「素晴らしい」はフランス語でどんな言葉を使えばいい?使える場面とその意味
ここではフランス語で「素晴らしい!」という意味の単語や言葉について、それぞれの言葉を使う場面やその言葉に含まれるニュアンスを含めて紹介し、解説をしていきます。
「素晴らしい」という言葉を使うとき、そのシチューションや褒めたい内容は全く異なると思います。
例えば、絶景と言われるほどの景色を見たときや誰もが感動するような絵画や美術品を鑑賞したとき、またとんでもない才能を持ったアスリートのスーパープレーを目にしたときだけでなく、身近な友人や家族、子供とのコミュニケーションの中で「すごい!」「いいね!」という意味を込めて使いたいときがあると思います。
そんなとき、「素晴らしい」という意味のフランス語を1つだけ知っていて、それだけを使うことに物足りなさを覚えたり、ちゃんと気持ちが伝わっているか、もどかしい思いを感じるのではないでしょうか。
ここでは、さまざまなシチュエーションでちゃんと気持ちや意図が伝わる、適切な「素晴らしい」という意味の言葉、単語を紹介していきますので、しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。
フランス語で「素晴らしい」という意味の単語とは?
「素晴らしい」という意味で使うフランス語はいくつかあります。ここではよく使う単語や言葉について、含まれるニュアンスの説明を交えて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて紹介していきます。
素晴らしい(見事な)
フランス語で
superbe
という形容詞の単語になります。
「素晴らしい」や「極上の」「見事な」、「際立った」「傑出した」「壮麗な」や、また文章の中で「高慢な」「尊大な」という意味でも使う単語になります。
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素晴らしい!(最高!)
フランス語で
super
という単語になり、会話の中で「素晴らしい!」「最高!」「すごい!」と、感激したり感動したときにとてもよく使います。
また「super(スュペール)」には男性名詞として「ハイオクガソリン」という意味でも使うことがあるので、覚えておくと便利です。
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素晴らしい(とてもいいです!)
フランス語で
très bien
という言葉になり、会話の中でとてもよく使う言葉になります。
使う場面によってさまざまな意味で使われ、いただいた食事が美味しいときに「素晴らしく美味しい」という意味や、相手の意見や考えに「素晴らしい!」という意味で使ったり、またレストランやホテルなどで店員に何かを依頼したとき、店員が「かしこまりました!」という意味で使ったりします。
さまざまな場面や意味で使う言葉になるので、何度も使って感覚で体に覚えさせていきましょう。
「très(トレ)」は「とても」「きわめて」「非常に」という意味の副詞になります。
「bien(ビヤン)」は「良い」「上手に」や「正しく」「立派に」「順調に」という意味の副詞や、「優れた」「立派な」や「きれいな」「美しい」という意味の形容詞になります。
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素晴らしい(素敵!)
フランス語で
chouette
という形容詞の単語になります。
基本的に会話の中で「素晴らしいです!」「素敵です!」や、相手の持ち物や服装に対して「おしゃれな」「すてきな」と褒めるとき、相手の人に対して「感じがいい」「親切な」と褒めるときによく使う言葉です。
また「chouette(シュエットゥ)」は、鳥類の「フクロウ」という女性名詞としての意味もあるので、文脈やコミュニケーションの中身から判断して使い分けていきましょう。
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素晴らしい(夢のような)
フランス語で
merveilleux
という形容詞の単語になります。
「素晴らしい」や「驚異的な」「見事な」、古い表現では「魔法の」「不思議な」という意味で使い、修飾する名詞の性により下記のように変化します
【形容詞 merveilleuxの変化と使いわけ】
- merveilleux(メルヴェイユ) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- merveilleuse(メルヴェイユーズ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
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素晴らしい(見事な)
フランス語で
magnifique
という形容詞の単語になります。
「すばらしい!」や「見事な」、「豪華な」「壮麗な」という意味で使う言葉になります。
青空の広がるいい天気のときやきれいな景色を見て感動したとき、素晴らしい建物や芸術品を見て感動したときなどによく使う言葉になります。
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素晴らしい(並はずれた)
フランス語で
fantastique
という形容詞の単語になります。
「幻想的な」や「空想上の」「とても素晴らしい」「途方もない」という意味で使う言葉になります。
信じられないような素晴らしい結果に対して、また想像もしなかったような並はずれた才能などに出会ったときによく使う言葉になります。
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素晴らしい(優れた)
フランス語で
exceptionnel
という形容詞の単語になります。
「素晴らしい」や「異例の」「例外的な」、「特別な」「優れた」「並はずれた」「たぐいまれな」という意味で使う言葉になり、修飾する名詞の性により下記のように変化します。
何年かに一度出会うような素晴らしい才能を持った人を褒めるとき、素晴らしい芸術作品などに出会ったときに、その感動した気持ちを表現するときに使う言葉になります。
【形容詞 exceptionnelの変化と使いわけ】
- exceptionnel(エクセプスィヨネル) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- exceptionnelle(エクセプスィヨネル) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
単語のスペルは異なりますが、発音は男性形も女性形も同じです。
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素晴らしい(天才的な)
フランス語で
génial
という形容詞の単語になります。
「天才的な」「天賦の才のある」や、主に会話の中で「素晴らしい」や「見事な」という意味で使う言葉になり、修飾する名詞の性によって下記のように変化します。
【形容詞 génialの変化と使いわけ】
- génial(ジェニアル) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- géniale(ジェニアル) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じです。
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素晴らしい(すごい)
フランス語で
formidable
という形容詞の単語になります。
会話やコミュニケーションの中で「すてきな」「素晴らしい」や「すごくいい」という意味でよく使います。
また物事の程度や規模について「並はずれた」や「ものすごい」という意味でも使います。
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素晴らしい(並はずれた)
フランス語で
extraordinaire
という形容詞の単語になります。
会話や話し言葉では「素晴らしい」「とてもいい」という意味でよく使う言葉になり、他に「けた違いの」「並はずれた」や「途方もない」、「不思議な」「奇妙な」「特別の」という意味でも使います。
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「素晴らしい」という言葉を使った会話でよく使うフランス語の表現
ここでは「素晴らしい」という言葉を使った、コミュニケーションや会話の中でよく使うフランス語のいろいろな表現について、日本語の意味からフランス語の表現を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
それいいね!
フランス語で
C’est génial !
という言葉になり、「それは素晴らしい!」「これは見事です!」という意味でも使います。
「c’est(セ)」は「これは〜です」という意味の言葉になり、英語の「It is 〜」や「This is 〜」、「That is 〜」と同じ働き、意味の言葉になります。
「c’est(セ)」は「ce + est」の組み合わせになり、「ce(ス)」の直後の単語の語頭が母音であるためエリズィヨンが発生し、2つの単語が「’(アポトロフィ)」で接続され1つの単語のように表記されています。
「ce(ス)」は「それ」「これ」「あれ」という意味の指示代名詞になります。
「est(エ)」は「être(エトル)」が原形の動詞で「〜である」「〜になる」や「〜にいる」という意味になり、英語の「be動詞」と同じ働きの単語になります。
「génial(ジェニアル)」は「天才的な」「見事な」や「素晴らしい」という意味の形容詞になります。
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すごい好きです!
フランス語で
J’adore !
という言葉になり、「大好きです!」という意味でも使います。
「J’adore(ジャドール)」は「Je + adore」の組み合わせになり、「Je(ジュ)」の直後の単語の語頭が母音であるためエリズィヨンが発生し、2つの単語が「’(アポトロフィ)」で接続され1つの単語のように表記されています。
「je(ジュ)」は「私は」という意味の1人称の人称代名詞になります。
「adore(アドール)」は「adorer(アドレ)」が原形の動詞で、「〜が大好きである」「〜を熱愛している」や宗教的な意味で「〜を崇拝している」という意味の単語になります。
女性の方はクリスチャンディオールのPerfumeのラインナップで「J’adore」を見たことがあると思いますが、このような意味の言葉になります。
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趣味が素晴らしい!
フランス語で
C’est chic !
という言葉になり、服装がおしゃれな人を褒めたり、相手の趣味やセンスの良さを褒めたいときに使うと意図が伝わる言葉になります。
「chic(シック)」は「粋な」「しゃれた」や「素敵な」「素晴らしい」「感じのいい」という意味の形容詞になります。
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気に入りました!
フランス語で
Ça me plaît !
という言葉になり、「自分の好みや趣味に合っていて好き」、「自分も欲しいくらい素晴らしい」という意味が含まれた言葉になります。
「ça(サ)」は「これ」「それ」「あれ」という意味の指示代名詞になり、英語の「this」「that」「it」と同じ意味の単語になります。
「me(ム)」は「私を」「私に」という1人称の人称代名詞の目的格になり、英語の「me」同じ意味の単語になります。
「plaît(プレ)」は「plaire(プレール)」が原形の動詞になり、「〜に好かれる」「〜の気に入る」という意味になります。
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とても美味しいです!
フランス語で
C’est délicieux !
という言葉になり、本当に美味しいものを食べたとき、美味しさに感動したときの気持ちを表現するときによく使います。
「délicieux(デリスィユ)」は「とても美味しい」や「とても心地の良い」「とても感じの良い」「とても魅力的な」という意味の形容詞になります。
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なんて素晴らしい!
フランス語で
Que c’est bien !
という言葉になり、「素晴らしい」という言葉に気持ちを込めて伝えるときによく使う、最上級の褒め言葉になります。
「que(ク)」は、ここでは「なんと〜」や「なんて〜」という意味の感嘆を意味する副詞になり、英語の「what」や「how」と同じ働き、意味の単語になります。
「bien(ビヤン)」はここでは「優れた」「良い」「心地いい」「立派な」という意味の形容詞になります。
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フランス語で「素晴らしい」を意味する言葉のまとめ
ここではフランス語で「素晴らしい!」という意味で使うさまざまな言葉や単語について紹介してきました。
「素晴らしい」という言葉で相手を褒めたり、讃えたり、また見たものに対する感動を表現するときに1つの言葉や単語だけでは表現が単調になり、伝えたい気持ちやニュアンスが相手に正しく伝わらないということになります。
それぞれの場面やシチュエーションで伝えたい気持ちや感動を正しく伝えるためには、それぞれに適した言葉や単語を使うことができると、さらにコミュニケーションが楽しくなります。
ここで紹介している単語や言葉、表現をしっかりと覚えて、使ってみて体で覚えていきましょう。