フランス語で「栗(マロン)」や「栗色」を表す単語の意味と発音、読み方とは?

木箱から溢れる栗の実

ここではフランス語で「栗(マロン)」や「栗色」と表現する単語やフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。

さらに「栗(マロン)」を使ったフランスのお菓子を伝えるフレーズやその発祥、フランスの「栗(マロン)」の種類や違いについても紹介をしていきます。

 

フランス語で「栗(マロン)」に関連するさまざまな単語やフレーズ

ここではフランス語で「栗(マロン)」に関する単語について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含め、意味の違いなどについても解説していきます。

殻からむいた栗の実

フランス語で

marronマロン

という単語になります。

「marron(マロン)」が意味する「栗」は食用となる栗になり、他に「栗の実」という意味もある単語です。

英語では「chestnut」という単語で表現されます。

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クリの実

フランス語で

châtaigneシャテーニュ

という単語になります。

「châtaigne(シャテーニュ)」が意味する「クリの実」は、通常は食用にしません。

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クリの木

フランス語で

châtaignierシャテニェ

という単語になります。

他に「クリ材」という意味があり、クリの木の材木も表す単語です。

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マロニエ

フランス語で

marronnierマロニエ

という単語になります。

「マロニエ」とはトチの木を意味し、別名でセイヨウトチノキ、ウマグリのことを指します。

フランスのパリでは街路の並木として、マロニエが植えられており、パリのマロニエの並木道はとても有名で、日本では銀座のマロニエ通りでマロニエの並木を楽しむことができます。

英語では「horse chestnut」という表現になります。

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マロニエの実

フランス語で

marron d’indeマロン ダァーンドゥ

というフレーズになります。

マロニエの実は「マロン」と言われることもありますが、こちらは「栃の実」であるため有毒で食用に向かない実となります。

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「marron」と「châtaigne」の違いと区別について

「マロン(marron)」は「栗」という意味のフランス語です。

日本では「マロン(marron)」イコール「栗」と認識されており、多くの方がイメージするのは「食べられるマロン(栗)」を想像すると思います。

しかし、フランスでは「マロン(marron)」というと下記2つを意味します。

  • 「シャテニエ(châtaignier)」という木の実   食用として適切
  • 「マロニエ(marronnier)」という木の実   食用として不適切

マロニエの木の実は有毒であるため、食べることができません。

食べることができるのはシャテニエの木の実ですが、シャテニエの木の実にも2種類があり、食用の実と食用に適さない実があります。

【シャテニエの木の実の種類】

  • 食用に適する実   品種改良され、食用に栽培されている木から収穫できる実
  • 食用に適さない実  自然に自生している木から獲れる実

さらに、食用となるシャテニエの木の実にも2種類あり、1つが「マロン(marron)」、もう1つが「シャテーニュ(châtaigne)」と呼ばれており、その区別は以下になります。

 

【食用のシャテニエの木の実の区別】

  • 殻の中に大きな実が1つ入っているもの  マロン(marron)
  • 殻の中に小さな実が3つ入っているもの  シャテーニュ(châtaigne)

このような違いがあり、区別がされています。

 

「栗(マロン)」を使ったお菓子のフランス語表現

ここでは「栗(マロン)」を使ったフランスのお菓子について、日本語で知られた単語やフレーズからフランス語を紹介し、その発音の音声とカタカナでの読み方も含めて解説をしていきます。

マロングラッセ

マロングラッセ

フランス語で

marrons glacésマロン グラッセ

というフレーズになります。

「glacé(グラッセ)」はここでは「糖衣を付けた」という意味の単語となり、「marrons glacés(マロングラッセ)」とは砂糖漬けの栗の実のことになります。

フランスだけではなくヨーロッパでは、男性が、愛する女性に対して永遠の愛を誓う証明として「marrons glacés(マロングラッセ)」をプレゼントする習慣があります。

このような習慣が生まれたのは、紀元前、マケドニアの英雄であったアレクサンドロスが、愛する妻ロクサネ王妃に贈ったことから、このような文化、習慣が生まれたと言われています。

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マロンクリーム

フランス語で

crème de marronクレェム ドゥ マロン

というフレーズになります。

マロンクリームはフランスに旅行したときのお土産としても人気があります。

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焼き栗

焼き栗

フランス語で

marrons chaudsマロン ショ

というフレーズになります。

焼き栗はフランスの冬の名物となり、パリやリヨンの街角で見かける焼き栗の出店や屋台は冬の風物詩とも言われています。

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モンブラン

モンブランのケーキ

フランス語で

Mont-Blancモン ブロン

というフレーズになります。

正式にはフランス語で

「Mont-Blanc aux marrons(モンブラン オ マロン)」

となります。

「Mont-Blanc」はここではフランスが発祥の甘い栗のピュールとホイップクリームで作る栗のお菓子のことで、日本においても洋菓子の定番としてとても有名ですが、フランスが発祥のモンブランとは異なります。

フランスでは、1907年に創業したパリの老舗カフェ「アンジェリーナ」がフランスにおける現在のモンブランの発祥だと言われています。

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フランス語で「栗色」と表現するフレーズ

茶色いソファに座る1人の女性

ここではフランス語で「栗色」や「茶色」と表現するときの単語やフレーズの例文について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。

栗色・茶色

フランス語で

marronマロン

という単語になります。

【栗色・茶色の〜と表現する例文】

  • porter du marron.ポルテ デュ マロン   茶色の服を着る
  • jupe marron.ジュプ マロン     茶色のスカート

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栗色の

フランス語で

châtainシャタン

という単語になります。

「châtain(シャタン)」髪の毛の色を表現するときだけに使われる単語となり、他に「栗色の髪の」という意味もあります。

【栗色の髪の〜と表現する例文】

  • femme châtain.フェム シャタン  栗色の髪の女性

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フランス語で「栗(マロン)」や「栗色」を表すフレーズのまとめ

ここではフランス語で「栗」や「栗色」と表現する単語やフレーズ、また「栗」を使ったフランスのお菓子を表す単語やフレーズについて紹介をしてきました。

日本では「マロン」というと食べられる栗をイメージすると思いますが、フランスでは「マロン」は食べられるものと食べられないものがあり、フランス語の「マロン」は主に食べられる「栗」を表す単語として使われています。

日本とフランスの「マロン」という単語に対する認識の違いについて理解をすることで、今以上に「マロン」という言葉の理解が深まると思います。

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