フランス語で「羊」を表す単語やさまざまなフレーズの読み方と発音、意味とは?
ここではフランス語で「羊」や「山羊」を表す単語や関連するさまざまな表現やフレーズについて紹介していきます。
「羊飼い」という仕事は、今から約5,000年前から存在していた人類最古の仕事と言われています。
フランスでは「羊飼い」は、プロヴァンスやピレネー地方で「移牧」という形で今も存在しています。
“移牧”は、秋から春にかけて麓の村で過ごした「羊」を、夏の訪れとともに涼しい気候の高地に移動させる牧畜方法で、以前は、羊などの家畜とともに羊飼いと牧羊犬が何日もかけて歩いて移動していましたが、現在ではトラックでの移動がメインになっています。
フランス語で「羊」「山羊」を表す単語の読み方と発音
ここではフランス語で「羊」を表す単語や関連するさまざまな単語について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
羊(食用)
フランス語で
mouton
という男性名詞の単語になり、主に食用となる「去勢した雄羊」や「羊肉」「マトン」「羊の毛皮」「ムートン」という意味としても使われます。
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羊(雄)
フランス語で
bélier
という男性名詞の単語になり、去勢をしていない「雄羊」を表現するときに使われます。
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羊(雌)
フランス語で
brebis
という女性名詞の単語になり、「雌羊」を表現するときに使われます。
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仔羊(子羊)
フランス語で
agneau
という男性名詞の単語になり、「子羊の肉」「ラム」を表すときにも使われます。
英語の「lamb」と同じ意味の単語になります。
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山羊(雄)
フランス語で
bouc
という男性名詞の単語になり、「雄ヤギ」を表すときに使われます。
また「雄ヤギ」の他に、「不潔な人」という意味としても使われます。
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山羊(雌)
フランス語で
chèvre
という女性名詞の単語になり、雄と雌が不明なときに「ヤギ」という意味として、また「雌ヤギ」「ヤギの肉」という意味としても使われます。
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子山羊
フランス語で
chevreau
という男性名詞の単語になり、「子ヤギ」を表すときに使われます。
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羊毛
フランス語で
laine
という女性名詞の単語になり、「ウール」「ウール地の服」「毛糸」という意味としても使われます。
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羊のような
フランス語で
mouton
という形容詞の単語になり、「従順な」という意味としても使われます。
「mouton(ムゥトン)」は修飾する名詞が男性名詞なのか、女性名詞なのかにより、下記のように変化します。
【形容詞 moutonの変化と使い分け】
- mouton(ムゥトン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- moutonne(ムゥトンヌ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で使うときに変化に注意しましょう。
⬇️moutonの発音の確認はこちら⬇️
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羊毛のような
フランス語で
moutonnant
という形容詞の単語になり、「白波の立つ」「起伏のある」という意味としても使われます。
主に「ふわふわしたもの」を表すときに使われ、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって下記のように変化をします。
【形容詞 moutonnantの変化と使い分け】
- moutonnant(ムゥトゥナォン) 男性形 男性名詞を修飾する形
- moutonnante(ムゥトゥナァントゥ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で単語のスペルと発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
⬇️moutonnantの発音の確認はこちら⬇️
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※音声は「moutonnant」と同じですが、実際は「moutonnante(ムゥトゥナァントゥ)」になります。
羊に似た雲
フランス語で
moutonné
という形容詞の単語になり、雲が「綿のような」という意味としても使われます。
また、修飾する名詞が男性名詞か女性名詞かによって、下記のように変化をします。
【形容詞 moutonnéの変化と使い分け】
- moutonné(ムゥトネ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- moutonnée(ムゥトネ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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羊の群れのように群がって浮かぶ
フランス語で
moutonner
という動詞の単語になり、空が「羊雲に覆われる」、雲が「羊の群れのように群がって浮かぶ」、海などで「白波を立てる」という意味としても使われます。
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フランス語で「羊」に関連するフレーズの読み方と発音、意味
ここではフランス語の「羊」に関連するさまざまな表現やフレーズについて、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
羊の群れ
フランス語で
troupeau de moutons
という表現になります。
「troupeau(トロォポゥ)」は主に「羊の群れ」を表し、家畜や野生動物の「群れ」を表すときにも使われる男性名詞の単語です。
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羊毛用の羊
フランス語で
mouton à laine
という表現になります。
「laine(レェーヌ)」は「羊毛」「ウール」という意味の女性名詞の単語になります。
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食肉用の羊
フランス語で
mouton à viande
という表現になります。
「viande(ヴィヤォーンドゥ)」は食べるための「肉」「食肉」という意味の女性名詞の単語になります。
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羊を数える
フランス語で
compter les moutons
という表現になります。
「compter(コォンテェ)」はここでは「〜を数える」という意味の動詞の単語になります。
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厄介者
フランス語で
mouton noir
という表現になり、集団の中の「除け者」「厄介者」という表現として使われます。
「noir(ノワール)」は「黒」「黒い」という意味の名詞または形容詞の単語になります。
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傑出した人
フランス語で
mouton à cinq pattes
という表現になります。
「cinq(サンク)」は「5」「5つの」「5人の」という数字の「5」に関連する名詞、または形容詞の単語になります。
「patte(パットゥ)」は人間の「足」や動物の「脚」を表す女性名詞の単語になります。
ここではそのまま翻訳をすると「五本脚の羊」という意味になり、現実には存在しない、またもし存在したとしても非常に稀なことをさして、才能や能力が「傑出した人」を表す表現として使われます。
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いきり立つ
フランス語で
mouton enragé
という表現になります。
「enragé(ァオンラジェ)」は「いきり立った」「激怒した」「熱中した」という意味の形容詞の単語になり、ここでは修飾する名詞「mouton(ムゥトン)」が男性名詞のため、男性形になっています。
【形容詞 enragéの変化と使い分け】
- enragé(ァオンラジェ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- enragée(ァオンラジェ) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で単語のスペルは異なりますが発音は同じであるため、文章で使うときに変化に注意しましょう。
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従順に
フランス語で
comme un mouton
という表現になります。
「comme(コォム)」はここでは「〜のように」という意味の接続詞になります。
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フランス語で「羊」や「山羊」を表す単語とフレーズのまとめ
ここではフランス語で「羊」や「山羊」を表す単語や関連するさまざまな表現について紹介してきました。
「羊飼い」という仕事は、人類最古の職業とも言われ、今から5,000年暗い前から存在していました。
フランスのプロバンス地方やピレネー地方では、新鮮な牧草を求めて、季節によって土地を移動する“移牧”が今も残っています。
フランスに訪れ、フランスの文化を知る上においては、ここで紹介する単語は知っていて損はないと思います。