「ぶどう(葡萄)」を表すフランス語の単語や表現の読み方と発音、意味とは?
ここでは「ぶどう(葡萄)」を表すフランス語の単語や、「ぶどう(葡萄)」に関連するフランス語の表現について紹介していきます。
「ぶどう(葡萄)」に対する認識は、フランス人と日本人では大きく異なっています。
多くの日本人にとって「ぶどう(葡萄)」は、“フルーツとして食べるもの”という認識を持っている人が多いのではないかと思いますが、フランス人にとっては、“ワインを作るもの”という認識の人がほとんどです。
かなりざっくりとした数字にはなりますが、日本とヨーロッパにおける「ぶどう」の栽培目的の割合は以下の通りになります。
フルーツとしての食用 | ワインの材料として | |
ヨーロッパ | 20% | 80% |
日本 | 90% | 10% |
フルーツとして食べるために作られた「ぶどう」はワインを作る材料としては適さず、逆にワインを作るために品種改良され、栽培された「ぶどう」は、フルーツとして食べるには向かない味になるため、それぞれの目的に応じた品種、育て方が必要になります。
ワイン好きな方はすでにご存知かと思いますが、日本とフランスでは、「ぶどう(葡萄)」に対する認識が大きく違いのだということを知っておきましょう。
フランス語で「ぶどう(葡萄)」を表す単語や表現の読み方と発音
ここでは「ぶどう(葡萄)」を表すフランス語の単語や関連する表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
ぶどう①
フランス語で
raisin
という男性名詞の単語になり、「ぶどうの実」という意味でも使います。
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ぶどう②
フランス語で
le raisin
という男性名詞の単語になります。
「le(ル)」は男性名詞に付く定冠詞になり、目の前にあるものやすでに話題に上がっているもの、知られているものを表現するときに付きます。
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ぶどうの粒
フランス語で
grain de raisin
という表現になります。
「grain(グラン)」は果実やくだものの「粒」、粒状の「実」を表す男性名詞の単語になります。
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ぶどうの房
フランス語で
grappe de raisin
という表現になります。
「grappe(グラップ)」は主にぶどうの「房」という意味で使われ、他に果実や花の「房」という意味としても使います。
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ぶどうの種
フランス語で
pépin de raisin
という表現になります。
「pépin(ペェパン)」は果物の「種」という意味の男性名詞の単語になります。
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白ぶどう
フランス語で
raisin blanc
という表現になります。
「blanc(ブロン)」は「白い」という意味の形容詞、または「白」「白色」という意味の名詞の単語になります。
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黒ぶどう
フランス語で
raisin noir
という表現になります。
「noir(ノワール)」は「黒い」という意味の形容詞、または「黒」「黒色」という意味の名詞の単語になります。
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「ぶどう(葡萄)」に関連するフランス語の表現の読み方と発音、意味
ここではフランス語の「ぶどう(葡萄)」に関連する表現や単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
干しぶどう
フランス語で
raisin sec
という表現になります。
「sec(セック)」は「乾燥した」「乾いた」「水分のない」という意味の形容詞になり、ここでは修飾する名詞の「raisin(レザン)」が男子名詞のため、男性形の形になっています。
【形容詞 secの変化と使い分け】
- sec(セック) 男性形 男性名詞を修飾するときの形
- sèche(セッシュ) 女性形 女性名詞を修飾するときの形
男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なっていますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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レーズンパン
フランス語で
pain aux raisin
という表現になります。
「pain(パン)」は「パン」「菓子パン」という意味の男性名詞の単語になります。
「aux(オゥ)」は、前置詞「à(ア)」と複数形に付く定冠詞「les(レ)」が組み合わさった縮約系になり、ここでは「〜を使った」「〜入りの」という意味になります。
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ぶどうジュース
フランス語で
jus de raisin
という表現になります。
「jus(ジュ)」は野菜や果実の「汁」や「果汁」「ジュース」という意味の男性名詞の単語になります。
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ぶどう酒(ワイン)
フランス語で
vin
という男性名詞の単語になり、「ワイン」という意味でも使います。
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ぶどうの木
フランス語で
vigne
という女性名詞の単語になります。
また「ぶどうの木」の他に、「ブドウ園」や「ブドウ畑」という意味としても使います。
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ぶどう畑
フランス語で
vignoble
という男性名詞の単語になり、「ブドウ園」という意味としても使います。
また、1つの地方や1つの国の「ブドウ栽培地」を表現するときにも使います。
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ぶどう栽培者(ワイナリー)
フランス語で
vigneron
と
vigneronne
という名詞になり、ブドウを栽培してワインを醸造している「ワインメーカー」「ワイナリー」という意味でも使います。
それぞれの単語の使い分けは以下の通りになります。
【名詞 vigneronの変化と使い分け】
- vigneron(ヴィニュロン) 男性形 男性のブドウ栽培者を表すときの形
- vigneronne(ヴィニュロンヌ) 女性形 女性のブドウ栽培者を表すときの形
男性形と女性形で単語のスペルと発音ともに違いますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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フランス語で「ぶどう(葡萄)」を表す単語や表現のまとめ
ここでは「ぶどう(葡萄)」を表すフランス語の単語や、関連する表現について紹介してきました。
フランスと日本とでは、「ぶどう(葡萄)」に対する認識が大きく異なっています。
「ぶどう(葡萄)」は、日本では“フルーツとして食べるもの”として多くの人々に認識されていますが、フランスでは、“ワインを作るための原料”として多くの人々に認識されています。
また、フルーツとして食べるために栽培されている「ぶどう」と、おいしいワインを作るために栽培されている「ぶどう」はそれぞれ違う品種になり、フルーツ用の「ぶどう」ではおいしいワインを作ることができません。
その反対に、おいしいワインを作るために育てられた「ぶどう」は、食べても酸味が強かったり、食べられる部分が小さかったりして、あまりおいしいくはありません。
ワイン好きの方やフルーツとしての「ぶどう」が好きな方はご存知かもしれませんが、「ぶどう」にはワイン用とフルーツ用の品種がそれぞれあるということを覚えておくと面白いと思います。