「元気ですか?」とフランス語で挨拶のあとに相手の近況を聞くフレーズとは?
「元気ですか?」や「調子はどう?」と、挨拶をしたあとに相手の近況や様子を質問するさまざまなフレーズとその答え方の例文ついて紹介していきます。
フランス語で「こんにちは」や「いらっしゃいませ」などと挨拶をしたあと、自然と「元気ですか?」「元気?」と声をかけたくなると思いますが、どんなフレーズを使ったらいいのか、自分の使う言葉は失礼に当たらないか、と不安になることもあるのではないかと思います。
日本語の敬語や丁寧語ほど難しいものではないですが、フランス語にもどんな関係性の相手に対しても使えるフレーズや親しい友人や同僚、家族に対して使えるフレーズがあり、相手との関係に合わせたフレーズを使うことができれば、より良いコミュニケーションになることは間違いありません。
ここでは「元気ですか?」と声をかけるフレーズとともに、そのフレーズを使える相手や、どんな場面で使うのか、また「元気ですか?」と声を掛けてもらったときの受け答えのフレーズについても紹介していきます。
しっかりと覚えて使いこなせるようになっていきましょう。
フランス語で「元気ですか?」と相手に尋ねるフレーズ
ここでは「元気ですか?」とフランス語で声を掛けるさまざまなフレーズについて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
お元気ですか?①
フランス語で
Comment allez-vous?
という表現になり、「ご機嫌いかがですか?」「調子はいかがですか?」という意味でも使います。
フランス語で相手の状況や調子などを伺う最も一般的な表現になり、初対面の相手やまだ関係が浅い相手、目上の人、またビジネス面では、会社の上司や関係性が浅い同僚、取引先の方やお客様など、どんな場面でも使うことができます。
「comment(コマォン)」は「どんな風に」「どのような」「どうやって」という意味の副詞になり、物の状態や様子、物事の手段や方法、状況などを表す意味になり、英語の「how」と同じ意味、使い方の単語になります。
「allez(アレェ)」は「aller(アレェ)」が原形となる動詞で、ここでは健康状態が「〜である」「健康である」や物事や仕事の「調子が〜である」「順調に進んでいる」「うまくいっている」という意味になります。
また、「aller(アレェ)」には「〜に行く」という意味もあり、違う使い方として「〜へはどうやって行きますか?」と、交通手段や行き方を尋ねるときにも使います。
例)空港はどうやって行きますか? Comment allez-vous l’aéroport?(コマォン タレ ヴ ラァエロポール)
「vous(ヴゥ)」は「あなた」「あなたがた」という意味の人称代名詞になり、「あなた」という1人称で使うときは丁寧な表現として使う単語になります。
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お元気ですか?②
フランス語で
Vous allez bien?
という表現になり、肯定的なニュアンスを含んで「調子は良いですか?」「元気にしてますか?」という意味でも使います。
「Comment allez-vous?(コマォン タレ ヴゥ)」と同じく、初対面など関係性が浅い相手や、会社の上司や目上の方など、どんな相手に対しても使うことができる汎用性の高いフレーズになります。
「bien(ビヤン)」は、「良い」「上手に」「うまく」や「順調に」「都合よく」という意味の副詞になります。
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元気ですか?①
フランス語で
Comment ça va?
という表現になり、「元気?」「調子どう?」という意味でも使います。
カジュアルなニュアンスになるため、親しい友人や家族など、相手との関係性が深い、または信頼関係ができている相手に対して使うフレーズになります。
「ça(サ)」は指示代名詞で、「これ」「それ」という意味になり、英語の「it」と同じ役割の単語になります。
「va(ヴァ)」は「aller(アレェ)」が原形の動詞になり、ここでは体調が「〜である」や物事や仕事などの「調子が〜である」「うまくいく」という意味の単語になります。
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元気ですか?②
フランス語で
Comment vas-tu?
という表現になり、「調子どう?」「どう?」「元気?」という意味でも使います。
「Comment ça va?(コマォン サ ヴァ)」と同じく、カジュアルなニュアンスになるため、友人同士など親しい関係の相手に対して調子を聞いたり、声を掛けるときに適したフレーズになります。
「vas(ヴァ)」は「aller(アレェ)」が原形の動詞で、体の健康状態が「〜である」や物事や仕事の進み具合などの「調子が〜である」「うまくいっている」という意味の単語になります。
「tu(テュ)」は「君」「おまえ」という意味になり、主に子供や家族、親しい友人など、関係性が深い相手に対して使う人称代名詞になります。
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元気?
フランス語で
Ça va?
という表現になり、「元気ですか?」「調子はどうですか?」という意味でも使います。
堅苦しくなく、カジュアルに「元気?」「調子どう?」と聞いたり、声をかけたいときに気軽にどこでも使えるフレーズになります。
街中で出会った人やレストランの店員に使ったり、気さくなイメージで使うことができますが、今後も関係性が続く中で、明らかに目上の方であったり、上司であったりした場合には使うのは避けた方が良いかもしれません。
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元気?
フランス語で
Tu va bien?
という表現になり、ポジティブなニュアンスが含まれており「調子良い?」「元気にしてる?」「順調に行ってる?」という意味でも使います。
「tu(テュ)」は子供や家族、親しい友人など、関係性が深い相手に対して使う人称代名詞であるため、主に親しい関係の人に対してのみ使う表現になります。
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「元気ですか?」と質問されたときのフランス語で返事をするフレーズ例文
ここでは「元気?」や「調子どう?」と声をかけてもらったとき、しっかりとかっこよくフランス語で返事を返すフレーズについて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
元気ですよ、あなたはいかがですか?
フランス語で
Je vais bien, merci. Et vous?
という表現になり、「お元気ですか?」と声をかけられたときの返答として最も一般的なフレーズになります。
「Je vais bien.(ジュ ヴェ ビヤン)」の代わりに「Ça va bien.(サ ヴァ ビヤン)」を使うこともあります。
「je(ジュ)」は「私は」という意味の1人称の代名詞になります。
「vais(ヴェ)」は「aller(アレェ)」が原形の動詞になり、ここでは体調や健康状態が「〜である」や、物事や仕事の進み具合などの「調子が〜である」「うまくいっている」という意味の単語になります。
「merci(メルスィ)」は「ありがとう」と感謝やお礼の気持ちを伝える間投詞になります。
挨拶をしたあと、相手に「元気ですか?」と調子を聞かれたら、自分の調子を答えた後にお礼を伝え、相手にも調子を尋ねてあげるとコミュニケーションが活発になります。
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とても元気です!
フランス語で
Très bien, merci.
という表現になり、「とても調子いいですよ!」「すごく元気です!」という意味でも使います。
この場合もお礼を行った後に、「Et vous?(エ ヴゥ) 」と質問をして、相手にも調子を聞いてあげるとよりいいコミュニケーションが生まれます。
「très(トレェ)」は「とても」「非常に」「すごく」という意味の副詞になり、英語の「very」と同じ働きの単語になります。
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すごくいいよ、君は?
フランス語で
Ça va bien, merci. Et vous?
という表現になり、「元気だよ」「調子いいよ」という意味でも使います。
「vous(ヴゥ)」を使っているため、関係性の浅い相手に対しても使うことができる汎用性の高い表現になります。
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元気だよ
フランス語で
Ça va.
という表現になり、「元気です」「大丈夫です」「問題ない」という意味でも使います。
カジュアルなニュアンスになりますが、「元気ですか?」と聞かれたときの答えとして、さまざまな場面で使える汎用性の高い表現になるので、ぜひ覚えておきましょう。
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元気だよ、君は?
フランス語で
Oui, et toi?
という表現になり、「調子いいよ」「順調だよ」という意味でも使います。
「oui(ウィ)」は「はい」「そうです」という肯定や承諾の意味の副詞になり、英語の「yes」と同じ役割の単語になります。
「toi(トゥワ)」は「君」「おまえ」という意味の人称代名詞「tu(テュ)」の強勢形になり、親しい関係の友人や家族、子供に対して使う単語になります。
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かなりいいよ
フランス語で
Assez bien.
という表現になり、ポジティブなニュアンスを持った返答になります。
「assez(アッセ)」は「かなり」「相当」「十分に」「まあまあ」という意味の副詞になり、英語の「enough」と同じ意味の単語になります。
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順調だよ
フランス語で
Tout va bien.
という表現になり、ポジティブなニュアンスを持って「まったく問題ない」「うまくいってるよ」「全て順調だよ」という意味でも使います。
「tout(トゥー)」は「すべて」「大変」「とても」「まったく」という意味の副詞になり、英語の「all」と同じ役割の単語になります。
「va(ヴァ)」は「aller(アレェ)」が原形の動詞になり、ここでは物事や仕事の進み具合などの「調子が〜である」「うまくいっている」という意味の単語になります。
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忙しいです
フランス語で
Je suis très occupé.
という表現になり、仕事が忙しかったり、やることが多くて時間や気持ちに余裕がないとき、「とても忙しいです」「バタバタしてます」という意味でも使います。
「occupé(オキュペ)」は「忙しい」「手があいてない」や「使用中の」という意味の形容詞になり、英語の「busy」や「occupied」と同じ意味の単語になります。
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なんとかやってるよ
フランス語で
On fait aller.
という表現になり、仕事などがあまり順調ではないときや、物事があまりうまくいっていないときなどに「なんとかやってるよ」「まずまずだね」という意味で使います。
「on(オン)」は、ここでは「私は」「私たちは」という意味の代名詞になり、英語の「we」「people」「someone」と同じ役割の単語になります。
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まあまあだね
フランス語で
Comme-ci, comme-ça.
という表現になり、「なんとかやってるよ」「どうにかこうにかやってるよ」という意味でも使我、良くも悪くもないけどどっちかというとそんなに良くないな、というニュアンスを持った答えになります。
英語の「So so」と同じ意味の慣用句になります。
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変わりないよ
フランス語で
Rien de spécial.
という表現になり、「特に何もないよ」「相変わらずだよ」「何も変わったことはないよ」という意味でも使います。
「rien(リヤン)」は「なにも〜ない」「なにも」という意味や、rien de + 形容詞の形で「〜なものはなにもない」という意味の代名詞になり、英語の「nothing」「anything」と同じ意味の単語になります。
「spécial(スペスィアル)」は「特別な」「特異な」「変な」という意味の形容詞になります。
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悪くないよ
フランス語で
Pas mal.
という表現になり、会話の中で「まあいいよ」「まあまあだよ」「まずまずだよ」や「かなりいい」という意味でも使う慣用句になります。
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さっぱりだね
フランス語で
Bof
という単語になり、「別に」「まあまあだね」「まあね」「どっちでもいい」という意味でも使い、会話の中でどっちつかずであったり、無関心な気持ちや無気力な状態を表すニュアンスの言葉になります。
コミュニケーションの相手にネガティブに伝わる可能性が高い言葉であるため、使い方に注意しましょう。
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「元気ですか?」と聞いたあとに相手に近況を尋ねるときのフレーズ
ここでは挨拶をしたあと、相手の近況や仕事の調子などを質問するときのフレーズについて、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説をしていきます。
どうですか?
フランス語で
Qu’est-ce que vous devenez?
という表現になり、「どうしてますか?」「いかがお過ごしですか?」という意味でも使います。
「qu’est-ce que(ケ ス ク)」は「何」「何を」「何が」「どう」という意味の疑問の代名詞になり、英語の「what」と同じ意味の単語になります。
「devenez(ドゥヴネ)」は「devenir(ドゥヴニール)」が原形の動詞で、「〜になる」という意味の単語になり、英語の「become」と同じ役割になります。
疑問の代名詞「qu’est-ce que(ケ ス ク) 」と組み合わせて使うことで、相手に近況や健康がどうなのか、今後何になりたいのか、どうなりたいのか、状況がどうなったのか、などを質問する形として使う慣用句になります。
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調子はどう?
フランス語で
Comment vas-tu?
という表現になり、「最近どう?」「順調?」と親しい関係の友人や会社の同僚に対して近況を伺うときに使います。
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変わりないですか?
フランス語で
Quoi de neuf?
という表現になり、会話の中で「最近何か新しいことあった?」「最近変わったことあった?」という意味で使うフレーズになります。
「quoi(クゥワ)」は「なに」という意味の疑問詞になります。
「neuf(ヌァフ)」は「新しい」「目新しい」という意味の形容詞になります。
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久しぶりですね
フランス語で
Ça fait longtemps.
という表現になり、会話の中で「しばらくだね」「久しぶり!」という意味でも使います。
「longtemps(ロンタォン)」は「久しく」「長い間」「以前から」という意味の副詞になり、英語の「for a long time」と同じ意味、役割の単語になります。
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フランス語で「元気ですか?」と声を掛けるフレーズのまとめ
ここでは挨拶をしたあとに「元気ですか?」と、相手の近況や様子を尋ねるフレーズとその返事のフレーズについて紹介してきました。
フランス語で挨拶をする単語やフレーズを知っていたとしても、実際のコミュニケーションの場では、挨拶のあとも会話が続いていくため、その会話を成り立たせることも大切です。
挨拶をしたあと「元気ですか?」と自分から声をかけたり、反対に声をかけてもらうこともあるため、その場面や相手との関係性に合った言葉を使うことで自然な会話が成り立ち、コミュニケーションが活発になります。
ここで紹介しているフレーズをしっかりと覚えて使いこなせるようになりましょう。