フランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語やフレーズの読み方と発音、意味とは?
ここではフランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語や「蝶(チョウ)」に関連するさまざまなフレーズ、表現について紹介していきます。
フランスでは「蝶(チョウ)」や「蛾(ガ)」はどちらも「パピヨン」と言われ、感情的な面においても、日本人の多くの方が抱くような、「蝶」=綺麗な虫と「蛾」=気持ち悪い虫という違いはあまりありません。
「蝶」と「蛾」をあえて区別して表現するときの言葉も特徴的で、物は言いようという言葉がぴったりです。
【フランス語の「蝶」と「蛾」の表現の違い】
- 蝶 papillon de jour(パピヨン ドゥ ジュールフ) 「昼間の蝶」という意味
- 蛾 papillon de nuit(パピヨン ドゥ ニュイ) 「夜の蝶」という意味
また、フランス語で「蝶」を表す単語は、虫そのものを表すとき以外にも使われることがあります。
例えば、「パピヨン」と名付けられたスペインの犬は、耳の形が蝶の羽が開いたように見えるために「パピヨン」と名付けられていたり、身のこなしが軽やかな人を表現する例えや、恋愛などのドキドキ感を例える表現としても使われます。
フランス人との会話の中で使うこともありますので、言葉の意味や使い方を覚えてみましょう。
フランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語の読み方と発音、意味
ここではフランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語や関連する表現について、日本語の意味からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
蝶①
フランス語で
papillon
という男性名詞の単語になり、「蝶(チョウ)」「蛾(ガ)」を表すときに使われ、英語で「蝶(チョウ)」を表す単語の「butterfly」と同じ意味の単語になります。
また、「蝶(チョウ)」の他に、「駐車違反の通告書」「付箋」「蝶ネジ」を表す単語としても使われます。
複数形は「papillons(パピヨン)」となり、発音は単数形と同じになります。
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蝶②
フランス語で
papillon de jour
という表現になり、「蛾(ガ)」と区別して伝えたいときに使います。
「jour(ジュール)」はここでは「昼間」「日中」「昼」という意味の男性名詞の単語になり、「昼間の蝶(チョウ)」という表現になります。
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蛾(ガ)
フランス語で
papillon de nuit
という表現になり、「蝶(チョウ)」と区別して伝えたいときに使います。
「nuit(ニュイ)」は「夜」「夜間」という意味の女性名詞の単語になり、「夜の蝶(チョウ)」という表現になります。
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フランス語で「蝶(チョウ)」に関連するさまざまな表現の読み方と発音、翻訳
ここでは「蝶(チョウ)」の種類を表すフランス語や「蝶(チョウ)」を表す単語を使ったさまざまな表現について、日本語の意味や翻訳からフランス語を紹介し、発音の音声とカタカナでの読み方を含めて解説していきます。
アゲハ蝶
フランス語で
papillon machaon
という表現になります。
「machaon(マカオン)」は昆虫の「キアゲハ」を表す男性名詞の単語になります。
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モンシロチョウ
フランス語で
papillon du chou
という表現になります。
「chou(シュゥ)」は「キャベツ」を表す男性名詞の単語になります。
「モンシロチョウ」がキャベツに代表されるアブラナ科の植物で幼虫が育ち、キャベツ畑でよく見られるためにこのように呼ばれています。
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蝶の幼虫
フランス語で
larve de papillon
という表現になります。
「larve(ラァーヴ)」はここでは昆虫などの「幼虫」という意味の女性名詞の単語になります。
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蝶のさなぎ
フランス語で
nymphe papillon
という表現になります。
「nymphe(ナァフ)」はここでは「さなぎ」「若い虫」という意味の女性名詞の単語になります。
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青い蝶
フランス語で
papillon bleu
という表現になります。
「bleu(ブルゥ)」はここでは「青い」という意味の形容詞に単語になります。
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幸せの蝶
フランス語で
le papillon de bonheur
という表現になります。
「bonheur(ボヌァール)」は「幸せ」「幸福」「幸運」という意味の男性名詞の単語になります。
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蝶ネクタイ
フランス語で
nœud papillon
という表現になります。
「nœud(ンヌ)」はネクタイやリボンの「結び目」「飾り結び」という意味の男性名詞の単語になります。
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虫取り網
フランス語で
filet à papillons
という表現になります。
「filet(フィレェ)」は「網(あみ)」「ネット」という意味の男性名詞の単語になります。
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バタフライ
フランス語で
brasse papillon
という表現になり、水泳の競技、泳法の1つの「バタフライ」を表すときに使われます。
「brasse(ブラァス)」は「平泳ぎ」という意味の女性名詞の単語になります。
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どきどきする
フランス語で
avoir des papillons dans le ventre
という表現になり、緊張感や恋愛感情によって胸がドキドキする感覚を表現するフレーズです。
「avoir(アヴォワール)」は精神的な状態が「〜である」「〜している」や感情や思考について「〜を抱く」「〜状態である」という意味の動詞の単語になります。
「dans(ドォン)」は「〜の中に」「〜で」という意味の前置詞の単語になります。
「ventre(ヴォントル)」は「腹部」「腹」を意味する男性名詞の単語になります。
ここではそのまま翻訳をすると、「お腹の中に蝶々がいるような状態」という表現になり、胸がどきどきする様子を表現するときに使われます。
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蝶のように身軽な
フランス語で
léger comme un papillon
という表現になります。
「comme(コォム)」は「〜ように」「まるで〜のような」「〜として」という意味の接続しになり、英語の「like」や「as」「how」と同じ役割の単語になります。
「léger(レジェ)」は「軽い」「軽やかな」「軽快な」という意味の形容詞の単語になり、ここでは修飾する名詞の「papillon(パピヨン)」が男性名詞のため、形容詞の男性形の形になっています。
【形容詞 légerの変化と使い分け】
- léger(レジェ) 男性形 男性名詞を修飾する形
- légère(レジェール) 女性形 女性名詞を修飾する形
男性形と女性形で単語のスペル、発音ともに異なりますので、文章と会話で変化に注意して使いましょう。
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フランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語やフレーズのまとめ
ここではフランス語で「蝶(チョウ)」を表す単語や「蝶(チョウ)」の種類を表す表現や関連するさまざまなフレーズについて紹介してきました。
フランスでは「蝶(チョウ)」と「蛾(ガ)」を「papillon(パピヨン)」で表現し、日本人の多くの方が抱くような、「蝶」は好ましい生き物、「蛾」は不愉快な生き物という感覚があまりありません。
「蝶」と「蛾」をあえて区別するときには、「蝶」は「昼の蝶」、「蛾」は「夜の蝶」という表現をしています。
さらに、身軽な人を例えるときや、恋愛の胸のドキドキや緊張でドキドキするという状況を表現するときにも「蝶」を表す単語「papillon(パピヨン)」を使いますので、ぜひ覚えてみましょう。