⬇️

 

⬇️japonaiseの発音の音声はこちら⬇️

 

しめじ

しめじ

フランス語で

champignon du hêtreシャォンピニョン デュ エェトル

という表現になり、「ぶなしめじ」を表すときにも使います。

「hêtre(エェトル)」は植物の「ブナ」「ブナの木」という意味の男性名詞の単語になります。

「しめじ」は自然の中ではブナの木の枯れ木や倒木に発生するため、「champignon du hêtre(シャォンピニョン デュ エェトルフ)」と言われます。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

フランス語の「きのこ」に関連する表現の読み方と発音、翻訳

キノコと野菜の食材

ここではフランス語の「きのこ」を表す単語を使った表現やフレーズについて、日本語の翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声、カタカナでの読み方を含めて解説していきます。

きのこ狩り

キノコ狩り

フランス語で

cueillir des champignonsクュイール デ シャォンピニョン

という表現になります。

「cueillir(クュイール)」は果物や花など「〜を摘む」「〜を摘み取る」という意味の動詞の単語になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

きのこのスープ

フランス語で

soupe aux champignonsスゥープ オ シャォンピニョン

という表現になります。

「soupe(スゥープ)」はここでは「スープ」という意味の女性名詞の単語になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

きのこ料理

キノコのパスタ

フランス語で

plats aux champignonsプラ オ シャォンピニョン

という表現になります。

「plat(プラ)」はお皿に盛られた「料理」という意味の男性名詞の単語になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

マッシュルームオムレツ

フランス語で

omelette aux champignonsオムレットゥ オ シャォンピニョン

という表現になり、「きのこのオムレツ」という意味でも使います。

「omelette(オムレットゥ)」は「オムレツ」という意味の女性名詞の単語になります。

⬇️発音の音声はこちら⬇️

 

フランス語で「きのこ」を表す単語や表現のまとめ

ここではフランス語で「きのこ」を表す単語や、フランスの「きのこ」の種類や関連する表現について紹介してきました。

日本では「きのこ」は秋の食材というイメージがありますが、フランスでは春から秋、冬に旬を迎える食材で、それぞれの季節に旬のきのこを楽しむことができます。

日本で「きのこ」というと、「しめじ」や「しいたけ」「舞茸」がよく知られており、これらは人工栽培で育てられるため、1年中手に入れることができます。

フランスの「きのこ」はほとんどが自然に自生しているものであるため、それぞれ旬の時期が決まっています。

ここで紹介している「きのこ」を表すフランス語を覚えるのと同時に、フランスのきのこ事情についても一緒に覚えていくことで、今まで以上にきのこ調理をおいしく楽しむことができるようになります。

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