「7」はフランス語で「セット」?数字の正しい発音と使い方
ここでは「7」を意味するフランス語の単語や関連する言葉を紹介していきます。
フランスでは「7」という数字は、幸運な数字、神聖な数字として扱われています。
その反面、ネガティブな意味の迷信の中で使われることもあります。
例えば、「鏡を割ると7年の不幸が訪れる」という迷信があり、これはフランスで広く知られている言い伝えになります。
また、「7年の熟考」という言葉があり、これは離婚に至るまでの熟考期間という意味で使われることが多く、何かを決定するまでに長い時間をかけて考えなさい、ということを示唆している言葉になります。
神秘的な意味でも、教訓のような意味としても使われるフランス語の「7」という数字について覚えていきましょう。
数字の「7」を表すフランス語の単語と関連する言葉
ここではフランス語で数字の「7」を表す単語や「7」に関連する単語や言葉について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
7
フランス語で
sept
という単語になります。
数字の「7」や「7個」「7つ」「7人」という意味で使う数詞になります。
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7月
フランス語で
juillet
という単語になります。
1年の中で7番目の月「7月」を意味する男性名詞になります。
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7番目
フランス語で
septième
という単語になります。
「7番目の」や「7回目の」「7個目の」「7人目の」という意味の形容詞になり、修飾する名詞が男性名詞、女性名詞にかかわらず、また単数複数に関わらず不変となります。
順序や位置、回数、頻度などを表すときに使います。
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7階
フランス語で
le septième étage
という言葉になります。
「7階」という意味の言葉になり、建物の階数を表すときに使います。
「le(ル)」は「その」という意味で男性名詞に付く定冠詞になり、英語の「the」と同じ働きになります。
「étage(エタージュ)」は「階」「〜階」という意味の男性名詞になり、建物の階やフロアを表す言葉になります。
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7年
フランス語で
sept ans
という言葉になります。
「7年」や「7歳」という意味で使う言葉になります。
「ans(アン)」は「年」や「〜歳」という意味の男性名詞の複数形になります。
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7倍
フランス語で
septuple
という単語になります。
「7倍の」「7重の」という意味の形容詞になり、修飾する名詞の性や単数形、複数形に関係なく不変になります。
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7年間の任期
フランス語で
septennat
という単語になります。
「7年間の任期」や「7年間の期間」という意味でも使います。
1958年から2002年までのフランスの第五共和政時代、大統領は7年の任期であったため、それを表すときに使われる言葉になります。
2002年以降大統領の任期は5年に変更されたため、この単語は歴史を伝える書物や文脈などで使われることがあります。
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数字の「7」を表すフランス語を使ったさまざまなフレーズと使い方
ここでは数字の「7」を使ったフランス語のさまざまな言い回しや表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
1週間の7日間
フランス語で
Sept jours de la semaine
という言葉になります。
そのまま翻訳すると「1週間に含まれる7日間」という意味になります。
「jours(ジュール)」は「日」や「日々」という意味の男性名詞の複数形になります。
「de(ドゥ)」は「〜の」という意味の前置詞になり、ここでは「la semaine」に関連する「jours」を表す役割になります。
「la(ラ)」は「その」という意味の女性名詞に付く定冠詞になります。
「semaine(スメーヌ)」は「週」や「週間」「1週間」という意味の女性名詞になります。
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7月14日
フランス語で
le quatorze juillet
という言葉になります。
「le(ル)」は「〜日」「その」という意味の男性名詞に付く定冠詞になり、特定の日付を表すときに使う定冠詞になります。
「quatorze(カトルズ)」は「14」「14番目の」「14個」という意味の数詞になります。
7月14日はフランス革命の始まりとして象徴の日とされていて、フランス全土で祝賀イベントやパレード、花火などが行われます。
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世界の七不思議
フランス語で
Les sept merveilles du monde
という言葉になります。
古代の世界の中において、特に驚異的な7つの歴史的な建造物を表すときに使う言葉になります。
七不思議に含まれる建造物は、エジプトのピラミッドやバビロンの空中庭園などがあります。
「Les(レ)」は「その」という意味の複数形の名詞に付く定冠詞になります。
「merveilles(メルヴェイユ)」は「不思議」や「脅威」「驚くべきこと」「素晴らしいもの」という意味の女性名詞の複数形になります。
「du(デュ)」は「de + le(前置詞+定冠詞)」の縮約形になり、「〜の」「〜に属する」という意味になり、ここでは「monde」との関連を表す意味で使っています。
「monde(モンドゥ)」は「世界」という意味の男性名詞になります。
ここでは「du monde」の形で「世界の」「世界における」という意味になります。
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七つの海
フランス語で
Les sept mers
という言葉になります。
「mers(メール)」は「海」や「〜海」という意味の女性名詞の複数形になります。
「七つの海」という表現は、古くから世界の主な海を象徴的に表すときに使う比喩的な言葉になります。
具体的に「7つの海」がどの海を指すのかは時代や文化によって異なりますが、一般的には大西洋、太平洋、インド洋などを含む主要な海域のことを指しています。
「七つの海」は詩的な表現として使うことも多く、探検や冒険に関連する小説や物語、映画などで目にすることがあります。
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創造の7日間
フランス語で
Le septième jour de la création
という言葉になります。
「創造の第七日目」という意味でも使います。
「de(ドゥ)」は「〜の」という意味の前置詞になり、ここでは「創造の」という意味を作る働きをしています。
「création(クレアスィヨン)」は「創造」「創作」という意味の女性名詞になります。
この言葉は、聖書の天地創造における7日目を指す表現で、神は6日間で天と地、すべての生物を創造し、7日目に休息したことを表しています。
7日目の休息の日は「安息日」として、ユダヤ教やキリスト教の伝統で大切な概念になっています。
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七つの惑星
フランス語で
Les sept planètes
という言葉になります。
「planètes(プラネットゥ)」は「惑星」という意味の女性名詞の複数形になります。
中世の天文学では太陽ではなく、地球を中心に他の惑星があると見られていました。
1週間の「七曜制」はこれらの7つの天体に基づいて考えられていて、太陽(Sol)、月(Luna)、水星(Mercure)、金星(Vénus)、火星(Mars)、木星(Jupiter)、土星(Saturne)を七つの惑星としていました。
現代では、惑星には太陽や月は含まず、太陽を中心として8つの惑星が存在して太陽系を構成しているとされています。
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映画
フランス語で
Le septième art
という言葉になります。
そのまま翻訳すると「第七の芸術」「7個目の芸術」という意味でも使います。
「art(アー)」は「芸術」や「技術」という意味の男性名詞になります。
映画を「第七の芸術」という表現をしたのは、1920年代にフランスの映画評論家であるリッチオット・カヌドが提唱してからになります。
映画が、それまでの建築、彫刻、絵画、音楽、詩、ダンスの6つの伝統的な芸術分野に続き、「第七の芸術」として位置付けられました。
それ以来、「septième art」は、「film」とは別で映画を表現する言葉として使われるようになりました。
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七人の侍
フランス語で
Les Sept Samouraïs
という言葉になります。
「Samouraïs(サムライ)」は「侍(さむらい)」という意味の男性名詞の複数形になり、日本語の「侍」をそのまま取り入れた言葉になります。
「七人の侍」は、戦後日本を代表する映画で、フランスでも大変な人気を博し、世界中の映画監督や映画ファンにとても大きな影響を与えた映画です。
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「7」に関連するよく使うフランス語の言葉や慣用句
ここでは数字の「7」を使ったフランス語の中で、日常生活でよく使う言い回しや表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声を含めて解説をしていきます。
七つの大罪
フランス語で
Les sept péchés capitaux
という言葉になります。
「péchés(ペッシェ)」は宗教的、道徳的な「罪」という意味の男性名詞の複数形になります。
「capitaux(キャピトー)」は「主な」「主要な」や「最も重要な」という意味の形容詞になり、修飾する名詞「péchés」が複数形であるため、複数形の形になっています。
単数形の形容詞は「capital(キャピタル)」になります。
「七つの大罪」とは、キリスト教の教えの中で、人間の魂を堕落させるとされる7つの主要な罪とされる、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、大食、色欲のことを意味しています。
これら七つは、人間の魂を堕落させると考えられていて、信者の人々は避けるべきものとして教えられてきました。
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熟考の7年
フランス語で
Sept ans de réflexion
という言葉になります。
「熟考の7年」や「7年目の浮気」という意味でも使います。
「ans(アン)」は「年」「歳」という意味の男性名詞の複数形になります。
「réflexion(レフレクスィヨン)」は「考え事」「熟考」という意味の女性名詞になります。
この言い回し、例えは、1955年の映画『The Seven Year Itch』にちなんで使われるようになりました。
フランスでは、長い結婚生活や恋愛関係の中で7年目に浮気や倦怠感が生じるという俗説に伴う戒めとして使われる言葉です。
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第七天国にいる
フランス語で
Être au septième ciel
という言葉になります。
「至福の状態にある」や「最高に幸せだ」という意味でも使い、「最高の喜びや幸福感を味わっている」という意味で使う比喩的な表現になります。
「être(エートル)」は「〜である」「〜だ」「〜にいる」という意味の動詞になり、英語のbe動詞と同じ働きになります。
「au(オゥ)」は「à + le(前置詞+定冠詞)」の縮約形になり、「〜で」「〜に」という意味になります。
「ciel(スィエル)」は「空」や「天国」という意味の男性名詞になります。
この言い回しは、最高の喜びや充実した状態を表現するときによく使われ、特に恋愛や仕事での成功、夢が叶ったときなどの幸福感を表現したいときに使います。
由来は、過去の宇宙論や宗教的な信仰に「七つの天国」や「七層の天」という概念があることから来ています。七層の天の最上層が「七番目の天」とされ、そこに到達することが究極の幸福や神聖な喜びを象徴しているのです。
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7年の不幸
フランス語で
Sept ans de malheur
という言葉になります。
「de(ドゥ)」は「〜の」という意味の前置詞になります。
「malheur(マロゥール)」は「災い」「不幸」「不運」という意味の男性名詞になります。
このフレーズは一般的に、長期間の不運や不幸、不幸の予感など表現するときに使われることが多く、「鏡を割ると7年間不幸になる」という迷信にちなんで使われるケースが多くあります。
また「鏡を割ると7年間不幸が続く」という迷信は、西洋文化においてよく知られています。
これは、「鏡は魂を映し出すとされていて、その鏡を壊すことは魂を傷つけることと同じことになり、7年間の不幸をもたらす」という言い伝えからきています。
なぜ「7年」という期間なのかというと、古代ローマでは運命が7年ごとに変化するという信念に由来しています。
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フランス語で数字の「7」を表す単語「sept(セットゥ)」のまとめ
ここでは数字の「7」を表すフランス語の言葉「sept(セットゥ)」や、日常生活の中でよく使う言葉や言い回し、表現について紹介してきました。
フランスで数字の「7」は、神秘的で神聖な数字として扱われている一方で、迷信や教訓的な意味としても使われます。
そのため、日常生活の中で目にし、耳に知る機会の多い数字でもあります。
しっかりと覚えて使えるようにしていきましょう。