「13」はフランス語で「トレーズ」?数字表現の正しい読み方と発音
ここではフランス語で数字の「13」を表す単語や、日常生活で使う「13」を使ったフランス語の表現とフレーズについて紹介していきます。
フランスにおいて「13」という数字は、縁起が悪い数字とされているのに対し、幸運の数字とされてもいます。
縁起が悪い数字とされる理由は、特に「13」という数字と金曜日の組み合わせで言われることが多く、聖書の逸話に由来しています。
それはレオナルド・ダ・ヴィンチの作品である「最後の晩餐」で、13人の食卓に1人の裏切り者がいたこと、そして金曜日にイエス・キリストが十字架にかけられたことが由来になっています。
縁起の良い数字とされる理由は、近年、「13日金曜日」がラッキーデーとして認識されることも増えてきています。
これは商業的なキャンペーンや文化的な変化に起因しています。
さらにポジティブに捉えている一例として、南フランスのプロヴァンス地方では、クリスマスの伝統的なデザート「13種類のデザート」がクリスマスを祝うときの豊かさや喜びを「13」という数字に重ね合わせています。
この「13種類のデザート」は、キリストと12人の使徒を象徴するものとされていて、家族や友人との絆を祝う意味が込められています。
このようにフランスでは、人によって、地域によって「13」という数字に対するイメージや認識は大きく異なっています。
この違いを踏まえて、こので紹介している言葉や表現を身につけていきましょう。
数字の「13」を表すフランス語の単語と関連する言葉
ここではフランス語で数字の「13」を表す単語と「13」に関連する言葉、単語を紹介していきます。
13
フランス語で
treize
という単語になります。
数字の「13」という意味や、定冠詞「le(ル)」を伴って使う場合、「13番(地)」や「13日」という意味の男性名詞になります。
また「13の」や序数詞の代わりに「13番目の」という形容詞の意味でも使います。
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13番目
フランス語で
treizième
という単語になります。
「13番目の」「13位の」という意味の形容詞、「13番目」「13位の人」「13番目のもの」という意味の名詞になります。
また男性名詞としての意味では「13分の1」という分数を表す意味と、パリの「13区」という意味でも使います。
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13時
フランス語で
treize heures
という言葉になります。
24時間制の時間表示で「13時」、また「午後1時」という意味でも使います。
「heures(ウール)」は「〜時」や「時刻」、単位としての「時間」という意味の女性名詞の複数形になります。
日常生活の中で時刻を伝えるときによく使います。
フランスでは公共の交通機関の時刻表示や、公式なイベントや会議の時刻表示は24時間制の時間表現を使うので、読めるようにしておきましょう。
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「13」を使った日常生活で使うフランス語の言葉
ここでは数字の「13」を使ったフランスの日常生活の中でよく使う言葉や表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
13日の金曜日
フランス語で
vendredi treize
という言葉になります。
「vendredi(ヴァンドレディ)」は、1週間の曜日で「金曜日」という意味の男性っ名詞になります。
英語の「Friday」と同じ意味になりますが、英語の場合、語頭が大文字になりますが、フランス語の場合は小文字になるので覚えておきましょう。
「13日の金曜日」は、西洋文化においては縁起の悪い日とされる表現で知られていて、迷信や不吉なことに関連して使うことがよくあります。
また一方でフランスでは「13日の金曜日」に特別な宝くじが販売されることもあり、「幸運」を願う日としても楽しまれているので、覚えておきましょう。
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クラブのキングは13点の価値がある
フランス語で
Le roi de trèfle vaut treize points
という言葉になります。
「Le(ル)」は、単数形の男性名詞につく定冠詞になります。
「roi(ロワ)」は、「王」「国王」や「第一人者」「王者」という意味の男性名詞になり、ここではトランプのキングを意味しています。
「de(ドゥ)」はここでは「〜の」という意味で所属や関連を表す働きの前置詞になり、「クラブのキング」という意味を作っています。
「trèfle(トレフル)」は、トランプの「クラブ」、植物の「クローバー」という意味の男性名詞になります。
「vaut(ヴォウ)」は、「〜の価値がある」「〜の値打ちがある」という意味の三人称単数形の直説法現在の動詞になり、原形は「valoir(ヴァロワール)」になります。
「points(ポワン)」は、ここでは「点数」「得点」「ポイント」という意味になり、他に空間上の「地点」「箇所」、終止符としての「点」「ピリオド」、「問題点」、論文などの「論点」という意味の男性名詞の複数形になります。
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食卓に13人いるのは不吉だと言われている
フランス語で
Ils disent que treize à table porte malheur
という言葉になります。
「彼らは、食卓に13人座ると不幸をもたらすと言う」という意味でも使います。
「Ils(イル)」は、「彼らは」「それらは」という意味の三人称複数の代名詞になり、英語の「they」と同じ意味、働きです。
「disent(ディーズ)」は、「(〜と)言う」「〜だと言う」「〜だと教える」という意味の三人称複数形の直接法現在の動詞になり、原形は「dire(ディール)」になります。
「que(ク)」は、「〜ということ」という意味の接続詞になります。
「à(ア)」は、「〜に」「〜で」という意味の前置詞になり、ここでは「〜の席に」という意味を作っています。
「table(ターブル)」は、「テーブル」「机」「食卓」という意味の女性名詞になります。
「porte(ポルトゥ)」は、ここでは「〜をもたらす」「〜を与える」という意味の三人称単数の直接法現在の動詞になり、原形は「porter(ポルテ)」になります。
「malheur(マルゥー)」は、「不幸」「不運」や「災難」「不運なこと」「不都合」という意味の男性名詞になります。
この表現は、フランス文化の迷信や慣習に由来があり、その起源には2つの説があります
- 最後の晩餐でイエスを含む13人がテーブルに座り、そののちにイエスが十字架にかけられたため
- 西洋文化の中では13が不吉な数字とされることが多いため
どちらも迷信であるためあまり気にする必要はありませんが、このようなフレーズがあることだけでも知っておきましょう。
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13+7=20
フランス語で
Treize plus sept égale vingt
という言葉になります。
「13足す7は20」や「13足す7は20に等しい」という意味でも使います。
「plus(プリュ)」は、「〜を加えて」「〜を加えた」や「足した」「足して」という意味の前置詞になり、ここでは足し算の「+」の意味で使っています。
「sept(セット)」は、数字の「7」や「7つ」「7人」という意味の数詞、「7人の」「7つの」という意味の形容詞です。
「égale(エガル)」は数量などが「〜に等しい」「〜に匹敵する」という意味の三人称単数の直接法現在の動詞になり、原形は「égaler(エガレ)」という意味になります。
「vingt(ヴァン)」は、数字の「20」という意味の数詞、「20の」や「多数の」という意味の形容詞の意味になります。
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13×2=26
フランス語で
Treize fois deux égale vingt-six
という言葉になります。
「13かける2は26」「13かける2は26に等しい」という意味でも使います。
「fois(フォワ)」は、「〜倍」や「〜度」「〜回」という意味の女性名詞になり、ここでは掛け算の「掛ける」という意味で使っています。
「deux(ドゥ)」は、数字の「2」や「2つ」という意味の数詞、「2人の」「2つの」という意味の形容詞になります。
「égale(エガル)」は数量などが「〜に等しい」「〜に匹敵する」という意味の三人称単数の直接法現在の動詞になり、原形は「égaler(エガレ)」という意味になります。
「vingt-six(ヴァンシス)」は、数字の「26」を表す数詞になります。
フランス語では「fois」は数学の計算で「×(掛ける)」を意味し、掛け算の計算式で使い、「égale」も「イコール」という意味で等式を表すときに使うので覚えておきましょう。
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この試験のために読むべき本が13冊あります
フランス語で
J’ai treize livres à lire pour cet examen
という言葉になります。
「J’ai(ジェ)」は、「Je + ai(主語代名詞+動詞)」の組み合わせの短縮形になります。
「Je(ジュ)」は、「私は」「私」という意味の一人称のしょうへいになります。
「ai(エ)」は、「〜を持っている」「〜がある」という意味の一人称単数形の直接法現在の動詞になり、原形は「avoir(アヴォワール)」になります。
「livres(リーヴル)」は、「本」「書物」「書籍」という意味の男性名詞の複数形になります。
「à(ア)」は、「〜するための」「〜すべき」という意味の前置詞になります。
「lire(リール)」は、「〜を読む」や「〜を読み上げる」「〜を読解する」、感情や未来などを「〜を読み取る」「察知する」という意味の動詞になります。
「pour(プール)」は、「〜のために」という意味の前置詞になり、ここでは目的を表すために使っています。
「cet(セトゥ)」は、「この」「その」「あの」という意味の単数形男性名詞の指示形容詞になります。
「examen(エグザマン)」は、「試験」「テスト」や「検討」「調査」という意味の男性名詞になります。
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数字の「13」を表すフランス語「トレーズ」のまとめ
ここではフランス語で数字の「13」を表す単語と、フランスの日常生活でよく使うフレーズや表現を紹介していきました。
「13」という数字は、フランスの人々やフランスの社会において、縁起の悪い数字として扱われる場合と、縁起の良い幸運な数字として扱われる場合があり、どちらの意味で捉えるかは、時代や地域などによって異なるということを紹介してきました。
「13」に対するこのような認識の違いを理解して、フランスの日常生活の中で使えるようにしていきましょう。