「5月」はフランス語で「mai(ンメ)」?正しい読み方と使い方

ここでは「5月」を表すフランス語の単語や、5月に関連するフランス語の表現やことわざについて紹介していきます。
フランスの5月の気候は、とても過ごしやすく、心が軽くなるような気分になり、最高の季節と言えます。
そのため、各地でお祭りやイベントが催され、有名なところではカンヌ国際映画祭やローランギャロスでの国際テニストーナメント、また世界一美しい場所と言われる場所を走れるモンサンミッシェルマラソンがあります。
フランスの美しい景色や季節を楽しむために、5月に旅行に行くのはおすすめです。
ここからはその「5月」を表す単語や、日常の中で使うことの多い5月に関わるフレーズ、表現を紹介していきますので、一緒に学んでいきましょう。
フランス語で「5月」を表す単語と使い方
ここでは「5月」を表すフランス語の単語について紹介していきます。
5月
フランス語で
mai
という単語になります。
グレゴリオ暦で1年で5番目の月「5月」という意味の男性名詞になり、英語の「May」と同じ意味になります。
フランス語で月名は小文字で書き、省略形の表記でも「mai」になります。
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5月に
フランス語で
en mai
という言葉になります。
「5月に」「5月の間に」という意味でも使います。
「en(アン)」は「〜に」「〜の間に」という前置詞になり、時期や場所を表す役割になります。
月の名前と組み合わせるときには「en」を使います。
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「5月」に関連するさまざまなフランス語の言葉
ここでは「5月」に関連するフランス語の言葉や、「5月」にまつわるフランス語のことわざについて紹介していきます。
5月1日
フランス語で
le premier mai
という言葉になります。
「5月1日」という意味になり、「労働者の日」を意味する日になり、フランスでも祝日に当たります。
「le(ル)」は単数形の男性名詞に付く定冠詞になり、特定の日付けを表すときには、定冠詞を使って「le + 日 + 月」の形で表します。
「premier(プルミエ)」は「1日」や「1番目の」「最初の」という意味の序数詞および形容詞の男性形になります。
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勝利の日
フランス語で
La fête de la victoire
という言葉になります。
「勝利の日」「勝利の祝祭日」という意味になり、フランスでは第二次世界大戦のヨーロッパでの勝利を祝う日とされていて、1945年5月8日のドイツが無条件降伏して終戦となったことを祝う日にあたります。
「La(ラ)」は単数形の女性名詞に付く定冠詞になり、ここでは女性名詞「fête」につきます。
「fête(フェトゥ)」は「祭り」「祝祭」「お祝い」という意味の女性名詞になります。
「de(ドゥ)」は「〜の」「〜に関する」という意味の前置詞になり、ここでは祝祭が「勝利」に関するものであることを関連付ける働きをしています。
「victoire(ヴィクトワール)」は「勝利」「勝ち」「優勝」という意味の女性名詞になります。
この言葉は、フランスで毎年5月8日に祝われる戦勝記念日のことを指しています。
この日はフランスや国民にとって大切な祝日であり、戦争の犠牲者を追悼し、平和の維持を誓う日とされ、式典やパレードや戦争記念碑への献花などのイベントが各地で開催される日です。
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母の日
フランス語で
La fête des mères
という言葉になります。
「母の日」という意味になり、フランスでは5月の最終日曜日が「母の日」にあたります。
「des(デ)」は「de + les(前置詞+複数形に付く定冠詞)」の組み合わせの縮約形になり「〜の」「〜についての」という意味で使います。
「mères(メール)」は「母親」「母親」「お母さん」という意味の女性名詞の複数形になります。
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労働の日
フランス語で
La fête du travail
という言葉になります。
「労働の日」「労働者の日」という意味のなり、毎年5月1日は労働者の権利や労働運動の成果を祝う日とされています。
「労働の日」には、各地でデモや集会が行われることが多く、労働者の声を上げる日としても知られています。
「du(デュ)」は「de + le(前置詞+定冠詞)」の縮約形になり、「〜の」「〜に関する」という意味で使います。
「travail(トラヴァイユ)」は「労働」「仕事」「働くこと」という意味の男性名詞になります。
5月1日は世界中で祝われる日(メーデー)であり、特に労働者の権利と社会的な公正を支持するための象徴的な日として広く知られています。
フランスでは、メーデーに「ミュゲ(すずらん)」の花を贈る習慣があり、すずらんは「幸運」の象徴とされていて、労働者同士や家族に贈られることが一般的になっています。
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5月には好きなことをしなさい
フランス語で
En mai, fais ce qu’il te plaît
という言葉になります。
「5月は好きなことをしてもいい」「5月は好き勝手に」という意味でも使います。
この表現は、冬の厳しい寒さから解放されて、5月の穏やかで暖かい気候によって気分が軽やかになり、自分の気持ちや希望を解放してもいいという季節的な解放感が込められた表現として使われます。
「En(アン)」は「〜に」「〜の中に」という意味の場所や時を表す前置詞になります。
「fais(フェ)」は「〜する」「〜をする」という意味の二人称単数形の動詞になり、原形は「faire(フェール)」になります。
ここでは「〜しなさい」という命令形の形で使っています。
「ce(ス)」は「それ」「〜のこと」という意味の指示代名詞になります。
「qu’il(キル)」は「que + il」の組み合わせの縮約形になります。
「que(キゥ)」は「〜という」という意味の接続詞になり、関係代名詞のような役割になります。
「il(イル)」は「それ」「これ」という意味の主語代名詞になります。
「te(トゥ)」は「あなたに」という意味の代名詞になります。
「plaît(プレ)」は「〜を好む」「喜ばせる」という意味の三人称単数の直説法現在形の動詞になり、原形は「plaire(プレール)」になります。
ここでは「ce qu’il te plaît」の形で「あなたの好きなこと」「あなたの好きなもの」という意味になります。
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5月は花の月です
フランス語で
Le mois de mai est le mois des fleurs
という言葉になります。
「5月は花咲く月です」という意味でも使い、春の代表的な月である5月は、花の咲く季節であることを表す言葉になります。
「mois(モワ)」は暦の「月」や期間、単位としての「月」「1ヶ月」、また「月給」という意味の男性名詞になります。
「de(ドゥ)」は「〜の」という意味の前置詞になります。
「est(エ)」は「〜である」「〜です」という意味の三人称単数形の動詞になり、原形は「être(エートル)」になります。
「des(デ)」は「de + les(前置詞+複数形名詞に付く定冠詞)」が組み合わさって1語になった形になり、「〜の」という意味で所属や所有を表す複合前置詞になります。
「fleurs(フルール)」は「花」「花模様」という意味の女性名詞の複数形になります。
「des fleurs」の形で「花々の」という意味になります。
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氷の聖人
フランス語で
Les saints de glace
という言葉になります。
「氷の聖人」や「氷の聖人たち」という意味でも使います。
この表現は、フランスでは毎年5月中旬あたりに、急に気温が下がって霜が降りることが多くあり、農作物の育ちに影響を与えるとされ、特に農家やガーデナーの方にはよく知られた現象です。
「Les(レ)」は複数形の名詞に付く定冠詞になり、英語の「the」と同じ働きになります。
「saints(サン)」は「聖人」「聖者」という意味の男性形の名詞の複数形になり、女性形は「sainte(サーントゥ)」で「聖女」という意味になります。
この表現の聖人とは、5月11日から13日にかけて祝われる聖人たち(聖マムール、聖パンクラース、聖セルヴァティウス)を指しています。
「glace(グラス)」は「氷」「霜」「氷塊」「氷片」という意味の女性名詞になります。
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「5月」を表すフランス語「mai(ンメ)」のまとめ
ここではフランス語で「5月」を意味する「mai(ンメ)」、日常生活で使うことのある5月に関わるフランス語のフレーズや表現について紹介してきました。
フランスの5月は、日本の5月の気候に近いところがあり、とても気持ちが良く、最高の季節でもあります。
またさまざまな文化的イベントや国際的なスポーツイベント、歴史的なイベントが多数行われる季節でもあります。
ここで紹介している表現やフレーズを学ぶ中で、興味を持ってくれたらぜひ5月のフランスを訪れてみてください。