フランス語で「バター」を表す単語や関連するフレーズの発音と読み方、意味とは?
ここではフランス語で「バター」を表す単語や「バター」に関連するさまざまなフレーズ、フランスの「バター」の種類について紹介していきます。
フランスのバターは非常に種類が豊富で、最近ではフランスのバターが日本でもよく知られるようになり、手に入るようになってきました。
普段私たちが日本のスーパーで手に入れられるほとんどのバターは非発酵バターで、日本ではそれが一般的なバターになりますが、フランスのスーパーで売られているバターはほとんどが発酵バターとなり、ヨーロッパでは発酵バターが一般的になっています。
発酵バターは主な原料のクリームに乳酸菌を加えて発酵させたバターで、チーズなどのように芳醇な香りがあり、クリーミーでコクのある味わいが特徴のバターです。
フランスのバターを一度口にすると、このコクのある味わいと香りにハマってしまう人が数多くいるようです。
フランスに旅行したときにはぜひ、フランスバターを楽しんでみる、またお土産に買ってみてはいかがでしょうか。
そのときにさまざまなバターの種類を見分けることができるよう、バターの種類を表す単語や表現を覚えていきましょう!
フランス語で「バター」を表す単語とその発音や読み方
ここではフランス語で「バター」を表す単語や関連する単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
バター
フランス語で
beurre
という男性名詞の単語になります。
日本でバターというと非発酵バターが一般的ですが、フランスのバターは発酵バターが一般的です。
発酵バターとは、生乳を無脂肪乳とクリームに分離し、そのクリームを殺菌して乳酸菌を加えて発酵させて作ったバターになります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
バターの
フランス語で
beurrier
という形容詞の単語になり、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化します。
【形容詞 beurrierの変化と使い分け】
- beurrier(ブゥーリエ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- beurrière(ブゥリエール) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なっていますので、文章と会話で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️beurrierの発音の確認はこちら⬇️
⬇️beurrièreの発音の確認はこちら⬇️
バターを塗った
フランス語で
beurré
という形容詞の単語になり、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化します。
また話し言葉で使われる場合、「酔っぱらった」という意味としても使われることがあります。
【形容詞 beurréの変化と使い分け】
- beurré(ブゥレェ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- beurrée(ブゥレェ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️beurréの発音の確認はこちら⬇️
⬇️beurréeの発音の確認はこちら⬇️
新鮮なバター
フランス語で
beurre frais
という名詞の表現になり、「-」を付けて「beurre-frais(ブゥール フレ)」という形で使うときもあります。
また「beurre-frais(ブゥール フレ)」には形容詞の役割もあり、「バター色の」や「明るい黄色の」という意味としても使われます。
「frais(フレ)」はここでは「新鮮な」「生の」という意味の形容詞となり、ここでは修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 fraisの変化と使い分け】
- frais(フレ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fraîche(フレッシュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話両方で変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️fraisの発音の確認はこちら⬇️
⬇️fraîcheの発音の確認はこちら⬇️
バターを塗る
フランス語で
beurrer
という動詞の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「バター」の種類を表すフレーズとその発音や読み方、意味
ここではフランス語でさまざまな「バター」の種類を表すフレーズについて、含まれる成分や作り方による違いに分けて紹介し、解説をしていきます。
フランスの「バター」の種類を表すフレーズ〜塩〜
フランスの「バター」の種類を表すフレーズで、塩が含まれている場合と含まれていない場合について、日本の翻訳や意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
有塩バター①
フランス語で
beurre salé
という表現になり、「加塩バター」という表現としても使われます。
有塩バターとは、1.5~3%程度の塩が含まれているバターのことを指します。
中には3%以上の塩が含まれていたり、粗塩が練りこまれていてジャリっとする食感があるバターもあり、使う料理や個人の好みによって買い分けをしています。
「salé(サレェ)」は「塩分を含んだ」「塩気のある」という意味の形容詞の単語で、ここでは修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 saléの変化と使い分け】
- salé(サレェ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- salée(サレェ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️saléの発音の確認はこちら⬇️
⬇️saléeの発音の確認はこちら⬇️
有塩バター②
フランス語で
beurre demi-sel
という表現になり、「beurre salé(ブゥール サレ)」よりも含まれる塩の量が少ないバターを表すときに使われ、0.5~3%以下の塩分が含まれたバターが「beurre demi-sel(ブゥール ドゥミ セル)」になります。
「demi(ドゥミ)」は「半分の」という意味の形容詞、「sel(セル)」は「塩」という意味の男性名詞の単語になり、「demi-sel(ドゥミ セル)」で「半分の塩」という意味になります。
「demi(ドゥミ)」は形容詞になりますが、今回のように「-」が付く場合、修飾する名詞の性にかかわらず不変となります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
無塩バター①
フランス語で
beurre sans sel
という表現になります。
「sans(ソォン)」は「〜なしに」「〜のない」という意味の前置詞の単語になり、「sans sel(ソォン セル)」で「塩分のない」「塩なしの」という意味の表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
無塩バター②
フランス語で
beurre doux
という表現になります。
「doux(ドゥ)」は「味の薄い」「マイルドな」という意味の形容詞の単語となり、ここでは修飾する名詞の「beurre(ブゥール)」が男性名詞であるため、男性形の形になっています。
【形容詞 douxの変化と使い分け】
- doux(ドゥ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- douce(ドゥース) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話両方で変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️douxの発音の確認はこちら⬇️
⬇️douceの発音の確認はこちら⬇️
フランスの「バター」の種類を表すフレーズ〜作り方〜
フランスの「バター」の種類を表すフレーズで、作り方の違いによるフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
生バター
フランス語で
beurre cru
という表現になります。
「生バター」とは、無殺菌、未加工の生乳から作られるバターで、フランスで一般的に手に入れられる発酵バターよりもさらに品のある香りと深い味わいが特徴のバターです。
生乳を使って作られているため、加熱殺菌された牛乳から作られた発酵バターに比べて日持ちはしないバターです。
「生バター」にも「有塩」の「salé(サレ)」と「薄塩」の「demi-sel(ドゥミ セル)」があります。
「cru(クリュ)」は「(食べ物が)生の」「未加工の」という意味の形容詞となり、ここでは修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 cruの変化と使い分け】
- cru(クリュ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- crue(クリュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️cru発音の確認はこちら⬇️
⬇️crue発音の確認はこちら⬇️
高級バター
フランス語で
beurre fin
という表現になります。
「fin(ファン)」はここでは「純粋な」「上質の」「高級な」という意味の形容詞です。
「fin(ファン)」が修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 finの変化と使い分け】
- fin(ファン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fine(フィヌ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話両方で変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️finの発音の確認はこちら⬇️
⬇️fineの発音の確認はこちら⬇️
極上バター
フランス語で
beurre extra-fin
という表現になります。
「extra(エキストラ)」はここでは「とびきりの」「極上の」「最高の」という意味の形容詞の単語となり、「extra-fin(エキストラ ファン)」で「最上級の」「最高級の」という意味の表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランスの「バター」の種類を表すフレーズ〜脂肪〜
フランスの「バター」の種類を表すフレーズで、乳脂肪の含まれる量の違いによるフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
低脂肪バター①
フランス語で
beurre allégé
という表現になります。
「allégé(アレジェ)」は「低脂質の」という意味の形容詞になり、ここでは「低脂質のバター」をという意味の表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
低脂肪バター②
フランス語で
demi-beurre
という表現になります。
「demi(ドゥミ)」は「半分の」という意味の形容詞なので、ここでは「脂肪分が半分のバター」という意味の表現になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
夏のバター①
フランス語で
le beurre d’été
という表現になります。
夏に作られるバターは、水分が多いために脂肪分が少なく気温の影響を受けやすい性質があり、およそ28℃~32℃くらいから溶けてきます。
下記でも紹介しますが、「夏のバター」は「脂肪分の少ないバター」という意味の「beurre sec(ブゥール セック)」という表現が使われることもあります。
「le(ル)」は定冠詞となり、ここでは目の前にあるバターを特定するために付いています。
また「d’été(デテ)」は「夏の」という意味の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
夏バター②
フランス語で
beurre sec
という表現になります。
「sec(セック)」は本来は「乾燥した」「乾いた」という意味で使われることが多いですが、ここでは「痩せた」「脂肪分の少ない」という意味の形容詞の単語となります。
ここでは修飾する名詞の「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 secの変化と使い分け】
- sec(セック) 男性形 男性名詞を修飾する形
- sèche(セッシュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話両方で変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️secの発音の確認はこちら⬇️
⬇️sècheの発音の確認はこちら⬇️
冬のバター①
フランス語で
le beurre d’hiver
という表現になります。
冬に作られるバターは、夏に作られるバターに比べて水分が少ないですが、脂肪分が多いために比較的溶けにくく、およそ32℃~35℃から溶け始めます。
下記でも紹介しますが、「冬のバター」は「脂肪分が豊富なバター」という意味の「beurre gras(ブゥール グラァ)」という表現が使われることもあります。
「d’hiver(ディヴェール)」は「冬の」という意味の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
冬バター②
フランス語で
beurre gras
という表現になります。
「gras(グラァ)」は「脂肪分の多い」という意味の形容詞の単語で、ここでは修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 grasの変化と使い分け】
- gras(グラァ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- grasse(グラァス) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なっておりますので、文章と会話両方で変化に注意して使いましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️grasの発音の確認はこちら⬇️
⬇️grasseの発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「バター」を使ったさまざまなフレーズとその発音や読み方、意味
ここではフランス語で「バター」を使ったフレーズや関連するさまざまなフレーズについて、日本語の翻訳や意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
工場製バター
フランス語で
beurre laitier
という表現になり、ここでは「乳製品工場で作るバター」という意味の表現になります。
「laitier(レティエ)」はここでは「乳製品工場の」という意味の形容詞となり、修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
農家製バター
フランス語で
beurre fermier
という表現になります。
「fermier(フェルミエ)」は「農家の」「農場の」という意味の形容詞の単語で、ここでは修飾する名詞「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 fermierの変化と使い分け】
- fermier(フェルミエ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fermière(フェルミエール) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペル、発音ともに異なっていますので、文章と会話どちらで使うときも変化に注意しましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️fermierの発音の確認はこちら⬇️
⬇️fermièreの発音の確認はこちら⬇️
ガーリックバター
フランス語で
beurre d’ail
という表現になります。
「ail(アイユ)」は「ガーリック」「ニンニク」という意味の男性名詞の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
ピーナツバター
フランス語で
beurre d’arachide
という表現になります。
「arachide(アラシッドゥ)」は「落花生」「ピーナツ」という意味の女性名詞の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
焦がしバター
フランス語で
beurre noir
という表現になります。
「noir(ノワール)」は「黒い」「黒ずんだ」という意味の形容詞となり、ここでは「黒ずんだバター」という表現で「焦がしバター」という意味になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
溶かしバター
フランス語で
beurre fondu
という表現になります。
「fondu(フォンデュ)」は「溶けた」「溶かした」という意味の形容詞の単語で、ここでは修飾する名詞の「beurre(ブゥール)」が男性名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 fonduの変化と使い分け】
- fondu(フォンデュ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- fondue(フォンデュ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形でスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
⬇️fonduの発音の確認はこちら⬇️
⬇️fondueの発音の確認はこちら⬇️
バターナイフ
フランス語で
couteau à beurre
という表現になります。
「couteau(クゥトゥー)」は「ナイフ」「包丁」という意味の男性名詞の単語になります。
⬇️発音の確認はこちら⬇️
フランス語で「バター」を表す単語や関連するさまざまなフレーズのまとめ
ここではフランス語で「バター」を表す単語や「バター」に関連するさまざまなフレーズについて紹介していきました。
フランスのバターは発酵バターが一般的に食されていて、その種類が豊富にあり、使用する料理や好みに合わせて選ぶことができます。
最近では日本でもフランスバターのおいしさにハマる人が増え、フランスに旅行したときにお土産で購入する人が増えています。
フランスに旅行や留学、仕事で訪れたとき、「バターを買ってみたいけど種類が多すぎて何を買ったらいいのかわからない」というときには、ここで紹介しているフランスバターの種類を覚えることで、どんなバターなのかわかるようになりますよ。