「1」はフランス語で「アン」?数字の正しい発音と使い方

ピン留めされた1の数字

ここでは「1」を意味するフランス語の単語と関連する言葉について詳しく紹介していきます。

フランス語で数字の「1」を表す単語「un(アン)」と「une(ユヌ)」には、他の数字を表す単語とは異なる働きがあり、それは3つあります。

【3つの働き】

  • 不定冠詞としての働き
  • 代名詞としての働き
  • 形容詞としての働き

このため、とても多くの場面で「un」と「une」を目にすると思いますが、ここではその違いについても例文を交えて紹介していきますので、しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。

 

フランス語で数字の「1」を表す単語と関連する言葉

窓際の数字の1のプレート

ここでは数字の「1」を表すフランス語と、「1」に関連する単語や言葉について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声を含めて解説していきます。

フランス語で

unアン

uneユヌ

という言葉になります。

「ある〜」「1つの」「1人の」という意味で数えられる名詞に付く不定冠詞、「1つの」「1個の」「1番目の」「1人の」という意味の形容詞、「1人」「1つ」「1個」という意味の代名詞の3つの役割があります。

【unとuneの3つの品詞】

  • 不特定のものを表す不定冠詞としての役割
  • 形容詞としての役割
  • 代名詞としての役割

【unとuneの違い】

  • un   男性形及び、可算名詞の男性名詞に付く不定冠詞
  • une    女性形及び、可算名詞の女性名詞に付く不定冠詞

数字としての「un」は、カジュアルな会話の中で「1つだけ」や「単一の」という意味でも使うので、覚えておくと便利です。

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1番目・1番目の

フランス語で

premierプルミエ

premièreプルミエール

という言葉になります。

「最初の」や「第一の」「1階の」という意味の形容詞になり、名詞で使われることもあります。

名詞のときは「最初のもの」「最初の人」「1番の人」、また映画や演劇の「初公開」や「初演」という意味になります。

2つの言葉の違いは以下の通りになります。

【premierとpremièreの違い】

  • premier   形容詞の男性形および、男性名詞の形
  • première    形容詞の女性形および、女性名詞の形

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1位

フランス語で

première placeプルミエール プラス

という言葉になります。

レースなどの順位を表して「1位」という意味と物理的な場所や位置、席の「最初の位置」という意味でも使います。

「place(プラス)」は「場所」や「順位」「位置」「座席」という意味の女性名詞になります。

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1月

フランス語で

janvierジョンヴィエ

という単語になります。

1年で最初の月である「1月」という意味の言葉になり、男性名詞になります。

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1度

フランス語で

une foisユヌ フォワ

という言葉になります。

「一度」「かつて」という意味で使います。

「une(ユヌ)」は、ここでは数字の「1」を表す女性名詞に付く不定冠詞になります。

「fois(フォワ)」は「〜度」「〜回」という意味で回数や頻度を表す女性名詞になります。

不定冠詞が名詞を修飾して、「1回」「1度」また「かつて」という意味になります。

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1人の男の人

フランス語で

Un hommeアン ノンム

という言葉になります。

「1人の男」や「1人の男性」という意味でも使います。

「un(アン)」は「1人の」「1つの」という意味の男性名詞に付く不定冠詞になります。

「homme(オンム)」は「男性」「男」や「人」「人間」という意味の男性名詞になります。

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1人の女の人

フランス語で

Une femmeユヌ ファム

という言葉になります。

「1人の女」「1人の女性」という意味でも使います。

「une(ユヌ)」は「1人の」「1つの」という意味の女性名詞に付く不定冠詞になります。

「femme(ファム)」は「女性」「女」や「成人した女性」「妻」という意味の女性名詞になります。

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1人ずつ

フランス語で

un à unアン ア アン

という言葉になります。

「1つずつ」「1人ずつ」という意味で物事を一つずつ、人を一人ずつ順番に順番に扱う状態を指して使います。

「un(アン)」は「1つの」「1人の」という意味の代名詞の男性形になります。

「à(ア)」は「〜ずつ」「〜に」という意味の前置詞になります。

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1つずつ

フランス語で

un par unアン パァル アン

という言葉になります。

「1人ずつ」という意味でも使い、上記で紹介している「un à un」と同じ意味の言葉になりますが、「〜ごとに」という別々の状況をさらに強調する表現になります。

「par(パァル)」は「〜ごとに」「〜を通じて」という意味の前置詞になります。

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「1」に関連するよく使うフランス語の言葉や慣用句

壁の1の数字のプレート

ここでは数字の「1」を使ったフランス語の中で日常生活でよく使う表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声を含めて解説をしていきます。

1冊の本

フランス語で

Un livreアン リーヴル

という言葉になります。

「un(アン)」は男性名詞に付く不定冠詞になり、「1冊の」「1つの」という意味になります。

「livre(リーヴル)」は「本」「書籍」や「書物」という意味の女性名詞になります。

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いつか

フランス語で

Un jourアン ジュール

という言葉になります。

過去の「ある1日」「ある日」や未来について「いつか」「そのうち」という意味で使います。

「un(アン)」は男性名詞に付く不定冠詞になり、ここでは過去または未来の不特定の日を指す役割になります。

「jour(ジュール)」は「1日」「日」「曜日」や「昼間」「昼」という意味の男性名詞になります。

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少しの間

フランス語で

Un momentアン ムマォン

という言葉になります。

「一瞬」や「ある瞬間」「少しの時間」「少し」という意味でも使います。

「un(アン)」は「1つの」「一瞬の」という意味の男性名詞に付く不定冠詞になります。

「moment(ムマォン)」は「少しの時間」や「瞬間」「ある時点」「機会」という意味の男性名詞になります。

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一瞬

フランス語で

Un instantア ナンスタォン

という言葉になります。

「一瞬」「瞬間」や「少しの間」「ちょっとの間」と言い見でも使います。

「un(アン)」は「1つの」「一瞬の」という意味の男性名詞に付く不定冠詞になります。

「instant(アンスタォン)」は「瞬間」「一瞬」や「短い時間」という意味の男性名詞になります。

上記で解説した「un moment(アン モマォン)」よりもさらに短い時間、ほんの一瞬の瞬間を表すときに使います。

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一斉に

フランス語で

Comme un seul hommeコォム ァン スル オンム

という言葉になります。

「全員一致で」や「一丸となって」という意味で使い、複数の人がまるで同じ意志や思いを持っているかのように、同じ決定や行動をするようなときを表す言葉になります。

「comme(コォム)」は「〜のように」「〜と同じように」という意味の前置詞と接続詞の働きを持つ単語になります。

「un(アン)」は「1人の」「1つの」という意味の男性名詞に付く不定冠詞になります。

「seul(スル)」は「ただ1人の」や「唯一の」という意味の形容詞になり、ここでは「homme(オンム)」を修飾して「1人の」という意味になっています。

「homme(オンム)」は「男」「男性」や「人」「人間」という意味の男性名詞になります。

ここでは「un seul homme」で「たった1人の人」という意味になり、「comme」が「〜のように」と比喩的な表現にして、「一斉に」「一丸となって」という意味の言葉になっています。

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一人もいない

フランス語で

pas un seulパズ ァン スル

という言葉になります。

「1つも〜ない」や「1人も〜ない」という意味の強調的な否定表現になり、何かが「全く存在しない」ことを強調するとても強い否定を表したいときに使います。

「pas(パァ)」は否定の表現で「〜ない」という意味の副詞になります。

「un(アン)」は「1つの」「1人の」という意味の男性名詞に付く不定冠詞になります。

「seul(スル)」は「たった1つの」「たった1人の」「唯一の」という意味の形容詞になります。

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昔々

フランス語で

Il était une foisイ レテ テュヌ フォワ

という言葉になります。

「むかしむかし」や「ある時」という意味になり、過去の物語や伝説などの話の始まりの言葉として使われる表現になります。

「Il(イル)」は「それ」や「彼」「彼は」という意味の主語代名詞になり、通常は男性単数名詞や無生物を表します。

ここでは中性主語として使われていて、具体的な意味はなく形式主語となり、英語の「it」に近い役割を果たしています。

「était(エテ)」は「〜だった」「〜であった」「存在した」という意味の動詞の直説法半過去形になり、原形の動詞は「être(エートル)」になります。

ここでは「Il était(イ レテ)」の形で「〜が存在していた」「〜があった」「〜がいた」という意味になります。

「une fois(ユヌ フォワ)」は「かつて」「ある時」という意味の成句になります。

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彼はまさに天才だ!

フランス語で

C’est un génie !セ タァン ジニィ

という言葉になります。

「彼女は天才だ!」「それは天才的だ」という意味でも使います。

「C’est(セ)」は「Ce + est」の組み合わせになり、「それは〜です」「彼は〜だ」「彼女は〜です」という意味になります。

「un(アン)」は男性名詞に付く不定冠詞になり、ここでは男性名詞「génie」を修飾し、「一人の天才」「天才的なもの」という意味を作る役割を果たしています。

「génie(ジニィ)」は「天才」「天賦の才」「才能」や「天才の人」「特質」「特性」という意味の男性名詞になります。

また、神話や童話などの世界では、「精霊」や「ジーニー」のことを表す言葉になります。

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「1」を意味するフランス語「un」の派生語

マンションの部屋番号の1

ここでは数字の「1」を表すフランス語「un」と「une」から派生した言葉と例文を紹介していきます。

日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきますので、しっかりと覚えていきましょう。

唯一の

フランス語で

uniqueユニーク

という単語になります。

「独特な」や「ただ一人の」という意味、物事や事象、人物が「唯一無二の」という意味の形容詞になり、男性名詞、女性名詞どちらを修飾するときも変化はしません。

基本的には名詞の後ろにくる形容詞ですが、文の意味やニュアンスを変える場合、ときに名詞の前に置かれることもあります。

【uniqueの意味の違い】

  • 名詞の後に置く場合  「唯一の」「特別な」という意味になり、具体的な意味で使う
  • 名詞の前に置く場合  「特別な」「珍しい」という主観的な強調のニュアンスを与える意味で使う

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彼女は独特だ

フランス語で

Elle est uniqueエ レ テュニーク

という言葉になります。

「彼女は唯一無二の存在だ」や「彼女は特別だ」という意味でも使います。

「Elle(エレ)」は「彼女」や女性名詞の「それ」という意味の三人称単数の女性形の主語代名詞になります。

「est(エ)」は「〜だ」「〜である」という意味の三人称単数の現在形の動詞になり、原形の動詞は「être(エートル)」になります。

この表現は、他と比べて際立っていることや優れていることを強調するために使うことが多く、ポジティブな意味で「特別であること」「他に代わるものがない」「唯一無二の存在」と伝えたいときによく使います。

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何もない・誰もいない

フランス語で

aucunオキャン

aucuneオキュヌ

という単語になります。

「全く〜ない」や「1つも〜ない」という意味で名詞を修飾する形容詞及び代名詞になり、通常は否定文の中で「ne(ヌ)」と一緒に使います。

【2つの単語の違い】

  • aucun    男性形の代名詞、または形容詞で男性名詞を修飾するときの形
  • aucune     女性形の代名詞、または形容詞で女性名詞を修飾するときの形

絶対的な否定を強調する意味が強く、疑いや例外を排除して完全な否定を意味する表現になるため、他の否定表現と比較して強い否定のニュアンスを伝える言葉になります。

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本が一冊もない

フランス語で

Je n’ai aucun livreジュ ネ オキャン リーヴル

という言葉になります。

「私は一冊も本を持っていない」や「私が持っている本は一冊もない」という意味になり、何も持っていないことを強く強調する言葉になります。

「Je(ジュ)」は「私」私は」という意味の一人称の主語代名詞になります。

「n’」は「〜ない」という意味の否定を表す言葉の省略形になり、原型は「ne(ヌ)」になります。

フランス語の否定を作るときに動詞の前にくる言葉になり、ここでは後ろにくる動詞「ai(エ)」の語頭が母音で始まるため省略されて「n’」 の形に変化しています。

「ai(エ)」は「〜を持っている」という意味の現在形の動詞になり、原形の動詞は「avoir(アヴォワール)」になります。

「aucun(オキャン)」は「1つも〜ない」「何も〜ない」という意味の形容詞になり、ここでは男性名詞の「livre(リーヴル)」を修飾しているため、男性形の形になっています。

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どれも気に入らない

フランス語で

Aucune ne me plaîtオキュヌ ヌ ム プレ

という言葉になります。

「全く好きではない」や「どの選択肢も気に入らない」という意味でも使います。

「Aucune(オキュヌ)」は「1つも〜ない」「どれも〜ない」という意味の女性名詞を指す代名詞になります。

「ne(ヌ)」は「〜ない」という意味の否定を表す言葉になり、動詞の前に来て否定の形を作ります。

「me(ム)」は「私に」「私を」という意味の目的語の代名詞になり、ここでは「どれも気に入らない」と言っている本人を指しており、その本人が女性という設定になっています。

「plaît(プレ)」は「〜を気に入る」「〜を好きになる」や「〜が気に入る」という意味の動詞の現在形になり、原形の動詞は「plaire(プレール)」になります。

「me plaît(ム プレ)」で「私に好まれる」「私に気に入られる」という意味になり、否定文であるため「私に好まれない」「私に気に入られない」という意味になります。

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数字の「1」を表すフランス語「アン」のまとめ

ここではフランス語で数字の「1」を表す単語「un(アン)」と「une(ユヌ)」について詳しく紹介してきました。

「un」と「une」は、フランス語で数字の「1」を表す代名詞の働きだけでなく、「1個の」「1つの」という意味で形容詞としての働き、また「ある〜」というように、不特定のものを表す不定冠詞としての働きがありました。

そのため、修飾する名詞や不定冠詞として付く名詞の性、代名詞で表すものの性によって、男性形と女性形それぞれを使い分ける必要があります。

ここではこれらの違いや使い方について、しっかりと理解をしておくことで実際の文章を見たときに理解がしやすくなるのは間違いありません。

しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。

 

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